絶版文庫書誌集成

文春文庫
【ふ】


深沢 七郎 (ふかざわしちろう)
「余禄の人生」
 (よろくのじんせい)


*カバー・徳永勝哉
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*248頁 / 発行 1986年

*カバー文
野球監督は、病気持ちでもないのになぜ自分の股間に手を触れるのか、詩人・白石かずこ女史風に考えれば、上空を行く飛行機は、天翔る男根女陰の大集団に違いない―農業を志し、埼玉県の片田舎にラブミー農場を営んで20余年。依然健在なる“人間滅亡教”教祖が、折りに触れて綴った怪しき人間観察のかずかず。

*目次
 T
余禄の人生 / 思想濃老日記 T / 思想濃老日記 U / 思想濃老日記 V
 U
川端賞辞退について / 谷崎賞受賞の言葉 / 谷崎潤一郎と私 / 思い出のヒト ― 正宗白鳥 / 師のこと ― 武田泰淳 / 夢屋一家の尾辻克彦さん / わが友 ― 尾辻克彦 / わが友 ― 白石かずこ
 V
西鶴のセックス観 ― 吉行淳之介訳『好色一代男』を読んで / テレビ番外地 / 今様離婚考 / わたしの好物
 W
ぶどう / 「笛吹川」とギッチョン籠 / 塩山勤労動員署 / 冬の味と私 ― オヤキ / 山菜と我が家のブドー / 天にツバを、地にもツバを / 蝶々怨みぶし / 居留守の礼 / むかしハキモノ、いまクルマ / 信濃の野の友たち / ナウのあとさき / 続・ナウのあとさき
 X
ラブミー農場の四季 / 畑の中の友だち
 Y
すずめ百まで / よる年波 / 私の職業始末記
 あとがき


深田 祐介 (ふかだゆうすけ)
「美貌なれ昭和 ― 諏訪根自子と神風号の男たち」
 (びぼうなれしょうわ すわねじことかみかぜごうのおとこたち)


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*310頁
*発行 1985年
*カバー・柴永文夫 / 写真・名智健二

*カバー文
昭和12年、東京 ― ロンドン間を国産機「神風」号で飛び、スピード世界記録を樹立した朝日新聞の飯沼、塚越両飛行士と、天才少女バイオリニストとして世界に飛翔した諏訪根自子。日欧を舞台に、ともに世界水準を越えた若者たちの軌跡を追いつつ、昭和という時代の青春を、その光と影を、鮮やかに描き上げた大作。

*解説頁・斎藤茂太


福田 和也 (ふくだかずや)
「乃木希典」
(のぎまれすけ)


*アートワーク・矢部弘幸[MACH55GO!]
 写真提供・乃木神社
 デザイン・関口聖司
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*169頁 / 発行 2007年

*カバー文
旅順で数万の兵を死なせた「愚将」か、自らの存在すべてをもって帝国陸軍の名誉を支えた「聖人」か? 幼年期から殉死までをつぶさに追い、乃木希典の知られざる実像に迫る傑作評伝。日露戦争開戦100年後に書かれた本書は、従来の乃木像をくつがえすとともに、「徳」を見失った現代日本への警告ともなっている。

*目次
一 面影
マッカーサーが植えたハナミズキ / 「有徳な人間」になりきること / 「弱さ」を振りかざして、戦う / 児玉源太郎との好対照 / 有能であることは、大事なことか
二 国家
 吉田松陰の「優しさ」 / 軍人になるか、学者になるか / 近代国家との絆 / 師と弟を犠牲にして / 「身傷つくも死せず却つて天を怨む」
三 徳義
 「薩摩の娘ならば貰いましょう」 / 乃木夫妻の緊張関係 / 陸軍版の“岩倉訪欧団” / 乃木、モルトケに面会す / 常に軍服を着て、徳義の塊となる / 鴎外の血が滴るような同情
四 葬礼
 武士道よりも厳しい道 / 「徳」によって国民の信任を得る
 文献目録 / 解説・兵頭二十八


福田 恒存著・中村 保男・谷田貝 常夫編 (ふくだつねあり・なかむらやすお・やたがいつねお)
「日本への遺言 福田恒存語録」
(にほんへのゆいごん)


