絶版文庫書誌集成
未分類絶版文庫 【い】
飯尾 憲士 (いいおけんし)
「開聞岳」 (かいもんだけ)
集英社文庫
飯尾 憲士 (いいおけんじ)
「艦と人 ― 海軍造船官八百名の死闘」 (かんとひと)
集英社文庫
飯沢 耕太郎 (いいざわこうたろう)
「増補 戦後写真史ノート 写真は何を表現してきたか」 (せんごしゃしんしのーと)
岩波現代文庫
飯田 進 (いいだすすむ)
「魂鎮への道 ― BC級戦犯が問い続ける戦争」 (たましずめへのみち)
岩波現代文庫
いえき ひさこ
「恋は緑の風の中」 (こいはみどりのかぜのなか)
秋元文庫・YOUNGシリーズ(秋元書房)
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*174頁
*発行 昭和49年
*映画化カバー(主演佐藤佑介・原田美枝子)
*目録文
東宝で映画化され、話題を呼んだ同題の原作である。中学生の日常生活を通して、男女交際、初恋、性のめざめがつつみかくさず明るく描かれている。スチール写真も豊富に掲載。
生田 直親著 写真・吉岡 直道 (いくたなおちか・よしおかなおみち)
「さよなら青函連絡船 《人魚がくれた手紙》」 (さよならせいかんれんらくせん)
徳間文庫
井口 朝生 (いぐちあさお)
「山姫の砦」 (やまひめのとりで)
大陸文庫
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*351頁
*発行 昭和63年
*カバーイラスト・中川惠司
*カバー文
応仁の乱の激動期、阿波山中で繰りひろげられる阿修羅地獄。その中で周囲から虐げられ、賊徒と化し砦に篭る荒くれ共を統率する美少女山姫。一揆征伐に加勢した武士と山姫の奇妙な交流を描いた戦国伝奇ロマン!
*解説頁・石井冨士弥
イグナチオ・デ・ロヨラ著 / 門脇 佳吉訳・解説 (かどわきかきち)
「霊操」 (れいそう)
岩波文庫
池波 正太郎 (いけなみしょうたろう)
「小説の散歩みち」 (しょうせつのさんぽみち)
朝日文庫
池波 正太郎 (いけなみしょうたろう)
「東京の情景 池波正太郎エッセイ・シリーズ1」 (とうきょうのじょうけい)
朝日文庫
池波 正太郎 (いけなみしょうたろう)
「新年の二つの別れ 池波正太郎エッセイ・シリーズ3」 (しんねんのふたつのわかれ)
朝日文庫
池波 正太郎 (いけなみしょうたろう)
「私が生まれた日 ― 池波正太郎自選随筆集[1]」 (わたしがうまれたひ)
朝日文芸文庫
池波正太郎 (いけなみしょうたろう)
「私の風景 ― 池波正太郎自選随筆集〈3〉」 (わたしのふうけい)
朝日文芸文庫
池部 良 (いけべりょう)
「山脈をわたる風」 (やまをわたるかぜ)
小学館文庫
石井 忠 (いしいただし)
「漂着物事典 : 海からのメッセージ」 (ひょうちゃくぶつじてん)
朝日文庫
石井 花子 (いしいはなこ)
「人間ゾルゲ」 (にんげんぞるげ)
徳間文庫
石川 球太 (いしかわきゅうた)
「なつかしい『おもちゃ』の作り方」 (なつかしいおもちゃのつくりかた)
知恵の森文庫(光文社)
石川 光陽 / 編集協力・森田写真事務所 (いしかわこうよう)
「昭和の東京 あのころの街と風俗」 (しょわのとうきょう)
朝日文庫
石川 淳 (いしかわじゅん)
「おとしばなし集」 (おとしばなししゅう)
集英社文庫
石川 淳 (いしかわじゅん)
「狂風記(上下)」 (きょうふうき)
集英社文庫
石川 淳 (いしかわじゅん)
「白描」 (はくびょう)
集英社文庫
石川 淳 (いしかわじゅん)
「普賢」 (ふげん)
集英社文庫
石坂 敬一編 (いしざかけいいち)
「ザ・ビートルズ写真集」 (ざびーとるずしゃしんしゅう)
ケイブンシャ文庫(勁文社)
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*221頁
*発行 1983年
*カバー文
20世紀のスーパー・ヒーロー、ザ・ビートルズ。ポップミュージックの歴史を変えた彼らの音楽は、愛と自由と夢を歌いあげ、今なお世界の若者の心をとらえて離さない。'60年代を疾風怒濤のごとく駆けぬけた彼ら4人の青春の軌跡を、豊富な写真で構成したユニークな写真集。
石田 波郷 (いしだはきょう)
「初蝶 ― 石田波郷句集」 (はつちょう)
ふらんす堂文庫
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*72頁
*発行 2001年
*装丁・君嶋真理子
*帯文
代表作を網羅し精選426句を収録。
石田勝彦編・解説 〈雪はしづかにゆたかにはやし屍室〉等、代表句が網羅されたこの一冊を通して、昭和期を代表する俳人波郷の魂に迫る。
