絶版文庫書誌集成

未分類絶版文庫 【し】

ジェフリー・トラクテンバーグ著・片岡 みい子訳 (JEFFREY A.TRACHTENBERG・かたおかみいこ)
「ラルフ・ローレン物語」
(RALPH LAUREN THE MAN BEHIND THE MYSTIQUE)
集英社文庫



*デザイン・中城祐志
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*400頁 / 発行 1994年

*カバー文
ラルフは、ニューヨークのブロンクスで生まれた。プレッピー・ファッションを愛する少年で、小さい頃から、大学生のような格好が好きだった。高校卒業の記念アルバムにラルフは、将来の希望として、『百万長者』とだけ書いた。“デザイナーになる”とは、書かなかった。大学に進学してからは、IVYリーグ・ファッションを着てブルックス・ブラザーズに出入りしていた、という。

*目次
一章 はじめに
二章 将来はミリオネア
三章 ポロ・ファッションズの誕生
四章 スタイル画が描けないデザイナー
五章 ステイタス・シンボル
六章 経営とデザインのはざまで
七章 無能な実業家とよばれて
八章 天才デザイナーの苦悩と栄光
九章 ライセンス事業へ
十章 ハリウッド式香水ビジネス
十一章 大衆市場への参入
十二章 100%アメリカン
十三章 イメージ広告戦略
十四章 トップ・デザイナーの私生活
十五章 売りものはライフ・スタイル


シーグ社出版株式会社編
「日本の文様 第三集 半襟・草花篇」
 (にほんのもんよう)
青幻舎



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*249頁
*発行 2004年

*カバー文
本書は、江戸時代から続く京都の旧家に所蔵されていた「はんえり」の下絵を、最も基本的で種類が多い草花文様を中心に文様の種類別に分類してまとめたものである。時代的には「はんえり」の装飾性が尊重された明治から大正時代のもので、この「はんえり」が、過去の遺物として忘れ去られることなく、広くデザインを必要とする現代のあらゆる人々に多少なりとも活用されることを念願して編集した。


シーグ社出版株式会社編
「日本の文様 第四集 半襟・文様篇」
(にほんのもんよう)
青幻舎


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*249頁
*発行 2004年
*装幀・大西和重

*紹介文
本書は、活用範囲の広い半襟の文様を、種類別に集成した。簡単な染めを施したものから、日本刺繍の贅を尽くしたものまで、多彩なバリエーションをもっている。その装飾性においても、制約された襟の面積の中にその文様が謙虚に映えるように最大限の技巧が駆使され、集約的な「美の小世界」を形成している。また、文様の種類も花・鳥・吉祥・幾何・風景等々豊富に展開されており、現代の目で見てもかなり斬新なものが多く、テキスタイルデザインをはじめ各種デザイン分野で幅広く応用されている。


志鳥 栄八郎 (しどりえいはちろう)
「人間フルトヴェングラー ― エリザベット夫人にきく素顔の巨匠」
朝日文庫



*カバー装幀・日戸秀樹
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*242頁 / 発行 1993年

*カバー文
20世紀を代表する大指揮者として名高いフルトヴェングラーの死ははたして自殺だったのか。エリザベット夫人へのインタビューを実現させた著者が、二人のロマンス、ナチとの闘い、晩年の苦悩など、知られざるエピソードを交えつつ不世出の巨匠の素顔を浮き彫りにし、その生涯と芸術を振り返る。

*目次
メッセージ
フルトヴェングラー“自殺説”への疑問
エリザベット夫人にきく“死”の真相
フルトヴェングラーの生い立ちと出世への道
ナチに抵抗するフルトヴェングラー
トスカニーニとフルトヴェングラー
スイスへの脱出
ベルリン・フィルへの復帰とカラヤンの台頭
楽団員とフルトヴェングラー
フルトヴェングラーの演奏とレコード
フルトヴェングラーとエリザベットさんのロマンス
素顔のフルトヴェングラー
難聴に悩んだ晩年のフルトヴェングラー
フルトヴェングラーの死と葬儀
参考文献 / あとがき / 文庫版あとがき


篠田 桃紅 (しのだとうこう)
「墨を読む ― 一字ひとこと」
(すみをよむ)
小学館文庫


*cover design 大野鶴子+Creative・Sano・japan
 画 篠田 桃紅
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*150頁 / 発行 1998年

*カバー文
 変幻自在な表現活動を続ける美術家・篠田桃紅は、書家、版画家、墨象画家、または随筆家などと多様に呼ばれてきた。
 一方向からでは捉えきれない表現は、文字を超え、色を超え、さらには絵をも超え、刻々と変容しつつ、いつのまにか生命への原初的な根源まで降りていく。
 常に、静かに「世界」を拡げる篠田桃紅の真骨頂は、凛々しい潔さ。それらの作品に接すると、ふと濁世を忘れ、日常から気持ちよく解き放たれる。
 そうした大きな世界の源流を、小さな文庫本で味わって知る。充実した時空間である。