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*382頁 / 発行 1998年 / 旧仮名遣い
*カバー・柴永文夫

*カバー文
福田恆存は言ふ。あらゆる善はあらゆる悪と両立しうる、と。平和、民主主義、自由……戦後日本が依拠してきたがゆゑに、平板化し空洞化したのではなかったか ── 。かつて「反時代的」と映りながらも、今、その見事な予見と洞察で人を驚かせる氏の思想の全貌を、本書は三百余の断章に抽出・編集した。

*目次
悪 / 迷信 / 日本 / 逆説 / 現実 / 死語 / 叡知 / エピローグ / あとがき / 福田恆存氏の横顔と全人像 ── 文庫版あとがきにかへて


福田 恒存 (ふくだつねあり)
「日本を思ふ」
(にほんをおもう)


*カバー・柴永文夫
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*396頁 / 発行 1995年

*カバー文
ぼくはただ頑強に立ちどまることしか知らない ―― 。かまびすしい流行言論に与することなく、事物の本質にじかに迫る透徹した知性で、戦後日本に孤独な問いかけをつづけてきた福田恒存。近代化、新憲法、民主主義、平和運動、進歩主義など、戦後文化の根幹にかかわる諸問題への論考を、ここに精選収録した。

*目次
日本近代化にまつはる諸問題
 日本および日本人 / 日本人の思想的態度 / 近代の宿命
日本現代の諸問題
 平和論に対する疑問 / 進歩主義の自己欺瞞 / 平和の理念 / 自由と平和 / 当用憲法論 / 偽善と感傷の国 / 文化とはなにか / 紀元節について
 解説にかえて ―― 批評家魂のサムライ 佐伯彰一


福田 恆存 (ふくだつねあり)
「私の國語教室」
(わたしのこくごきょうしつ)


*カバー・関口聖司
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*360頁 / 発行 2002年

*カバー文
「現代かなづかい」の不合理と不徹底と論理的混亂は、「表記法は音にではなく、語に隨ふべし」といふ全く異種の原則を導入したことから起つた。この原則に基く歴史的かなづかひの合理性、論理的一貫性を具體例を擧げて論証、國語問題の本質を剔抉して学界、論壇、文壇に衝撃を與へた不朽の名著の再刊。

*目次
第一章 「現代かなづかい」の不合理
 一 「現代かなづかい」の實態 二 表音主義と音韻
第二章 歴史的かなづかひの原理
 一 「語に隨ふ」といふこと 二 音便表記の理由 三 文字と音韻 四 「現代かなづかい」の弱點
第三章 歴史的かなづかひ習得法
 一 〔wa〕音の表記 二 〔u〕音の表記 三 〔o〕音の表記 四 〔e〕音の表記 五 〔i〕音の表記 六 〔zi〕音の表記 七 〔zu〕音の表記 八 〔zi〕〔zu〕音の表記の補遺
第四章 國語音韻の変化
 第一期の音韻
  一 「は行」音 二 「や行」「わ行」音 三 「さ行」「た行」音 四 濁音 五 上代特殊假名遣 六 撥音・促音・拗音
 第二期の音韻
  一 二母音の消滅 二 語中語尾の「は行」音 三 漢字音の同化 四 音便の發生 五 「さ行」「た行」音の變化
 第三期の音韻
  一 「じ」「ず」と「ぢ」「づ」の混同 二 開合の差 三 「は行」子音の變化 四 「え列」長音の發生 五 「わ行」拗音の消滅 六 「が行」鼻音の發生 七 二母音の復活 八 「さ行」音の變化
第五章 國語音韻の特質
 一 音節構造について 二 「は行」音の變化 三 「や行」「わ行」音の變化 四 音便の音價 五 音便の表記
第六章 國語問題の背景
 一 混亂の責任 二 混亂の效果 三 官民呼應作戰 四 表音化の理由 五 漢字の存在理由 六 誤れる文化觀 七 誤れる教育觀 八 文字言語と音聲言語 九 誤れる言語觀 十 不可能な表音文字化
追記
附録 福田恆存全集覺書四
解説 市川浩


藤沢 周平・徳永 文一 (ふじさわしゅうへい・とくながふみかず)
「甘味辛味 業界紙時代の藤沢周平」
(あまみからみ)


