*カバー画・柄沢齊
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*365頁 / 発行 1986年
*カバー文
石川淳、三島由紀夫、稲垣足穂、滝口修造、埴谷雄高、吉行淳之介、鷲巣繁男、野坂昭如、花田清輝、谷崎潤一郎、日夏耿之介、江戸川乱歩、久生十蘭、夢野久作、小栗虫太郎、橘外男、中井英夫、吉岡実、南方熊楠など、著者が偏愛する日本の作家24人への熱いオマージュに満ちた白眉の作家論。
*目次
石川淳
評伝的解説
『夷斎遊戯』
三島由紀夫
三島由紀夫氏を悼む
絶対の垣間見んとして……
『天人五衰』書評
輪廻と転生のロマン ―― 『春の雪』および『奔馬』について
『音楽』解説
セバスティアン・コンプレックスについて ―― 三島戯曲の底にあるもの
女だけの女の芝居 ―― 三島由紀夫『サド侯爵夫人』を見て
サドと三島由紀夫
『午後の曳航』
『美の襲撃』
サロメの時代
琥珀の虫
三島由紀夫とデカダンス ―― 個人的な思い出を中心に
稲垣足穂
タルホ星頌
『少年愛の美学』
『僕のユーカリ』『東京遁走曲』
『ヒコーキ野郎たち』
林達夫
エピキュリアン・リヴレスク
滝口修造
卵形の夢
埴谷雄高
あのころの埴谷さん
吉行淳之介
終戦後三年目……
鷲巣繁男
形而上学のカテドラルのために……
野坂昭如
『エロ事師たち』解説
『骨餓身峠死人葛』
花田清輝
『花田清輝著作集』に寄せて
花田清輝頌
安西冬衛
『安西冬衛全詩集』
泉鏡花
吉村博任『泉鏡花 ―― 芸術と病理』
谷崎潤一郎
地震と病気 ―― 谷崎文学の本質
『瘋癲老人日記』
谷崎潤一郎とマゾヒズム
堀辰雄
堀辰雄とコクトー
海彼の本をめでにけるかも
日夏耿之介
錬金の幻夢にこがれ……
魔道の学匠
江戸川乱歩
玩具愛とユートピア ―― 乱歩文学の本質
『パノラマ島奇談』解説
久生十蘭
『久生十蘭全集』第二巻の解説
スタイリスト十蘭
夢野久作
夢野久作の不思議
『夢野久作全集』第一巻
小栗虫太郎
『黒死館殺人事件』解説
橘外男
『青白き裸女群像・他』解説
岡本かの子
岡本かの子あるいは女のナルシシズム
中井英夫
『悪夢の骨牌』書評
吉岡実
吉岡実の断章
南方熊楠
悦ばしき知恵あるいは南方熊楠について
単行本あとがき
巻末エッセイ 巌谷國士
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