栞・佐佐木幸綱
*「栞」=解説の冊子
石ノ森 章太郎 (いしのもりしょうたろう)
「石ノ森章太郎の青春」 (いしのもりしょうたろうのせいしゅん)
小学館文庫
石丸 晶子 (いしまるあきこ)
「式子内親王伝 ― 面影びとは法然」 (しょくしないしんのうでん おもかげびとはほうねん)
朝日文庫
石牟礼 道子 (いしむれみちこ)
「椿の海の記」 (つばきのうみのき)
朝日文庫
泉 鏡花 (いずみきょうか)
「鴛鴦帳」 (おしどりちょう)
岩波文庫
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*212頁・旧仮名旧字体
*発行 1955年
*カバー文
鏡花の理想主義のもっとも鮮烈にあらわれた一篇。自己の信念のために身命を捨てることをも辞さぬ男女を描く。八年の歳月を費やしてなった大正期の力作。
*解説頁・佐藤春夫
井田 進也校注 (いだしんや)
「幕末維新パリ見聞記 ― 成島柳北『航西日乗』・栗本鋤雲『暁窓追録』」
(ばくまついしんぱりけんぶんき ― なるしまりゅうほく「こうせいにちじょう」・くりもとじょうん「ぎょうそうついろく」)
岩波文庫
井筒 紀久枝 (いづつきくえ)
「大陸の花嫁」 (たいりくのはなよめ)
岩波現代文庫
井出 孫六 (いでまごろく)
「明治民衆史」 (めいじみんしゅうし)
徳間文庫
伊藤 海彦 (いとううみひこ)
「走る歌 江ノ電」 (はしるうたえのでん)
朝日文庫
伊藤 桂一 (いとうけいいち)
「黄土の狼」 (おうどのおおかみ)
集英社文庫
伊藤 玄二郎 (いとうげんじろう)
「風のかたみ ― 鎌倉文士の世界」 (かぜのかたみ)
朝日文庫
伊藤 緋紗子 (いとうひさこ)
「華の人 有田に生きた薔薇の貴婦人・敏子の物語」 (はなのひと A Glorious Lady)
小学館文庫
伊藤 文学 (いとうぶんがく)
「『薔薇族』編集長」 (ばらぞくへんしゅうちょう)
幻冬舎アウトロー文庫
稲垣 達郎 (いながきたつろう)
「森鴎外」 (もりおうがい)
学燈文庫(学燈社)
稲木 紫織 (いなきしおり)
「日本の貴婦人」 (にほんのきふじん)
知恵の森文庫(光文社)
井上 章一 (いのうえしょういち)
「増補新版 霊柩車の誕生」 (れいきゅうしゃのたんじょう)
朝日文庫
井上 ひさし (いのうえひさし)
「馬喰八十八伝」 (ばくろやそはちでん)
朝日文庫
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*475頁
*発行 1989年
*カバー装画・山藤章二
*カバー文
江戸時代の初め、下総国は馬産地として知られた桜七牧。馬の種付けを業とする馬喰の若者が、八十八個の嘘をつく願をたてた。ひとつ嘘を口にするたび、金・馬・美女とつぎつぎ手に入れ、ついには十万石の大名家を乗っ取る大仕事……。嘘を武器にくり広げる二転三転の痛快絵巻。
*解説頁・無縁空間の文学 山口昌男
井上 光晴 (いのうえみつはる)
「書かれざる一章」 (かかれざるいっしょう)
集英社文庫
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*281頁
*発行 1978年
*カバー文
これは民衆と人間のあるべき革命運動の内部の矛盾を、見て見ぬふりをしている人間にむけて書かれた一章である。現実との生きた接点を失い官僚化する組織のなかで、革命への純粋な情熱にもえる主人公は、個人と家族の生活が解体する危機に直面し苦闘する。「政治と文学」に新しい次元を拓いた表題作他四篇収録。
*解説頁・佐木隆三
井上 光晴 (いのうえみつはる)
「黒縄」 (くろなわ)
集英社文庫
井上 光晴 (いのうえみつはる)
「新編・ガダルカナル戦詩集」 (がだるかなるせんししゅう)
朝日文庫
井上 光晴 (いのうえみつはる)
「辺境」 (へんきょう)
集英社文庫
井上 雪 (いのうえゆき)
「廓のおんな」 (くるわのおんな)
朝日文庫
猪俣 津南雄 (いのまた つなお)
「踏査報告 窮乏の農村」 (とうさほうこくきゅうぼうののうそん)
岩波文庫
井原 西鶴作 横山 重・小野 晋校訂 (いはらさいかく・よこやましげる・おのすすむ)
「本朝二十不孝」 (ほんちょうにじゅうふこう)
岩波文庫
井伏 鱒二 (いぶせますじ)
「軍歌『戦友』」 (ぐんかせんゆう)
集英社文庫
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*212頁
*発行 昭和52年
*カバー・今城国忠
*カバー文