*写真・山川進治(文藝春秋写真部)
 装丁・野中深雪
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*257頁 / 発行 2012年

*カバー文
作家になる前いくつかの業界紙で働き、中でも「日本加工食品新聞」では十年ものあいだ編集長を務めた藤沢周平。この新聞の常設コラム「甘味辛味」に書いた膨大な記事から、藤沢らしい正義感や反骨心、優しさとユーモアが感じられる七十篇を収録した。当時の同僚、仲間を取材した徳永文一氏による評伝も合わせたファン必読の一冊。

*目次
「甘味辛味」のこと 文春文庫編集部
甘味辛味
一 専門記者の目
二 世相つれづれ
三 経営を考える
四 時代を切る
五 生活者として
六 商いの心
七 人間考
八 故郷を思う
九 作家として

業界紙時代の藤沢周平 徳永 文一


ブラム,デボラ著・鈴木 恵訳 (Blum.Deborah・すずきめぐみ)
「幽霊を捕まえようとした科学者たち」
(ゆうれいをつかまえようとしたかがくしゃたち)


*デザイン・石崎健太郎
 カバー写真・Ralf Nau/Getty Images
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*541頁 / 発行 2010年

*カバー文
19世紀半ば、欧米で心霊現象への関心が高まり降霊会がブームになった。多くの科学者が否定するなか、ケンブリッジ大を中心とするノーベル賞学者2人を含む研究会が、本気で幽霊の存在を証明しようとした。時に協力し合い時に見解の相違を見つつ、様々な心霊現象の解明に挑んだ彼らが行きついた「死後の世界」とは?

*目次
前奏曲 〜タイタス事件〜
 私はここにいる ―― 失踪した少女から届いたメッセージは本物だった。しかし彼女の命はすでにない。幽霊の存在を科学的に証明しようとしたゴーストハンターたちが調査に乗り出す。
1 ポルターガイストと幽霊屋敷
 クロウの幽霊譚が出版され、フォックス姉妹が最初の超常現象を体験した一八四八年以降、欧米で心霊ブームが巻き起こる。いんちき霊媒も登場、それを暴く科学者たちとの闘いが始まる。
2 「科学vs宗教」の時代
 伝統的な世界観を覆した進化論。その生みの親ダーウィンとウォレスはその後、袂を分かつ。魂の問題は進化論では説明できないとしたウォレスは、やがて心霊研究にのめりこんでいく。
3 ケンブリッジの三人組
 一八八二年、ケンブリッジ大学のシジウィック、マイヤーズ、ガーニーはいまだ解明されない心霊現象を研究するために心霊研究協会(SPR)を設立。著名な科学者が多数参加した。
4 サイコメトリー
 イギリスで始まった心霊研究運動は大西洋をわたり、アメリカ心霊研究協会が結成される。その中心人物ジェイムズは偶然、霊の声を聞き、物の記憶を読みとる霊媒パイパー夫人と出会う。
5 死の間際のメッセージ
 遠く離れた家族や友人の死の瞬間を垣間見る。偶然では片付けられないほど頻繁に現れるこの現象は、テレパシーの証拠なのか。SPRの研究成果をまとめた『生者の幻像』が刊行される。
6 幻覚統計調査
 盟友ガーニーを突然の死で失ったSPR。だが後のノーベル賞受賞者リシェの参入で勢いを取り戻す。一八八九年、パリの国際会議で研究成果を発表、大規模な幻覚統計調査の実施が決まる。
7 テレパシーか、霊との交信か
 霊媒は周囲の人間の思考を読みとるのか、それとも霊界からのメッセージを受けとるのか。イギリスを訪れたパイパー夫人の調査に、生まれたばかりの無線通信の研究者、ロッジが挑む。
8 エクトプラズム
 隙あらばいんちきに走る物理霊媒エウサピア。だが、彼女にはそこにない物を現出させたり、物体を動かしたりする不思議な力があった。研究者の評価も二分する問題霊媒、ここに現る。
9 よみがえった霊
 パイパー夫人の交霊会に、ホジソンの亡き友G・Pを名乗る人格が現れた。続々と集まる死者との交信の記録。覆しがたい証拠を前に、SPR随一の懐疑論者がついに霊の存在を確信する。
10 死の予言
 自殺したアニーをひそかに想い続けたマイヤーズ。彼はトンプソン夫人の予言どおりこの世を去る。先に癌で逝ったシジウィックも含め、創立者を失ったSPRは壊滅的な打撃を受けた。
11 交差通信
 職業霊媒の嘘を暴き続けた心霊研究の第一人者ホジソンが急死する。だが、彼の霊はパイパー夫人の交霊会へ戻ってきた。四人の霊媒を巻き込んだ交差通信。霊の存在がついに明らかに。
12 終わりなき探求
 ロッジが交差通信の結果を公表、長年の論争に決着がつくかと思われたが、問題霊媒エウサピアがすべてを台無しに。結論を見ないまま、ウィリアム・ジェイムズが最期の瞬間を迎える。
 謝辞
 登場人物小事典 ゴーストハンターズ、アンチ・ゴーストハンターズ、霊媒たち
 心霊研究関連年表
 原注


