絶版文庫書誌集成
未分類絶版文庫 【こ】
合田 一道 (ごうだいちどう)
「『ひかりごけ』事件 ― 難破船長食人犯罪の真相」 (ひかりごけじけん)
新風舎文庫
*カバーデザイン・スーパービッグボンバー
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*381頁 / 発行 2005年
*カバー文
一九四三年、陸軍所属の微用船が厳冬の北海道・知床岬で難破。生き残った船長と乗組員の少年の二人は、氷雪に閉ざされた飢餓地獄を体験するが、やがて少年は力尽きて餓死。極限状況のなか、船長はついに少年の屍を解体して「食人」する。遭難から二ヵ月、一人生還した船長は、「奇跡の神兵」として歓呼されるが、事件が発覚すると、世界で初めて「食人」の罪で投獄された ── 。名作『ひかりごけ』の実在する主人公から、十五年の歳月をかけて著者が徹底取材した衝撃の真実、そして事件の背後に蠢く謎とは? 太平洋戦争下で起きた食人事件の全容に迫る。解説は森村誠一。
*目次
第一部 裂けた岬
プロローグ / 約束 / 戦雲 / 遭難 / 番屋 / 食人 / 煙り / 生存 / 発覚 / 裁判 / 光輪 / 訃報 / エピローグ / 老船長との十五年 ── あとがきにかえて
第二部 知床にいまも吹く風
第一章 『ひかりごけ』の背景
1 沸き立つ疑念 / 2 『ひかりごけ』と武田泰淳 / 3 校長先生とS青年 / 4 『羅臼郷土史』の人食い船長 / 5 武田泰淳の意図するもの / 6 『ひかりごけ』の船長 / 7 生存者は三人だった? / 8 『知床秘話』の持つ重み
第二章 新聞はなぜ沈黙したのか
1 軍部と警察、検事局の対立 / 2 政治、軍部の意向による新聞の統合 / 3 戦時下の新聞を見る / 4 鬼畜米英と蔑んで / 5 新聞記者が現場にいた! / 6 処刑された兵がいた!
第三章 船長のたどった道)
1 歪められた裁判 / 2 殺人か自然死か / 3 戯曲の船長と現実の船長 / 4 長い重い十字架の道 / 5 自殺を図ったが…… / 6 『ひかりごけ』への憎悪 / 7 船長の形見 / 8 船長と筆者の対話
文庫のためのあとがき
解説 ── 人間の十字架 森村誠一
判決文 / 船長の軌跡
*関連書(サイト内リンク)
武田泰淳 「ひかりごけ・海肌の匂い」(旧版) 新潮文庫
小池 喜孝 (こいけきこう)
「鎖塚 自由民権と囚人労働の記録」 (くさりづか)
岩波現代文庫
小泉 譲 (こいずみゆずる)
「小説 天皇裕仁 ― 軍国昭和史」 (しょうせつてんのうひろひと)
徳間文庫
幸田 露伴 (こうだんろはん)
「一国の首都 他一篇」 (いっこくのしゅと)
岩波文庫
小堺 昭三 (こさかいしょうぞう)
「本田宗一郎と藤沢武夫」 (ほんだそういちろうとふじさわたけお)
人物文庫(学陽書房)
小坂井 澄 (こさかいすみ)
「モルガンお雪」 (もるがんおゆき)
集英社文庫
小島 直記 (こじまなおき)
「一期の夢 ― 小説・福地桜痴」 (いちごのゆめ−しょうせつふくちおうち)
集英社文庫
小菅 宏編訳 (こすがひろし)
「江戸発禁本 色里三所世帯」 (いろざとみところせたい)
徳間文庫
コスモデミヤンスカヤ著 中本信幸訳 (なかもとのぶゆき)
「ゾーヤとシューラ」
青木文庫
児玉 隆也 桑原 甲子雄[写真] (こだまたかや・くわばらきねお)
「一銭五厘たちの横丁」 (いっせんごりんたちのよこちょう)
岩波現代文庫
近代 ナリコ (こだいなりこ)
「日本の商業デザイン 大正・昭和のエポック」 (にほんのしょうぎょうでざいん)
青幻舎
後藤 明生 (ごとうめいせい)
「雨月物語」 (うげつものがたり)
学研M文庫
コナン・ドリル著 秋田 元一訳 (Doyle, Arthur Conan・あきたもといち)
「豪勇ジェラールの冒険」 (ごうゆうじぇらーるのぼうけん)