今は定年退職を迎える年齢に達した戦争体験者の、かつての戦場のひと駒を淡々と描いた表題作。素朴な庶民の生活をユーモア溢れて描く「多甚古村」「丑寅爺さん」、戦場から帰還した元中尉の異常な言動を描いて戦時思想を痛烈に批判する「遥拝隊長」の四作を収録した滋味あふれる傑作集。 解説・小坂部元秀
井伏 鱒二・舟橋 聖一・井上 靖・水上 勉 (いぶせますじ・ふなはしせいいち・いのうえやすし・みずかみつとむ)
「私の履歴書 ── 中間小説の黄金時代」 (わたしのりれきしょ ちゅうかんしょうせつのおうごんじだい)
日経ビジネス人文庫(日本経済新聞出版社)
今福 龍太 (いまふくりゅうた)
「荒野のロマネスク」 (こうやのロマネスク)
岩波現代文庫
伊良子 清白 (いらこせいはく)
「詩集 孔雀船」 (ししゅうくじゃくぶね)
岩波文庫
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*116頁・旧仮名旧字体 / 発行 1983年
*帯文
孤高の詩人清白が数多くの詩作から厳選に厳選を重ねて自ら編んだ生涯に一冊の詩集。その清純なリリシズムは読む人の心に沁み透る。
*解説頁・中山省三郎
イリン著・宮川やすえ訳 (みやかわやすえ)
「灯火の歴史・時計の歴史」 (とうかのれきし・とけいのれきし)
旺文社文庫
*229頁 / 発行 1979年
*目録文
「人間の歴史」で有名なイリンが、おもしろい多くのエピソードで描く灯火と時計の歴史物語。
色川 大吉 (いろかわだいきち)
「明治精神史 (上下)」 (めいじせいしんし)
岩波現代文庫
色川 武大 (いろかわぶだい)
「喰いたい放題」 (くいたいほうだい)
集英社文庫
岩田 アキラ (いわたあきら)
「印半纏」 (しるしばんてん)
京都書院アーツコレクション
岩田 アキラ (いわたあきら)
「印半纏」 (しるしばんてん)
青幻舎
岩波文庫編集部編 (いわなみぶんこへんしゅうぶ)
「岩波文庫解説総目録1927‐1996 (上中下)」 (いわなみぶんこかいせつそうもくろく)
岩波文庫
読書子に寄す 岩波茂雄
―― 岩波文庫発刊に際して ――
真理は万人によって求められることを自ら欲し、芸術は万人によって愛されることを自ら望む。かつては民を愚昧ならしめるために学芸が最も狭き堂宇に閉鎖されたことがあった。今や知識と美とを特権階級の独占より奪い返すことはつねに進取的なる民衆の切実なる要求である。岩波文庫はこの要求に応じそれに励まされて生まれた。それは生命ある不朽の書を少数者の書斎と研究室とより解放して街頭にくまなく立たしめ民衆に伍せしめるであろう。近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態はしばらくおくも、後代にのこすと誇称する全集がその編集に万全の用意をなしたるか。千古の典籍の翻訳企図に敬虔の態度を欠かざりしか。さらに分売を許さず読者を繋縛して数十冊を強うるがごとき、はたしてその揚言する学芸解放のゆえんなりや。吾人は天下の名士の声に和してこれを推挙するに躊躇するものである。このときにあたって、岩波書店は自己の責務のいよいよ重大なるを思い、従来の方針の徹底を期するため、すでに十数年以前より志して来た計画を慎重審議この際断然実行することにした。吾人は範をかのレクラム文庫にとり、古今東西にわたって文芸・哲学・社会科学・自然科学等種類のいかんを問わず、いやしくも万人の必読すべき真に古典的価値ある書をきわめて簡易なる形式において逐次刊行し、あらゆる人間に須要なる生活向上の資料、生活批判の原理を提供せんと欲する。この文庫は予約出版の方法を排したるがゆえに、読者は自己の欲する時に自己の欲する書物を各個に自由に選択することができる。携帯に便にして価格の低きを最主とするがゆえに、外観を顧みざるも内容に至っては厳選最も力を尽くし、従来の岩波出版物の特色をますます発揮せしめようとする。この計画たるや世間の一時の投機的なるものと異なり、永遠の事業として吾人は微力を傾倒し、あらゆる犠牲を忍んで今後永久に継続発展せしめ、もって文庫の使命を遺憾なく果たさしめることを期する。芸術を愛し知識を求むる士の自ら進んでこの挙に参加し、希望と忠言とを寄せられることは吾人の熱望するところである。その性質上経済的には最も困難多きこの事業にあえて当たらんとする吾人の志を諒として、その達成のため世の読書子とのうるわしき共同を期待する。
昭和二年七月
岩橋 邦枝 (いわはしくにえ)
「岩橋邦枝の誹風柳多留」 (いわはしくにえのはいふうやなぎだる)
わたしの古典シリーズ
集英社文庫
岩本 素白著・来嶋 靖生編 (いわもとそはく・きじまやすお)
「東海道品川宿 岩本素白随筆集」 (とうかいどうしながわじゅく)
ウェッジ文庫