古川 薫 (ふるかわかおる)
「斜陽に立つ 乃木希典と児玉源太郎」
(しゃようにたつ)


*装画・安久利徳
 デザイン・征矢武
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*459頁 / 発行 2011年

*カバー文
乃木希典は本当に「愚将」なのか? 放蕩に耽った若き日から運命の日露戦争、自死まで、動乱の幕末・明治を疾走した乃木の人生の軌跡を、児玉源太郎との友情と重ね合わせながら、血の通った一人の人間として生き生きとした姿で描き出す。著者のライフワークにして集大成となる評伝小説、待望の文庫化。

*目次
序章 六本木ヒルズ
第一章 武人の風雪
第二章 西国の風雲
第三章 二人の歳月
第四章 山川草木・旅順紀行
第五章 旅順という山塊
終章 戦いすんで
 あとがき
 解説 重里徹也



古川 薫 (ふるかわかおる)
「花も嵐も ― 女優・田中絹代の生涯」
(はなもあらしも)


*題字・古川 薫
 カバー・斎藤深雪
 写真提供・田中絹代メモリアル懇談会
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*559頁 / 発行 2004年

*カバー文
『愛染かつら』『西鶴一代女』『雨月物語』など数々の名作に出演、「大女優」の名をほしいままにした銀幕のスター・田中絹代。清純派から演技派へ脱皮、後には老いと戦いながらも死ぬまで演じ続けた絹代の凄絶な生涯は、激動の昭和史そのものだった。独身をつらぬき「映画と結婚した」絹代の生涯を精緻に描いた評伝小説の労作。

*目次
序章 ハレー彗星
第一章 流離
 海峡の街 / 天王寺駅裏 / 楽天地の星 / 関東大震災
第二章 幻夢の館
 女優志願 / 瀬乙女 / 蝶、飛び立つ / 試験結婚 / 破局と上昇 / 噂の恋 / スターダム / 音の出る映画 / マダムと女房
第三章 鎌倉御殿
 大恩ある松竹 / 傾向映画 / 伊豆の踊子 / お琴と佐助 / 大幹部 / 両隣りの住人 / さよなら蒲田 / 喪の凱旋
第四章 メロドラマの季節
 忠犬ハチ公 / ライバルたち / 戦意高揚の裏で / 愛染かつら
第五章 冬の時代
 停滞のとき / 出会い / 巨匠 / 初恋 / 戦争とホームドラマ / 生きる日々 / 抵抗 / 敗戦
第六章 回生
 歌麿をめぐる五人の女 / 女優須磨子 / 女優演技賞 / 渡米バッシング / 汝に捧げる / 不幸との対決 / またいとこ
終章 嵐が丘の夕陽
 雨月物語 / ヴェネチアの一夜 / 最後の光芒 / 女優であること / 花も嵐も踏み越えて
あとがき
文庫版のためのあとがき
田中絹代年譜および出演作・監督作リスト
初出および参考文献


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「孤高の鬼たち ― 素顔の作家」 (ここうのおにたち)


