絶版文庫書誌集成
文春文庫 【し】
塩田 潮 (しおたうしお)
「安岡正篤 ― 昭和の教祖」 (やすおかまさひろ)
獅子 文六 (ししぶんろく)
「食味歳時記」 (しょくみさいじき)
澁澤 龍彦 (しぶさわたつひこ)
「高丘親王航海記」 (たかおかしんのうこうかいき)
澁澤 龍彦・巌谷 国士 (しぶさわたつひこ・いわやくにお)
「裸婦の中の裸婦」 (らふのなかのらふ)
子母澤 寛 (しもざわかん)
「剣客物語」 (けんかくものがたり)
子母澤 寛 (しもざわかん)
「幕末奇談」 (ばくまつきだん)
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*344頁
*発行 1989年
*カバー・柴永文夫
*カバー文
新選組が大活躍した心はずむ話から、幕軍生き残りが官軍に追いたてられる哀話、また番町皿屋敷伝説の真実など、古老の話をひとつひとつ拾い集める。権力の側からの高みにたった発想や判断はかけらもなく、市井に生き抜く者の温かい心情や心の生命に対する強い共鳴に満ちあふれたヒューマンなエッセイ集。
*解説頁・松島栄一
子母澤 寛 (しもざわかん)
「脇役」 (わきやく)
庄野 潤三 (しょうのじゅんぞう)
「山田さんの鈴虫」 (やまださんのすずむし)
志ん朝一門 (しんちょういちもん)
「よって たかって古今亭志ん朝」 (よってたかってここんていしんちょう)
新藤 兼人 (しんどうかねと)
「小説 田中絹代」 (しょうせつたなかきぬよ)
*カバー・芝永文夫
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*392頁 / 発行 1986年
*カバー文
日本映画女優史上、最高最大のスター、“銀幕の恋人”から円熟の演技派へ、女流監督第一号へと見事な変身をとげ、常に映画界の第1線にあったことの大女優は昭和52年春、67歳の生涯を終えた。看とる肉親とてない、孤独な最期だった。男性遍歴、肉親との確執を、感傷を排したリアリズムで赤裸々に描いた伝記文学の金字塔。
*目次
その死 / その愛 / その仕事 / その素顔 / 生い立ち / 松竹下加茂撮影所 / 松竹蒲田撮影所 / 恥しい夢 / 試験結婚 / 女優はシナリオが売り出す / 私はもう結婚いたしません / 絹代エロティシズム / サイレント映画には詩があった / お琴と佐助 / 絹代御殿 / 花も嵐もふみ越えて / 出会い / ムシ風呂の中の死闘 / フィルムがなくなった / 絹代はヤミ米で太った / 戦後がはじまった / 夜の女たち前後 / 老醜・田中絹代 / 絹代は貴婦人ではない / 老醜色気あり / 西鶴一代女と雨月物語 / ベニスの商人 / 絹代のアタマでは / 事件・月は上りぬ / 映画作家の死 / それでも生きなければ / たった一人になった / 栄光と孤独 / 女優の死
あとがき / 参考資料 / 田中絹代年譜
*関連書(サイト内リンク)
古川薫 「花も嵐も ― 女優・田中絹代の生涯」 文春文庫