*目次
 もも / 乍 さく / 字 じ / 青 あお / 桜 さくら / 花ぞ昔 はなぞむかし / 雨 あめ / 〈抽象T〉 / かみ / 水 みず / 糸 いと / 火 ひ / 天 てん / 行 ぎょう / 琴 こと / 上 うえ / 〈抽象U〉 / 泥 でい / 空 そら / 晨 あさ / 髣 ほう / 繙 はん / 衣 ころも / 瞻 まも・る / 〈抽象V〉 / 船 ふね / 壺 つぼ / 白 しろ / 哭 こく / 山川寂寥 さんせんせきりょう / 音 おと / 花 はな / 卜 ぼく / は / 昏 くれ / 月 つき / 磨 ま / 現 げん / 沙 しゃ / 玄 くろ / 柴 しば / 日 ひ / 松 まつ / 心 こころ / 冰 こおり / 海 うみ / 朱 しゅ / 妣 はは / あとがき / 解説 / 文庫版 あとがき


芝木 好子 (しばきよしこ)
「洲崎パラダイス」
(すさきぱらだいす)
集英社文庫


*カバー・風間完
 AD・菊地信義
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*222頁 / 発行 1994年

*カバー文
「洲崎パラダイス」は隅田川を越え、東京湾に面した埋め立て地帯にある赤線とよばれた娼婦の街だった。わけありの女たちが肉体を売っていた。蔦枝もその一人。甲斐性のない義治を持て余しながら、彼の甘えや、優しさ、若い肉体に未練を残していた。無知で愚かだが、積極的に生き抜いていく洲崎の様々な女たちを、細やかな筆で描いた短編集。

*目次
洲崎パラダイス
黒い炎
洲崎界隈
歓楽の町
蝶になるまで
洲崎の女
 解説 大島渚


柴田 錬三郎 (しばたれんざぶろう)
「うろつき夜太 上下」
(うろつきやた)
集英社文庫





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*上312頁 / 下320頁
*発行 1985年

*紹介文
気っぷもいいがウデもたつ! 天下の風来坊・夜太が豪商、公儀隠密を相手に男一匹、双刃の直刀で大暴れ―。揺れ動く幕末を背景に自由奔放に生きる男の姿を描く異色の時代小説。

*解説頁 宮部修

*関連文庫(サイト内リンク)
 横尾忠則画・柴田錬三郎・原案 「絵草紙 うろつき夜太」 集英社文庫

島尾 敏雄 (しまおとしお)
「島へ ― 自選短編集」 (しまへ)
潮文庫


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*303頁 / 発行 昭和47年
*装幀・杉浦康平

*カバー文
下界に落ちた神は,
かつてその神を否定することによって人間にならなければならない。
だが神の記憶はことあるごとに〈日常〉のなかにしのびこみ、かれを悩ますのである。
こうした否定的媒体がかれの「原点」となり、かれの戦後は、(中略)
「原点」と「日常」との苛酷なたたかいの姿となるのである。〈「解説」より〉

*目次
原っぱ / 孤島夢 / 島の果て / 単独旅行者 / アスファルトと蜘蛛の子ら / ロング・ロング・アゴウ / 帰巣者の憂鬱 / 帰魂譚 / 解説 松岡俊吉


島尾 敏雄 (しまおとしお)
「われ深きふちより」
 (われふかきふちより)
集英社文庫



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*238頁 / 発行 1977年
*カバー・司修

*カバー文
勤めをやめ、子供を故郷に預け、すべての社会的絆を断ち、神経を病んだ妻に付添って精神病院に入る男の異様な日常。一対の男女の孤独な苦闘の涯に出現する超現実の世界に、人間の怪奇な深淵を垣間見る表題作ほか、鋭敏繊細な感性によって描かれた一連の病院記を収録。

*目次
われ深きふちより / 狂者のまなび / 或る精神病者 / 重い肩車 / 治療 / のがれ行くこころ / 転送 / ねむりなき睡眠 / 一時期 / 解説・川村二郎


島田 正吾 (しまだしょうご)
「ふり蛙 ― 新国劇七十年あれこれ」
 (ふりかえる)
朝日文庫



*カバー装幀=矢口茂夫
 カバー題字=辰巳柳太郎
 カバー写真=松竹・写真部

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*357頁 / 発行 1988年

*カバー文
1987年秋、ひとつの劇団が70年の歴史の幕を閉じた。義理と人情、迫力ある殺陣、男っぽさを売り物に、一時代を画した劇団「新国劇」である。19歳で入団以来、創始者・沢田正二郎亡きあと、盟友・辰巳柳太郎と手をたずさえて、大衆演劇にかけた師の理想をみごとに開花させてきた著者が、試行錯誤の青春時代、師の思い出、幕のうちそとでのさまざまな出会いを語る。