*カバー・坂田政則
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*348頁 / 発行 1989年

*カバー文
夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、谷崎潤一郎、川端康成、宇野千代、室生犀生……。日本文学史上に輝く作家たちの日常を、その妻や子、交流の深かった作家たちななど、豪華執筆陣が想い出をこめて描くエピソード集。作家のもつさまざまな素顔が明かされる。家庭人として、隣人として、友として、そのとき作家は生きていた。

*目次
T 作家が描く作家の肖像
 三鷹下連雀・太宰治 … 瀬戸内寂聴
 隣りの“伯父さん”と私 人間・川端康成 … 山口瞳
 長篇小説の鬼 小説・高橋和巳 … 北川荘平
 室生犀星の大きな愛 … 萩原葉子
 宇野千代言行録 … 吉屋信子
 憂国の詩人・三好達治 … 河盛好蔵

U 家族が描く作家の肖像
 夏目漱石の「猫」の娘 … 松岡筆子
 父龍之介の映像 … 芥川比呂志
 坂口安吾と「青鬼の褌を洗う女」 … 坂口三千代
 貧乏詩人の妻といわれて … 山之口静江

V 師弟が描く作家の肖像
 太宰治のこと … 井伏鱒二
 鬼の面 谷崎潤一郎のグリンプス … 今東光
 枯野の人・宇野浩二 … 水上勉

 解説 尾崎秀樹


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「大アンケートによる 少年少女小説ベスト100」 (しょうねんしょうじょしょうせつべすとひゃく)
文春文庫 ビジュアル版


*カバーイラスト・佐藤昌宏
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*414頁 / 発行 1992年

*目次
前編
アンケート集計結果、発表! 各界著名人143名が選んだベスト100はこれだ!
@ロビンソン漂流記A巌窟王B十五少年漂流記C宝島D小公子Eトム・ソーヤの冒険F黒猫、黄金虫G西遊記Hアンクル・トムの小屋I飛ぶ教室Jガリバー旅行記J銀の匙Jシートン動物記M幸福な王子M母をたずねて三千里M耳なし芳一の話P若草物語Pファーブル昆虫記Pレ・ミゼラブルS風の又三郎S銀河鉄道の夜……

座談会・男性編 わが懐しの少年小説を語る 川本三郎 / 北見けんいち / 三國一朗
 活劇に胸躍らせた「三銃士」、夢の旅立ち「八十日間世界一周」、痛快チャンバラ「鞍馬天狗」……

ベスト100作品全紹介
 「ロビンソン漂流記」(1位)以下、「次郎物語」(22位)「フランダースの犬」(22位)「あしながおじさん」(57位)「長くつ下のピッピ」(67位)など103作
 各作品のあらすじ、回答者の「マイベスト3」、感想を漏れなく掲載

番外作品リスト104〜142位
 「家なき子」「ピノッキオ」「二十四の瞳」「紅はこべ」「ふたりのロッテ」「青い鳥」……
 ベスト100には入らなかったけど、忘れてはならないこの名作

座談会・女性編 あの名作、あの至福の世界 小川誠子 / 千住真理子 / 立原えりか
 気高くやさしい「小公女」、奇想天外「ふしぎの国のアリス」波瀾の人生「ジェーン・エア」……

描き下ろしイラストに見る少年少女小説の宇宙 ―― 絵・上山ひろ志 / 佐藤昌宏

後編
少年少女小説をめぐる10のエッセイ
 三十数年目のロビンソン・クルーソー …… 山根一眞
 「トム・ソーヤー」考 一九世紀におけるアメリカの冒険 …… 有明夏夫
 『黒猫・黄金虫』を読んだ頃 …… 吉行理恵
 「ドリトル先生」とヒュー・ロフティング …… 新井満
 「銀河鉄道の夜」への単独行 …… 別役実
 私が「若草物語」を好きなわけ …… 清水義範
 「西遊記」の妖術と魔物について …… 池内紀
 怪盗ルパンは蘇る! …… 松山巌
 「地底旅行」に震えた日 …… 村田喜代子
 月に向かって伸びる影 「少年探偵団」の妖しさ、恐ろしさ …… 赤瀬川隼

