絶版文庫書誌集成
講談社文庫 【ふ】
福島 正実編 (ふくしままさみ)
「千億の世界 海外SF傑作選」 (せんおくのせかい)
福永 武彦・中村 真一郎・丸谷 才一 (ふくながたけひこ・なかむらしんいちろう・まるやさいいち)
「深夜の散歩 ― ミステリの愉しみ」 (しんやのさんぽ)
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*279頁
*発行 1981年
*カバー装画・和田誠
*カバー文
密室。指紋。足跡。凶器。さまざまに仕掛けられたトリックのナゾを、デュパンが探る、ブラウン神父が追う、ポワロが解く、マーロウが暴く――語りつくせぬ外国ミステリの不滅の魅力・醍醐味を、自他ともにマニアをもって認ずる知的作家が、三人三様、縦横に論じきって、ファン必携のバイブルとまで目される名著。
福永 武彦 (ふくながたけひお)
「辰雄・朔太郎・犀星 ― 意中の文士たち(下)」 (たつお・さくたろう・さいせい)
講談社文芸文庫 現代日本のエッセイ
福永 武彦 (ふくながたけひこ)
「塔」 (とう)
福永 武彦 (ふくながたけひこ)
「夜の三部作」 (よるのさんぶさく)
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*428頁
*発行 昭和46年
*カバー文
人間を内面から動かしている眼に見えない悪意のようなもの ― 暗黒意識を幻覚化し、死の強迫観念と、それから逃れるための願望としての生への燃焼を基軸に、独自の抽象世界を構築した福永文学の傑作『冥府』『深淵』『夜の時間』三部作の決定版。
*解説頁 長田弘
復本 一郎 (ふくもといちろう)
「芭蕉の言葉 『去来抄』〈先師評〉を読む」 (ばしょうのことば きょらいしょう せんしひょうをよむ)
講談社学術文庫
冨士 信夫 (ふじのぶお)
「私の見た東京裁判(上下)」 (わたしのみたとうきょうさいばん)
講談社学術文庫
*目次
上巻
まえがき
一 はじめに
1 偶然に関わり合った世紀のドラマ / 2 東京裁判とは
二 開廷、罪状認否、裁判所の管轄権を巡る法律論争
1 開廷 / 2 罪状認否 / 3 裁判所の管轄権を巡る法律論争
三 検察側の立証を追って
1 キーナン首席検察官の冒頭陳述 / 2 「日本の政治及び輿論の戦争への編成替」に関する立証 / 3 「満州における軍事的侵略」に関する立証 / 4 「満州国建国事情」に関する立証 / 5 「中華民国の他の部分における軍事的侵略」に関する立証 / 6 「南京虐殺事件」に関する立証 / 7 「日独伊関係」に関する立証 / 8 「日ソ関係」に関する立証 / 9 「日英米関係」に関する立証 / 10 「戦争法規違反」に関する立証 / 11 被告の個人責任に関する追加立証
四 公訴棄却に関する動機
五 一般問題に関する弁護側立証
1 清瀬弁護人の冒頭陳述 / 2 一般問題に関する立証 / 3 満州及び満州国に関する立証 / 4 中華民国に関する立証 / 5 ソ連邦に関する立証 / スミス弁護人永久除外
下巻
六 被告の個人立証
1 木戸幸一被告 / 2 嶋田繁太郎被告 / 3 東郷茂徳被告 / 4 東條英機被告
ウエップ裁判長の一時帰国
七 検察側反駁立証
八 弁護側再反駁立証
九 検察側最終論告
1 キーナン首席検察官の序論 / 2 被告の責任に関する一般論告 / 3 被告の責任に関する個人論告
十 弁護側最終弁論
1 審理過程に見る論告と弁論の相違 / 2 鵜沢弁護人の総論 / 3 一般弁論中の事実論 / 4 各被告の個人弁論
一一 弁護側最終弁論に対する検察側回答
一二 判決を待つ間
1 天皇の戦争責任と退位問題 / 2 刑の量定についての報道 / 3 米人弁護人罷免問題 / 4 法廷内の改装等に関する報道 / 5 判決時期の予測に関する報道
一三 判決
1 判決公判の経過を顧みて / 2 裁判所の本判決 ― パル判決と対比しつつ ―
一四 刑の執行とその後
1 米大審院への訴願 / 2 刑の執行とその後
一五 おわりに
参考文献等
解説 … 小堀桂一郎
藤枝 静男 (ふじえだしずお)
「空気頭・欣求浄土」 (くうきあたま・ごんぐじょうご)
藤原 審爾 (ふじわらしんや)
「花氷」〈上下〉 (はなごおり)
二木 謙一 (ふたきけんいち)
「合戦の文化史」 (がっせんのぶんかし)
講談社学術文庫
学術文庫版まえがき
