絶版文庫書誌集成
新潮文庫 【く】
詩・工藤 直子 / 絵・佐野 洋子 (くどうなおこ・さのようこ)
「新編 あいたくて」
久保 榮 (くぼさかえ)
「新劇の書」 (しんげきのしょ)
(画像拡大不可)
*286頁
*発行 昭和30年
*目録文
「火山灰地」の著者であり、優れた演出家として新劇發展史に大きな足跡を遺した名著。
熊井 啓 (くまいけい)
「映画『黒部の太陽』全記録」 (えいがくろべのたいようぜんきろく)
久米 正雄 (くめまさお)
「学生時代」 (がくせいじだい)
*263頁 / 発行 昭和23年
*カバー文(角川文庫版)
青春讃歌である学生生活の感激と哀愁を、大正初期の時代風俗を背景に軽妙柔軟な筆致で描いた、万人の郷愁を誘う作品。漱石の没後、新理知派の若き旗手として芥川と雁行し、文壇生活に入った著者の代表作。 「受験生の手記」「母」「艶書」「選任」「文学会」「鉄拳制裁」「嫌疑」「競漕」「夜警」「密告者」「求婚者の話」「万年大学生」を収録。
*解説頁・加藤武雄
倉橋 由美子 (くらはしゆみこ)
「シュンポシオン」
倉橋 由美子 (くらはしゆみこ)
「人間のない神」 (にんげんのないかみ)
倉橋 由美子 (くらはしゆみこ)
「夢のなかの街」 (ゆめのなかのまち)
栗田 勇 (くりたいさむ)
「一遍上人 ― 旅の思索者」 (いっぺんしょうにん)
車谷 長吉 (くるまたにちょうきつ)
「業柱抱き」 (ごうばしらだき)
車谷 長吉 (くるまたにちょうきつ)
「文士の魂・文士の生魑魅」 (ぶんしのたましい・ぶんしのいきすだま)
*カバー装画・田島隆夫
(画像はクリックで拡大します)
*349頁 / 発行 2010年
*カバー文
人の苦痛が一ト時の慰めを求めて手を伸ばすもの、それが文学。毒蛇になって人に咬みつくもの、それが作家。「文学の魔」に憑かれた著者が自らの読書遍歴を披瀝、作品百篇を取り上げその魅力を縦横無尽に語る。近代日本ベスト・スリーは「明暗」「流れる」「楢山節考」。そして青春小説、伝記小説、エロ小説の傑作とは? 反時代的小説作家による文学の秘密と毒に満ちた危険な読書案内。
*目次(青文字はサイト内リンク)
文士の魂
三つの小説 明暗 / 流れる / 楢山節考
青春小説 三四郎 / 青年
伝記小説 遠い声 / 象徴の設計 / 火の虚舟
大衆小説の読者 小説日本婦道記 / 断碑 / 坂の上の雲
二つの「金閣寺」 金閣寺 / 金閣炎上
愛の小説 愛の渇き / 雨やどり / 夏の栞
短篇小説の魅力 伯父の墓地 / 青梅雨 / 人生の一日
世捨人の文学 雨瀟瀟 / 暢気眼鏡 / 男嫌い
意地の文学 業苦 / 異端者の悲しみ / 阿部一族
恐怖小説 剃刀 / 片腕 / 出口
伝奇小説 山月記 / 魚服記 / 犬狼都市
文学における悪 沼津 / 怪物 / 渦巻ける鳥の群れ
夢の小説 件 / 夢の中での日常 / 追跡の魔
新鮮な驚き 蝶 / 川 / さまよい歩く二人
文士の魂 突貫紀行 / 保田與重郎ノート / 白い屋形船 / 兄の左手
文士の生魑魅
病者の文学 晩夏 / いのちの初夜 / 悲しいだけ
近代的自我の滑稽と悲惨 厭世家の誕生日 / 鼻 / 大導 / 寺信輔の半生 / 三匹の蟹
エロ小説 赤い帽子の女 / 四畳半襖の下張 / 浮世一代女
宗教と文学 或る聖書 / 鞭打苦行者 / 札の辻 / 異形の者
現代の戯作 立志伝 / チンチンデラ ヤパナ / 力婦伝
意地悪な目 盆栽老人とその周辺 / かわうそ / 犬小屋 / ハタチか二十一か二十二の男と三十五か七に見える女 / 流れ者志願
幻想文学 縷紅新草(るこうしんそう) / 観画談 / 猫町
人間の愚かさ おはん / お公家さん / あかん男
畸篇小説 鵜飼い / TOKYO発千夜一夜 / 大人にしてあげた小さなお話
古里の文学 諫早菖蒲日記 / 本郷 / 明石
純愛物語 十三夜 / 炭焼のむすめ / 伊豆の踊子
短篇小説の切れ味 入れ札 / 百 / 穢土
史伝 蒲生氏郷 / 渡邊崋山 / 詩仙堂志
小説家にならなかった人の小説 団栗 / 猫が物いふ話 / フロラ・フロラアヌと少年の物語
東京の昔 湯葉 / 東京の昔 / 谷中清水町
私小説 空気頭 / 新生 / 盆切り / 接木の台
現代の隠者 今年の秋 / どうなとなれ / 月山
二十一世紀に「生きる」文学史 田中和生
車谷 長吉 (くるまたにちょうきつ)
「武蔵丸」 (むさしまる)
グレアム・グリーン著 (Graham Greene) 本多 顕彰訳 (ほんだあきら)
「権力と栄光」 (THE POWER AND THE GLORY / けんりょくとえいこう)
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*352頁
*発行 昭和34年
*カバー画像・平成5年刊「新潮文庫の復刊」版カバー
*カバー文
一九三〇年代、メキシコでは相次ぐ革命の嵐に旧体制が破壊され、カトリック教会も非合法化されていた。全ての司祭が銃殺されるか国外逃亡している中、唯一残された「ウイスキー坊主」は一度は州境を越えるが……地上の「権力」と神の「栄光」の対峙を一人の破戒僧の葛藤を通して描く。
黒川 鍾信 (くろかわあつのぶ)
「神楽坂ホン書き旅館」 (かぐらざかほんかきりょかん)