映画になった名作30選
 「シャーロック・ホームズの冒険」「にんじん」「路傍の石」「赤毛のアン」「山椒大夫」「クリスマス・キャロル」「ジキル博士とハイド」

 索引 作品名 / 原作者・編者名
 回答者一覧
 協力者一覧


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「大アンケートによる少年少女マンガベスト100」
(だいあんけーとによるしょうねんしょうじょまんがべすとひゃく)
文春文庫ビジュアル版



*カバー表のイラスト・右上、矢吹丈(1位「あしたのジョー」より、(C)高森朝雄・ちばてつや)。右下、影丸(6位「忍者武芸帳」より、(C)赤目プロ)。中央、アトム(2位「鉄腕アトム」より、(C)手塚プロ)。左上、天才バカボンのおやじ(8位「天才バカボン」より、(C)赤塚不二夫)。左下、オスカル(14位「ベルサイユのばら」より、(C)池田理代子)。いずれも時代を画した名キャラクターである。
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*477頁 / 発行 1992年

*目次
作品編
作品別アンケート集計結果、発表!
各界マンガ好き174人が選んだベスト100はこれだ!
男女別集計にみる作品ベスト20
座談会 わが懐しの『サンデー』『マガジン』時代を語る 生島ヒロシ・高橋洋子・玉木正之
世代別アンケート集計結果
ベスト100作品全紹介

作家編
作家別アンケート集計結果、発表!
作品集計が物語る作家ベスト30
男女別集計にみる作家ベスト20
ベスト15の作家紹介

エッセイ
 アトムにだぶる浮浪児の影 … 松山巌
 力石徹の葬式の日 … 永倉万治
 少年の“冒険心”のミナモト … 足立倫行
 歳をとらないサザエさん … 中沢けい
 白土作品が漫画家への道を諦めさせた … 黒川博行
 一九七二年のトップランナー … 伊井直行
 少年時代のふたつの夢 … 原田宗典
 「ねじ式」の衝撃 … 村田喜代子
 自堕落で自由な変身の楽園 … 巌谷國士
 目にある歯で噛みつけ … 鷺沢萌
 「ポーの一族」と思春期への別れ … 藤堂志津子
 「巨人の星」は「葉隠(はがくれ)」の世界である … 東野圭吾
 純度も依存性も高い覚醒剤 … 山崎浩一
 巴投げのイガクリくんが好きだった … 安西水丸
 「へび少女」だけで殿堂入りした作家 … 川西蘭


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「泥水のみのみ浮き沈み 勝新太郎対談集」
(どろみずのみのみうきしずみ)


*イラスト・SMO
 デザイン・野中深雪
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*232頁 / 発行 2017年

*カバー文
会って5分で大喧嘩になったハマコー以外すべてを収録した月刊「文藝春秋」連載の幻の対談集が復活! 森繁久彌、三國連太郎、瀬戸内寂聴、ビートたけし、石原慎太郎……そして妻の玉緒まで、勝新ファミリーがオールキャストで総出演。パンツに入れた大麻の謎から億万長者の隠し子カミングアウトまで、勝新伝説てんこもり!

*目次
わが「パンツの中の真実」 VS.白井佳夫
だから我らは嫌われる VS.ビートたけし
女房替えるのも芸のうち VS.三國連太郎
中村玉緒に浮気のすすめ VS.瀬戸内寂聴
侠気(おとこぎ)について VS.石原慎太郎
泥水飲み飲み浮き沈み VS.森繁久彌
信長と秀吉について VS.津本陽
離婚を考えるヒマもない VS.中村玉緒


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「目でみる日本史 『翔ぶが如く』と西郷隆盛」 (めでみるにほんし とぶがごとくとさいごうたかもり)
文春文庫ビジュアル版



*カバー写真・服部英龍筆「西郷隆盛肖像画」
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*277頁 / 発行 1989年

*カバー文
征韓論から西南戦争まで 当時の写真や絵でたどる “目でみる司馬大河ドラマ”決定版!