*目次
 まえがきに代えて
わが沢田正二郎
 象潟事件 / 関東大震災 / 部屋っ子 / 下駄の脂肪(あぶら) / 牛の足・馬の足 / ドキリ / 牛の足・馬の足 / 一日だけの力弥 / 新国劇野球部 / 沢田正二郎と女性 / じゅばんのシミ / わが沢田正二郎
舞台こぼれ話
 右に芸術・左に大衆 / 汽車カン / 朝長のライスカレー / 「取る」と「除る」 / 小次郎の猿 / 飛んだカツラ / 亡者会 / 殺陣 田村 / 消えた円蔵 / シラノの想い出 / 鞍馬天狗のおじさん / 想い出の放送 / トラ・トラ・トラ / 豆しぼり
幕の内そと
 辰巳夫人 / 遺瓜 / ガタくんの結婚式 / ライオンの放し飼い / 少年と絵 / 山坂転ん太武者修行の巻 / 一行の手紙 / 三十路会 / 右子の結婚 / 梅 / お茶漬けの味 / はじめての劇評 / 駒形茂兵衛扮装メモ / 升六師匠と殺陣師段平 / 三原山火口探検 / チャップリン / 男ありて / 二つの顔 / 柳組・蛙組ラインハルト / わかれわかれ / 人生とはこんなもの / ビルマの竪琴 / “鼠の幸” / お狐さんと萩の茶屋 / おめえにゆずる / 袈裟をかけた花嫁さん / サヨナラホームラン賞 / 色ざんげ
偲ぶ草
 片目の猫 ― 大仏次郎 / エラクなろうな ― 綱太夫・弥七 / 明治は遠く ― 美濃部俊吉 / 俵藤さんの十三回忌 ― 俵藤丈夫 / ぶらりひょうたん ― 高田保 / 沼津兵学校のうた ― 八木隆一郎 / 題名はあなたがつけるべきだ ― 菊田一夫 / 琥珀とピンク色 ― 中野実 / 雪の日の円朝 ― 安藤鶴夫 / 濁った川 ― 大木豊 / 紋三郎の秀 ― 子母沢寛 / 女難花火 ― 花柳章太郎 / お山の杉の子 ― 井上正夫 / 芝居一筋 ― 久松喜世子
あとがき
島田と共に“ふり蛙”(辰巳柳太郎)


清水 一行 (しみずいっこう)
「赤線物語 ― ぽるの ど いっこう番外篇」
 (あかせんものがたり)
ケイブンシャ文庫(勁文社)



*カバー・滝田ゆう
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*247頁 / 発行 昭和63年

*カバー文
赤線 ― 昭和33年に廃止されるまで、全国各地に点在した公認の大人の遊び場。そこでは毎夜、女たちの嬌声が谺し、男たちが欲望を満たし、あるいは初めての体験に、女体を前に震えていた。本篇は、赤線玉の井で働く慶子という女性を主人公に、毎晩多くの男に身を任せながらも、けなげに生きた女たちの、抱腹絶倒、どたばた喜劇の異色作である。

*目次
同棲テスト
可愛い妹
騙されついで
行きがかり
笛の舌ざわり
姉妹どんぶり


清水 勲編 (しみずいさお)
「続ビゴー日本素描集」
(ぞくびごーにほんそびょうしゅう)
岩波文庫



*カバー・中野達彦
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*229頁 / 発行 1992年

*カバー文
明治の日本人の生きる姿を執拗に追い求めたビゴー(一八六〇‐一九二七)の素描は、多数の版画集、雑誌としてのこされているが、ここには、鹿鳴館から花街まで近代日本の原風景がたっぷりつまっているといえよう。日本人の生活・風俗を描いたものを中心に90数点を精選。

*目次
 はしがき(清水勲)
第一章 日本人とは……
 異人への好奇な目 / あいさつ / 眼鏡好き / ふんどし / 自転車の利用法 / 日本的風景
第二章 男と女
 男と女の関係 / 風呂場の男女 / 商売女性の斡旋 / 洋風ファッション
第三章 はたらく人々
 教師 / 外交官 / 兵士 / 写真師 / 裸体モデル / 外人家庭のメイド / 踏切番 / 看護婦 / 女給 / 漁村の女 / 警官 / かぶり物
第四章 明治の事件
 長崎事件 / 鹿鳴館 / ドイツ皇太子の来日 / ノルマントン号事件 / 谷干城意見書事件 / 秀英社事件 / 条約改正 / 保安条例施工 / 磐梯山噴火 / 畝傍艦事件 / 憲法発布 / 第一回総選挙 / 日清戦争 / 列強の仲間入り / アジアのナポレオン / 黒田清輝「朝妝」事件 / 自動車の登場 / ロシアとの対決
第五章 明治の人物
 井上馨 / 三島通庸 / 森有礼 / 青木周蔵 / 後藤象二郎 / 浜尾新 / ボアソナード / ワーグマン / フーク / メッケル / サルダ / ヘボン / ブリンクリー / ヤンソン / コッキング / ベルタン