旺文社文庫
小西 章子 (こにしあきこ)
「華麗なる二人の女王の闘い」 (かれいなるふたりのじょうおうのたたかい)
朝日文庫
近衛 龍春 (このえたつはる)
「片倉小十郎景綱 ― 伊達政宗を奥州の覇者にした補佐役」 (かたくらこじゅうろうかげつな)
PHP文庫
小林 一茶句・高橋 順子編・岡本 良治写真 (こばやしいっさ・たかはしじゅんこ・おかもとりょうじ)
「一茶『生きもの句帖』」 (いっさ いきものくちょう)
小学館文庫
小林 信彦 (こばやしのぶひこ)
「東京散歩 昭和幻想」 (とうきょうさんぽ しょうわげんそう)
知恵の森文庫(光文社)
小堀 杏奴 (こぼりあんぬ)
「晩年の父」 (ばんねんのちち)
岩波文庫
駒尺 喜美 (こましゃくきみ)
「高村光太郎のフェミニズム」 (たかむらこうたろうのふぇみにずむ)
朝日文庫
駒田 信二 (こまだしんじ)
「私の小説教室」 (わたしのしょうせつきょうしつ)
集英社文庫
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*242頁
*発行 1985年
*カバー文
芥川賞をはじめ、才能あふれる新人作家たちを輩出した朝日カルチャーセンター小説教室。そのすぐれた指導者である著者が、新しい文章作法のノウハウを具体例に即して公開。また、作家・中国文学者としての経験をふまえながら、小説の深さ、汲めども尽きぬ魅力を解き明かす。
小松 左京 (こまつさきょう)
「ある生き物の記録」 (あるいきもののきろく)
集英社文庫
小松 左京 (こまつさきょう)
「おえらびください ホラー&ユーモア傑作集」
ケイブンシャ文庫(勁文社)
小松 和彦 (こまつかずひこ)
「日本妖怪異聞録」 (にほんようかいいぶんろく)
小学館ライブラリー
小松 成美 (こまつなるみ)
「仁左衛門恋し」 (にざえもんこいし)
徳間文庫カレッジ
小松 成美 (こまつなるみ)
「和を継ぐものたち」 (わをつぐものたち)
小学館文庫
小見山 輝 (こみやまてる)
「俳句の鬼 西東三鬼の世界」 (はいくのおに さいとうさんきのせかい)
岡山文庫(日本文教出版)
*表紙イラスト / 富朝恵
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*157頁 / 発行 2003年
*目次
●西東三鬼を俳句の鬼にした風土と仲間たち
●西東三鬼のこころ四十六句をさぐる
俳句の鬼 三鬼思い出アルバム(抄)
岡山県内ゆかりの地に建つ句碑
西東三鬼遺品(抄)
西東三鬼を知る本
西東三鬼年譜
参考にした書籍・雑誌等
あとがき
今 東光 (こんとうこう)
「愛染地獄」 (上下) (あいぜんじごく)
徳間文庫
今 東光 (こんとうこう)
「河内カルメン」 (かわちかるめん)
徳間文庫
今 東光 (こんとうこう)
「河内ぞろ」 (かわちぞろ)
徳間文庫
今 東光 (こんとうこう)
「極道辻説法」 (ごくどうつじぜっぽう)
集英社文庫
今 東光 (こんとうこう)
「太平記〈1〉」 (たいへいき)
徳間文庫
今 東光 (こんとうこう)
「弓削道鏡」 (ゆげのどうきょう)
徳間文庫
近藤 芳美 (こんどうよしみ)
「歌集 埃吹く街」 (かしゅうほこりふくまち)
短歌新聞社文庫
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*138頁
*発行 1993年
*埃吹く街五首
いつの間に夜の省線にはねられたる軍のガリ版を青年が仰ぐ
織り過ぎて又くもる街透きとほる硝子の板を負ひて歩めり
きびきびと決め行く語気を憎む時守る一つさへ吾があらざりき
耳のうら接吻すれば匂ひたる少女なりしより過ぎし十年
漠然と恐怖の彼方にあるものを或いは素直に未来とも言ふ
今野 寿美編 (こんのすみ)
「山川登美子歌集」 (やまかわとみこかしゅう)
岩波文庫