1 日本における武器の発生
スタートの遅い日本の武器使用 / 攻撃用利器 / 飛道具 / 馬の戦闘使用 / 日本の武器のルーツ
2 古代日本の軍事体制
危機のなかの軍制改革 / 徴兵制度 / 地方の軍団 / 宮廷護衛兵 / 日本列島防衛体制 / 兵士の一日 / 古代日本の軍事力
3 坂東の「兵」たち
武者の世の胎動 / 馬と弓と坂東武者と / 「兵」たちの系譜 / 「兵」の館 / 物語に描かれた「兵」の世界 / 「兵」から武士団へ
4 源平武将出陣のいでたち
源平武将の武者ぶり / 直垂 / 鎧と兜 / 太刀 / 矢と弓 / 従者の腹巻と胴丸 / 戦場の美学
5 鎌倉武士と武芸
鎌倉幕府の武芸奨励 / 頼朝の巻狩 / 流鏑馬 / 笠懸賞と挟物 / 犬追物 / 鎌倉幕府の正月的始 / 兵法故実の整備
6 室町幕府の京都防衛と将軍親衛隊
足利政権のしいた背水の陣 / 京都の治安維持にあたった侍所 / 将軍親衛隊の整備 / 足利将軍を守った「儀礼」の防壁 / 落日の幕府の防波堤
7 戦国時代の武器と戦闘
転換期の戦争 / 威力が強まった殺人兵器 / 甲冑の変化 / 戦場のはなやかな小道具 / 戦国大名の強兵策 / 戦国武将と兵法 / 日本武将の実力
8 戦国武将と死の覚悟
生死の淵に立つ乱世の武将 / 壮烈な武将の死にざま / 名誉の戦死で優遇される子孫 / 戦国武将出陣の胸中 / 戦国武将の死生観
9 戦国時代の葬礼と供養
死者にむける乱世武将の心 / 敵の首に礼をつくした首実検 / 荘厳な武将の葬礼 / 死者に敵味方なし / 戦国武将のヒューマニズム
10 天下統一期の軍紀と刑罰
信長・秀吉軍団の兵士統帥 / 武断的な戦国の掟 / 命令下達の徹底 / 軍令違反と制裁 / 非人道的な乱世の刑罰
11 江戸幕府の軍事制度
江戸開幕と軍制改革 / 将軍親衛隊の拡充 / 江戸幕府の防衛体制 / 軍役規定の確立 / 泰平とともに弱まった軍事力
12 江戸時代の武術と兵法学
現代武道の原点 / 達人武芸者の輩出 / 兵法学の勃興 / 武術・兵法学諸流派の続出 / 「術」から「芸」、そして「道」へ
13 幕末における洋式軍事研究
海防論の高まり / 軍事研究に熱中した先覚者たち / 開国と幕府の再軍備 / 幕末の軍事研究と日本の近代化
14 維新政府の軍事改革
丸腰でスタートした天皇政権 / 軍事力保持に苦慮した維新政府 / 天皇直属軍の設置と廃藩置県 / 軍事力の拡大と徴兵制施行 / 武士の世の終わり
主要参考文献
あとがき
舟橋 聖一 (ふなはしせいいち)
「芸者小夏」 (げいしゃこなつ)
講談社文芸文庫
舟橋 聖一 (ふなはしせいいち)
「悉皆屋康吉」 (しっかいやこうきち)
講談社文芸文庫
古井 由吉 (ふるいよしきち)
「水」 (みず)
講談社文芸文庫
古山 高麗雄 (ふるやまこまお)
「小さな市街図」 (ちいさなしがいず)
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*227頁
*発行 昭和49年
*カバー装画・桂ゆき
*カバー文
朝鮮の新義州にあった旧日本人町の市街図作りを発端にして、未知の男女の心に甦る植民地時代の日々 ― 。敗戦につぐ引き揚げという動乱の時代を共有しながら、今はそれぞれの生を抱いてすれちがう。したたかな視点で現代史の一断面をとらえ、人生の無常を描破した傑作。芸術選奨新人賞受賞。
*解説頁・日野啓三
フラナー・ジャネット著 吉岡 晶子訳 (Janet・Flanner よしおかあきこ)
「パリ点描 1925ー1939」 (ぱりてんびょう)
講談社学術文庫
フランクリン著 斎藤 正二訳
「フランクリン自伝」
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*380頁
*発行 1973年
*カバー文
貧しい印刷工から身を起こした著者は、勤勉と向上心を信条にして、人々の信望を得、ついに指導的人物になった。常に市民の側に立って発言・行動し、人間の向上を目指したフランクリン――その生涯の自伝は、人生の指針と知恵を授ける"永遠の教科書"である。「冨にいたる道」も併せた新訳。
ブラントーム著 鈴木 豊訳 (すずきゆたか)
「好色女傑伝 (上)」 (こうしょくじょけつでん)
ブラントーム著 鈴木 豊訳 (すずきゆたか)
「好色女傑伝 (上)」 (こうしょくじょけつでん)
講談社文芸文庫