ビゴーのスケッチ帳(清水勲)
版画から漫画まで ―― ジョルジュ・ビゴーの見た明治の日本 ―― (エレーヌ・コルヌヴァン(橋爪正子訳))


清水 俊二 (しみずしゅんじ)
「映画字幕五十年」
 (えいがスーパーごじゅうねん)
ハヤカワ文庫NF



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*398頁
*発行 1987年
*カバー・和田誠

*カバー文
1931年初冬、ニョーワーク。42丁目ではアステアが踊り、裏街ではマフィアが暗躍するこの街に、清水俊二はひとり降り立った。それは日本語スーパー字幕史の本格的な幕開けだった。「七年目の浮気」「ライムライト」「真昼の決闘」など、以来手がけた作品は千数百本!飽くなき好奇心のおもむくままに多彩な経歴を歩んできたスーパー字幕の第一人者がその波瀾に満ちた50年を振り返る。字幕草創期の秘話、谷崎潤一郎との一夕、熱愛する宝塚、と次々繰り出される話題に興味は尽きない。’85年度日本エッセイスト・クラブ賞受賞!

*解説頁・小林信彦


清水 將大 (しみずまさひろ)
「ZARD 永遠の坂井泉水」
(ざーど)
コスミック文庫(コスミック出版)


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*243頁 / 発行 2007年

*カバー文
勇気を、元気をありがとう ── !
今も聞こえる、彼女からの応援歌。
「ホントに言葉は大切だなと思います。
こらからも言葉を大切に、音楽を作っていきたい……」
坂井泉水の想いは、いつまでも私たちの胸の中に。

*目次
まえがきにかえて / さようなら坂井泉水 / 織田哲郎さん他の追悼 / お通夜と告別式
パートT 素顔の坂井泉水 / パートU ZARDのまわりで / パートV ZARDディスコグラフィー選


下川 裕治著・中田 浩資写真 (しもかわゆうじ・なかたひろし)
「鈍行列車のアジア旅」
(どんこうれっしゃのあじあたび)
双葉文庫



*カバーデザイン・山田秀春
 カバー写真・中田浩資
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*365頁 / 発行 2011年

*カバー文
「ディーゼルエンジンの重油の臭いを乗せた南の風が吹き込んでくる。車窓から見る青空は南国の色に染まり、車内に流れる空気からは果物の匂いがする。濃密なアジアの自然と人が混じりあう鈍行列車は、なにか呼吸をする生き物のようだった」アジアのローカル線各駅停車には旅の楽しさが詰まっている。タイ、マレーシア、ベトナム、中国、台湾、韓国、フィリピン ── アジア各地の鈍行列車紀行。

*目次
プロローグ
第一章 マレー鉄道 バンコクからシンガポールへ …… 隠し列車とジャングルトレイン
第二章 ベトナム ホーチミンシティからハノイへ …… ゴザで寝る四十二時間三十分
第三章 台湾 台湾一周 …… 漢民族の島で出合う日本と先住民
第四章 韓国 釜山からソウルへ …… 早起きと夜更かしの列車旅
第五章 中国 北京から上海へ …… 寒さに耐える南下行
第六章 フィリピン マニラからビニャンへ …… 銀河鉄道とトロリー
第七章 中国東北部 大連から長春へ …… 旧・満鉄で訪ねる「偽満州国」
あとがき


子母沢 寛 (しもざわかん)
「おとこ鷹」(上下) (おとこだか)
徳間文庫


*カバーイラスト・椙村嘉一
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*上巻471頁・下巻471頁 / 発行 1987年

*カバー文
上巻
 奔放無頼な暮しぶりで江戸下町の庶民に慕われる無役の幕臣・勝小吉の子として生まれた麟太郎(後の海舟)は、周囲の愛に育まれて成長、島田虎之助に学んだ剣では早くも皆伝を許され、都甲斧太郎に師事した蘭学でも頭角を現わしつつあった。まさに栴檀は双葉より芳し。紅夷の学を蔑視する側からの圧迫もものかは、来るべき激動の日本を担う大器の進取の気は、日増しに鋭くなって行く……。 『父子鷹』姉妹篇。
下巻
 深川の元芸者を娶った勝麟太郎は、蘭学塾を開き、西洋兵術を講じて声望を上げる一方、佐久間象山との交流を通じて、“海”への関心を高めて行く。時は弘化から嘉永。来航する異国船はいよいよ繁く、やがて海防御係・大久保忠寛(一翁)の訪問を受ける日が来た。しかし、幕閣の顕官に麟太郎は臆するどころか、幕府の無為無策を説くのだった……。日本転換期を骨太に生きた傑物父子を描く、巨匠の代表作。