*目次
■司馬大河ドラマを当時の写真・絵でたどる
ダイジェスト版目でみる「翔ぶが如く」
一、明治新政府 明治五年−六年夏 文武の最高権力を一身に
二、征韓論 明治六年六月−十月 そりゃ貴公、本気の一言か
三、佐賀の乱 明治七年二月−四月 第二の維新を起こすべき時
四、台湾出兵 明治七年二月−十一月 兄が征韓、弟は征台
五、士族蜂起 明治九年三月−十二月 鎮台兵はかくも弱し
六、西南戦争 明治十年一月−四月 この体を差し上げます
七、敗走 明治十年−九月 日向の山塊を鹿児島へ
八、城山 明治十年九月 晋ドン、モウココデヨカ
九、大久保暗殺 明治十年九月−十一年五月 西郷からの古い手紙

■その挙兵原理を薩摩文化の側面から検証する
特別エッセイ@ 南方古俗と西郷の乱 ― 司馬遼太郎

■新国家を作り上げた男たち
比較人物論明治の群像
 1三条実美と岩倉具視
 2木戸孝允と大久保利通
 3山県有朋と西郷従道
 4江藤新平と板垣退助
 5伊藤博文と井上馨
 6桐野利秋と篠原国幹
 7岩崎弥太郎と大倉喜八郎

■歴史の転回点に立つ巨人の思想の核心とは何だったのか?
特別エッセイA 西郷隆盛論 ― 山本七平

■個別研究 ― 新政府における“兵士”と“巡査”
 1大村益次郎と日本陸軍 ― 松下芳男
 2川路利良と警視庁 ― 山田風太郎

鼎談書評 ■西郷をめぐる二大長編、海音寺潮五郎『西郷隆盛』と司馬遼太郎著『翔ぶが如く』。両書を俎上に論じた三時間
西郷隆盛と大久保利通 ― 木村尚三郎 / 丸谷才一 / 山崎正和

特集 薩摩という国 ■西郷はどのような風土から生まれ出たのか?
 島津七〇〇年 ― 筑波常治
 隼人武士の風土記 ― 原口虎雄
 
「翔ぶが如く」人物事典 谷干城 / 大山巌 / 宮崎八郎 / 前原一誠 他18名 ― 武蔵野次郎
「翔ぶが如く」関連年表


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「懐かしのヒーローマンガ大全集」
 (なつかしのひーろーまんがだいぜんしゅう)
文春文庫―ビジュアル版



*カバーデザイン・中曽根孝善
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*766頁 / 発行 1987年

*巻頭文
かつて子どもマンガの主人公たちは、愛と希望と勇気にあふれ、弱きを助け強きをくじく正義の味方として活躍した。この本は、20年代後半から30年代にかけて子供たちに圧倒的に支持されたヒーローマンガの中から、作品を精選、再編集したものである。

*目次
赤胴鈴之助 … 武内つなよし
まぼろし探偵 クラーク東郷の巻 … 桑田次郎
イガクリくん … 福井英一
ナショナル・キッド インカ族来襲の巻 … 原作・貴瀬川実(大貫正義) まんが・一峰大二
矢車剣之助 風馬一族の巻 … 堀江卓
月光仮面 ドラゴンの牙の巻 … 原作・川内康範 まんが・桑田次郎
鉄人28号 砂漠の怪ロボットの巻 … 横山光輝
猿飛佐助 大あばれ江戸城の巻 … 杉浦茂
エイトマン 超振動砲の巻 … 原作・平井和正 まんが・桑田次郎
怪傑ハリマオ … 魔の城の巻 … 原作・山田克郎 まんが・石ノ森章太郎
七色仮面 コブラ仮面の巻 … 原作・川内康範 まんが・一峰大二
鉄腕アトム アトム大使の巻 … 手塚治虫

特別企画 手動アニメ
ヒーローマンガ主題歌集
わが幼き日のヒーローたち … なぎら健壱
ヒーローマンガ全データ


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「プレス・アイ 1 ザ・ワールド1945-1985」


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*192頁
*発行 1985年
*表紙・1967年、南ベトナムのハファンで、自国の砲兵隊に誤って撃墜される米軍輸送機。同年ハーグ世界報道写真展第2位に入賞。峯弘道撮影。

*カバー文
プレス・フォトで見る戦後世界 ― 激動の140シーン 〈巻末エッセイ〉長尾龍一


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「プレス・アイ 2 ザ・セレブ 1945-1985」


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*201頁
*発行 1985年
*表紙・元ビートルズのジョン・レノンが愛人の中国女性メイ・バンと熱いキス。妻オノ・ヨーコとの不仲説も流れた1974年のショット。