*解説頁・磯貝勝太郎


子母沢 寛 (しもざわかん)
「お坊主天狗」
 (おぼうずてんぐ)
徳間文庫



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*406頁
*発行 1990年
*カバー装画・鴇田幹

*カバー文
 一刀流の達人番匠谷吉三郎、昔は千石取、天下直参の若殿だったが、今は浪人。大望を秘めて、巾着切だの、夜鷹宿のおやじだのを子分にして、江戸は本所(ところ)ぐらし。悪事はしても非道はせず、弱い者には大の味方、悪党どもには、坊っちゃん吉三、お坊吉三、と恐れられた。その吉三郎を頼って来たのが、売り出し中の女役者小染、実は仇を討ちたいのだとの訴え、有無なく承知したのも理由があった。痛快時代長篇。

*解説頁・磯貝勝太郎


子母沢 寛 (しもざわかん)
「父子鷹 (上下)」
(おやこだか)
徳間文庫


*カバーデザイン・東京図鑑
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*上478頁・下478頁
*発行 1987年

*カバー文
【上】
 江戸の分限者・男谷平蔵の子に生れた小吉は、型破りで自由奔放、剣術の腕は確かでも大の学問嫌い。旗本勝家の養子となるも周囲は気のもみどおし。なんとか無役から御番入りに決りかけたところ、顔合わせの宴会で嫌味な同僚に絡まれ、誤って殺害。やがて座敷牢からだされ、長男麟太郎(のちの海舟)も生れるが、喜びも束の間、最愛の理解者・平蔵を失って……。幕末を縦横無尽に駆けぬけた勝父子の豪放人生。
【下】
 長男麟太郎が将軍家慶の子・春之丞のお対手役に選ばれて、勝家にも春が巡ってきたかに見えたが、その麟太郎は春之丞の死でお宿下がりの上に、犬に睾丸をかまれて瀕死の重傷。しかしそんな不幸にめげる小吉ではない。町人たちからも「親分」と慕われるほどの気っ風の良さを発揮、地借りしている岡野家が借金苦にあえいでいると知るや、ご法度を犯す覚悟で大芝居を……。波瀾万丈、痛快無比の幕末親子物語。


子母沢 寛 (しもざわかん)
「鴨川物語 ― 哀惜新選組」 (かもがわものがたり)
徳間文庫


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*492頁
*発行 2003年

*カバー文
京都の母なる川、鴨川で髪結の店を開く兄弟や、岡田以蔵たちによって、この川で凄惨な最期を遂げる公卿、目明かし。幕末絵巻の中に、新選組の面々や勤王の志士たち、そして彼らをとりまく人々の人生が鮮やかに浮かび上がる。幻の名作復活。

単行本画像

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子母澤 寛
「鴨川物語」
中央公論


*277頁・上下二段組頁
*発行 昭和49年(新装版)
*装幀・挿画 中尾進

*帯文
滔々たる時流と野心の矛盾に苦悩する新選組隊士や志士の悲劇的な姿を、史実の陰に息づく京の遊里の女たちの秘話で綴る幕末絵巻!


子母沢 寛 (しもざわかん)
「からす組」 (上下巻) 
(からすぐみ)
徳間文庫





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*上巻350頁・下巻348頁 / 発行 1987年
*カバーイラスト・中川惠司

*カバー文
上巻
吹雪もよいの慶応四年一月。伊達六十二万石の国境を、密かに下男姿に身をやつして越えた侍があった。下番士五十石取り細谷十太夫、日頃は侠客と交わり、酒と女と博打に明け暮れては、風狂を任じていたが、この日、御奉行衆に呼ばれ、刻々と迫る官軍北上の噂、それへの近隣諸藩の対応の探索方を直々に依頼されたのだ。藩の命運は一人の男に託された。敗者の側から激動の時代を照射する子母沢幕末文学の白眉。

下巻
慶応四年五月。奥羽越同盟成立。官軍に対する東北の反攻かと見えたが、白河の攻防でもろくも後退。業を煮やした細谷十太夫は上士頼むに足らずと隠密探索方を辞め、旧友の博徒を糾合、女郎屋を本陣に一隊を結成した。正式には衝撃隊。しかし全員黒装束、軍旗も黒から巷間「からす組」と呼ばれ、その破天荒な闘いぶりは早くも敵味方を驚嘆させ始めた。幕末に咲いた最後の士と侠客たちの反骨反権力一代記完結篇。

*解説頁・磯貝勝太郎


子母沢 寛 (しもざわかん)
「河内山宗俊」 (こうちやまそうしゅん)
徳間文庫


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*285頁
*発行 1989年
*カバーイラスト・曲山賢治

*カバー文
 文化文政、奢侈をきわめた十一代将軍徳川家斉の治世。奸臣はびこり、賄賂がまかり通る乱れた世の中で、好色の家斉に養女を差し出し、権勢をほしいままにする播磨守・中野碩翁。威張りくさった大名どもにひと泡ふかせようと河内山宗俊は、黄金入りの菓子折を持って、権勢の本丸・碩翁に接近をはかったが……。ご存知、御数寄屋坊主・河内山宗峻がびくともしない肝っ玉で腐った世を撃つ痛快無比の時代長篇。

*解説頁・磯貝勝太郎


子母沢 寛 (しもざわかん)
「すっ飛び駕」
 (すっとびかご)
光文社時代小説文庫



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*374頁
*発行 1987年
*カバーイラスト・東啓三郎

*カバー文
爛熟の天保の世に咲いた悪の華―お数寄屋坊主の河内山宗俊。浪人金子市之丞を救けたことから、奥州棚倉藩五万石のお国替騒動に巻き込まれる。持ち前の度胸と気風で大名相手に一世一代の大芝居。痛快小説。

*解説頁・磯貝勝太郎


子母沢 寛 (しもざわかん)
「駿河遊侠伝〈上中下〉」
 (するがゆうきょうでん)
徳間文庫







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*上446頁・中446頁・下440頁
*発行 1988年
*カバーイラスト・曲山賢治

*カバー文

 本名山本長五郎、清水港は米屋の伜(せがれ)次郎。遊侠の世界に足を踏み入れ家業を捨てる。天稟のいかさま骰子(さい)の腕で各所で賭場荒しをくり返すが、なぜか次郎を見こんだ駿府安東の大親分文吉の目こぼしで助けられる。いつも素寒貧、冬に褌一本で暮らすのもたびだびだが、いつの間にか次郎の周りには人の垣ができている。大政、金次、常……。
 巷間、“海道一の親分”と謳われた清水の次郎長実録一代記長篇。


 見栄とやせ我慢が遊侠の徒の本領とばかり、草鞋を脱ぐ旅人には酒と飯、おまけに小遣いまで持たせてやる次郎長、内証は苦しい。清水に腰を落ち着けたとはいえ、本人は年中の逃避行、ついには敵方伊豆の金平が黒革おどしの鎧を着け、次郎長を捜して清水中を威嚇して回る始末、喧嘩っ早さが災いして、ろくに縄張の拡張も計れない。
 古老達の語りを丹念に集め、次郎長の実像に迫る次郎長実録一代記長篇。


 不倶載天の敵黒駒の勝蔵が縄張を捨てた。子分を率いて京へ上り、公卿侍になったという。幕末の激流は遊侠の世界をも洗い始めた。だが次郎長は、愚直なまでに変わらない。かせぎ場の少ない次郎長の台所は火の車、喧嘩を構える毎に借金がかさんだ。世は明治となり、官軍の命で海道の取締りにあたるがやがて辞退、晩年は訪れる旅人を門口に待ちこがれる日々だったという。
 次郎長実録一代記完結篇。


子母沢 寛 (しもざわかん)
「昼の月」
 (ひるのつき)
徳間文庫



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*441頁
*発行 1988年
*カバーイラスト・曲山賢治

*カバー文
 両国橋を東から西へ渡る若侍があった。長州海部郡佐伯毛利安房守家中、根来兵三郎である。代々江戸屋敷御留居役を勤める小藩の出ながら、江戸流の剣を習って諸先輩に伍したいと熱い志を抱いている。兵三郎が門を叩いたのは、伊庭軍兵衛心形刀流道場だった。軍兵衛はやがて幕府の警護として特別隊を編成し、兵三郎もその一員に加わるが、時代は大きなうねりをみせて彼らを呑み込んでいく。傑作長篇時代小説。

*解説頁・磯貝勝太郎


子母沢 寛 (しもざわかん)
「弥太郎笠」
 (やたろうがさ)
光文社時代小説文庫



*カバーイラスト・小宮山逢邦
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*271頁 / 発行 1988年

*カバー文
通り名が、“二本差(りゃんこ)”の弥太郎。跳ねッ返りそうな小気のきいたやくざ渡世の旅烏。そんな弥太郎が惚れた娘のために上州松井田宿で一暴れ(表題作より)。他に「次郎太川止め」など、計五編を収めた、痛快股旅小説集!

*目次
弥太郎笠
次郎太川止め
あばれ行燈
紋三郎の秀
さんど笠
解説 磯貝勝太郎


釈 迢空 (しゃくちょうくう=折口信夫)
「歌集 倭をぐな」
 (かしゅうやまとおぐな)
短歌新聞社文庫



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*160頁
*発行 平成11年

*倭をぐな五首
大空をとよもしとゐる 風の音。我は 今宵を かがまりて寝る
わかき身は、死ぬるいまも ちゝはゝを あなあはれよと おもひけらしも
あなあはれ 音ぞ聞こゆる。しなえつゝ 起きかへる草のそよめかむとす
基督の 真はだかにして血の肌(ハダヘ) 見つゝわらへり。雪の中より
わが父の残しゝ笛は、指のあと深くくぼめり。百姓の笛


週刊朝日編 (しゅうかんあさひ)
「戦後値段史年表」
(せんごねだんしねんぴょう)
朝日文庫


*カバー装幀・三村淳
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*223頁 / 発行 1995年

*カバー文
戦後50年。モノの値段はどのように変化してきたのか。アイスクリームやビール、パチンコ・マージャンの代金・料金から、初任給、運賃、授業料など、二百あまりの値段の変化を1ページ1項目の表にまとめた。「値段の風俗史」シリーズに最新情報を補った、面白くてタメになるデータ・ブック。

*目次

アイスクリーム / 赤帽の荷物運搬料金 / 芥川賞・直木賞 / 小豆 / 案内広告料金 / あんぱん・ジャムパン / あんみつ / 胃散 / 岩波文庫 / インキ / ウイスキー / うな重 / 映画館入場料 / 英和辞典 / 駅売りのお茶 / 駅弁 / 江戸風鈴 / 江戸前寿司 / 絵具 / 鉛筆 / 大相撲の観覧料 / 大相撲の懸賞 / おしろい / おみくじ / オルガン

外国郵便料金 / 懐中電灯 / 学生服 / 学帽 / 貸衣裳代 / カステラ / ガス料金 / ガソリン / 勝馬投票券 / かつおぶし / 蚊取線香 / 歌舞伎座の観覧料 / 亀の子たわし / 蚊帳 / カレーライス / 缶詰 / 乾電池 / 傷薬 / キャラメル / 牛肉 / 牛乳 / 京都市電乗車賃 / 桐下駄 / 桐箪笥 / 金 / 銀行の初任給 / 銀座の地価 / 金太郎飴 / 靴みがき料金 / 熊手御守初穂料 / クリーニング料金 / クレヨン / グローブ / 芸者の玉代 / 鶏卵 / 劇場観覧料 / 下宿料金 / 化粧石鹸 / ケーブルカー乗車賃 / 航空旅客運賃 / 公衆電話料金 / 公務員の初任給 / 後楽園球場・東京ドームの入場料 / 国鉄(JR)入場券 / 戸籍手数料 / 国会議員の報酬 / 国家公務員の賞与 / 小麦粉 / ゴルフボール / ゴルフ料金 / コロッケ / コーヒー / コンドーム

サイダー / 砂糖 / 三輪車 / 塩 / 地下足袋 / 時刻表 / 質屋の利息 / 私鉄旅客運賃 / 辞典 / 自転車 / 写真撮影料 / 蛇の目傘 / 週刊誌 / 小学校教員の初任給 / 焼酎 / 消防官の出場手当 / 醤油 / 乗用車 / 食パン / ジョッキ一杯の料金 / しる粉 / 寝台車料金 / 新聞購読料 / 水上バスの運賃 / 水道料金 / ストリップ劇場入場料 / 炭 / 背広注文服 / 全国高校野球甲子園入場料 / 扇子 / 葬儀料 / 総合雑誌 / 草履 / 総理大臣の給料 / そば(もりかけ) / ソース

大学の授業料 / 大学の受験料 / 大工手間賃 / 大福 / たいやき / ダイヤモンド / 宝くじ / タクシー料金 / 畳表の裏返し手間賃 / 裁ち鋏 / たばこ / 足袋 / 地下鉄乗車賃 / 地図 / 茶 / 駐車場料金 / 注文ワイシャツ / 朝鮮人参 / 調味料 / 定期預金利率 / 定期旅客運賃 / 定期旅客船の運賃 / 鉄道時計 / 鉄道旅客運賃 / 電球 / 天どん / 電報料金 / 電話料金 / 東京大学の授業料 / 豆腐 / 動物園入園料 / 特別急行料金 / 都知事の給料 / 都電乗車賃 / 都バス乗車賃 / 都立高校授業料 / とんかつ

ナイロンストッキング / 長靴 / 納豆 / 日本酒 / 乳酸飲料 / 入浴料

博物館観覧料 / 白米 / 羽子板 / バター / パチンコの貸玉料 / バット / 花嫁ふとん / 歯磨 / 半紙 / パーマネント料金 / ハーモニカ / ピアノ / 百科事典 / 日雇労働者の賃金 / ビール / フイルム / 弁当箱 / 包丁 / 乾海苔(焼海苔) / ホテル宿泊料金 / ポマード

マッチ / マヨネーズ / 丸ビルの賃料 / まんじゅう / 万年筆 / 麻雀場の遊技料金 / 水割り一杯の料金 / 味噌 / 認印 / 民宿料金 / 名刺印刷料金 / 目薬 / 目覚まし時計 / 最中

やきとり / 野球ボール / 山小屋宿泊料金 / 山手線旅客運賃 / 郵便料金 / ゆかた / 指輪 / 弓張提灯 / 幼稚園の保育料 / 予備校の授業料
らわ
ラケット / ラムネ / ランドセル / 理髪料金 / 霊園の永代使用料 / レコード / 煉炭 / ローソク / わさび / 和文タイプライター


週刊朝日編 (しゅうかんあさひ)
「値段の明治大正昭和風俗史」〈上下〉 
(ねだんのめいじたいしょうしょうわふうぞくし)
朝日文庫



*カバー装幀・多田進
 カバー装画・鈴木康一
(画像はクリックで拡大します)


*上巻620頁・下巻619頁 / 発行 1987年

*カバー文
上巻
 明治・大正・昭和と続く三代は、物価の高騰の歴史でもあった。アンパン・うな重・駅弁・豆腐からストリップ・パチンコ・芸者の玉代・宝くじ・巡査の初任給などなど109項目。それぞれの値段の変遷を掘り起こし、ひと目で分かる値段表と、最適の筆者による思い出エッセイとを合わせ、日本人の暮らしを振り返る。
下巻
 明治・大正・昭和と続く三代は、物価高騰の歴史でもあった。鉛筆・ハーモニカ・背広・たばこ・レコード・靴みがきから桐箪笥・ダイヤモンド・葬儀料などなど109項目。それぞれの値段の変遷を掘り起こし、ひと目で分かる値段表と、最適の筆者による思い出エッセイとを合わせ、日本人の暮らしを振り返る。

*解説頁(下巻)・森田優三


城 昌幸 (じょうまさゆき)
「百鬼夜行―若さま侍捕物手帖」〈上下〉
 (ひゃっきやこう)
光文社時代小説文庫


*カバーイラスト・小宮山逢邦
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*上巻430頁・下巻427頁
*発行 1990年

*カバー文
上巻
 武州・大岡家の跡目争いに巻き込まれた可憐な娘。若さまは暗闘の渦中で苦しむ娘の用心棒を買って出た。しかし、その娘には更なる重大な秘密が隠されていた! 事件の手掛かりを追って若さまは東海道の旅へ……。
下巻
 謎を秘めたからくり屋敷の在処をつきとめた若さま。ついに幕府の探索の手が伸びるが、屋敷側は精巧な仕掛けを駆使して激しく抵抗。荒れ狂う風雨を衝いて屋敷に忍び込んだ若さまに、邪悪な魔の手が迫る!

*解説頁(下巻)・縄田一男


新藤 兼人 (しんどうかねと)
「三文役者の死 正伝 殿山泰司」
(さんもんやくしゃのし せいでんとのやまたいじ)
岩波現代文庫


(画像はクリックで拡大します)

*284頁 / 発行 2000年

*カバー文
殿山泰司は髪の毛がなくなって売れだした。奇行変癖を衒い、ジーパン、サングラスの自称三文役者は、ミステリーとジャズと女をこよなく愛し、権力と権威を嫌ってしたたかに脇役を演じ続けた。死後、二つの墓ができた彼の人生とは何だったのか―。交友五十年の新藤監督による鎮魂の評伝。映画『三文役者』原作。

*目次
1 三文役者の死 / 2 三文役者お別れ会 / 3 三文役者を偲ぶ会 / 4 お多幸のタイちゃん / 5 タイちゃんの中学行状記 / 6 役者になりたいタイちゃん / 7 タイちゃん帝国軍人となる / 8 かつぎ屋のタイちゃん / 9 独立プロとレッドパージ / 10 タイちゃん恋をする / 11 ペエペエ役者は忙しい / 12 タイちゃん生きかえる / 13 裸の島のタイちゃん / 14 亀五郎のタイちゃん / 15 よだれをたらしたタイちゃん / 16 鬼婆のタイちゃん / 17 タイちゃん忠太郎となる / 18 バイプレーヤーとは何者ぞ / 19 タイちゃんのミステリ日記 / 20 タイちゃんベトナムへ行く / 21 タイちゃんアメリカへ行く / 22 タイちゃんのジャズ日記 / 23 アチラ立てればコチラ立たず / 24 浅草へ行くタイちゃん / 25 銀座へ行くタイちゃん / 26 新宿ゴールデン街のタイちゃん / 27 タイちゃん骨と皮になる / 28 だから役者はやめられない / 29 二つの墓 / あとがき / 解説 カントクとタイちゃん(林光)

*関連文庫(サイト内リンク)
 殿山泰司 「三文役者あなあきい伝 PART1」 ちくま文庫
 殿山泰司 「三文役者あなあきい伝〈part 2〉」 講談社文庫