*カバー文
映画スター、作家、政治家…一世の有名人(セレブ)達の百面相!! 〈巻末エッセイ〉村上春樹


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「プレス・アイ 3 ザ・スポーツ1945−1985」


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*199頁
*発行 1985年
*表紙=1980年のオリンピック・モスクワ大会、男子陸上1500mで、みごと金メダルを獲得したイギリス代表セバスチャン・コーのゴールインの瞬間。

*カバー文
投げる、走る、跳ぶ、打つ。スポーツ名シーンの集大成!〈巻末エッセイ〉清水哲男


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「プレス・アイ 4 ライフ&ピープル 1945-1985」


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*211頁
*発行 1985年
*表紙・1968年。大学所有の泥地を自分たちで整地して作り上げた“人民公園”に集い、歌い踊るカリフォルニア州の大学生たち。

*カバー文
ファッションから宇宙開発まで10年間の人類の足跡。 〈巻末エッセイ〉赤瀬川原平


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「『漫画讀本』傑作選 ― 劇画よ、さらば! 帰ってきた’60年代の爆笑」 (まんがどくほんけっさくしゅう)
文春文庫ビジュアル版



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*737頁
*発行 1989年
*カバーデザイン・中曽根孝善

*扉頁文
「漫画読本」は一九五四(昭29)年に創刊、日本列島をたちまち爆笑の渦に巻き込んだマンガ専門誌です。正統的なコマ・マンガやエッセイのエスプリ、諷刺と実験精神、また他にさきがけて紹介した海外マンガやエロチック・ジョークの新鮮さが、いまなお語り草となっている類まれな名誌として君臨することに十六年、多くの新人マンガ家、イラストレーター、エッセイスト、コラムニストを輩出し続けました。
 劇画ブームの最中の一九七〇年九月号で、その役割を果たしたと休刊してから十八年余――、いま再びコマ・マンガの魅力と効用が再認識されつつあります。ここに、創刊以来の力作傑作野心作を選りすぐり“復刻総集編”をお届けするユエンです。まずは創刊号に掲載されて文字通り“洛陽の紙価”を高めた、横山隆一『天皇御一家歳末風景』から、ご味読下さいますように。 (編集部)


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「宮沢賢治への旅 ― 名作の故郷イーハトーヴ紀行」
 (みやざわけんじへのたび)
文春文庫ビジュアル版



*カバー写真・JR釜石線、宮守のめがね橋。手前の柱は、岩手軽便鉄道といわれていた当時の線路を支えていたもの。「銀河鉄道の夜」は岩手軽便鉄道をイメージしたものといわれる 撮影・名智健二
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*245頁 / 発行 1991年

*目次
賢治祭の青い夜 ― 俵万智 撮影・名智健二
  花巻、小岩井、岩手山、平泉……。作家とその作品を育んだ「ドリームランド日本岩手県」を訪れる

「宮沢賢治記念館」への旅 ― 山根一眞
  花巻胡四天山のふもとにある記念館で大いなる宇宙に触れる

記念館の写真でたどる賢治アルバム

作家がカメラで捉えた賢治ワールド
 夢枕獏写真館 ― 心象スケッチ『春と修羅』より … 撮影・夢枕獏

エピドードを交えて描く博物館 賢治小辞典 … 板谷英紀
 岩手山 / 過冷却 / ダルマ靴 / オパール / ターナー / チュウリップ / 岩手軽便鉄道 / 土神 / エスペラント / 運命
 
マンガ 狼森(オイノもり)と笊森(ざるもり)、盗森(ぬすともり) … 村野守美

賢治の世界 … 撮影・北條光陽

インタビュー 賢治と植物草花の表情、野原の気配 … 岸田衿子

エッセイ 本当の賢治 … 安野光雅
     風にあこがれ土を見る人 … 中野翠
     又三郎はカイジンだ … シヤスティーン・ヴィデーウス
     「完全な」銀河鉄道 … 平尾隆弘
     賢治の描いた動物たち … 日高敏隆

文学散歩 宮沢賢治と東京 … 畑山博 撮影・飯窪敏彦

これだけはぜひ読んでみたいブックガイド ― 作品、入門書、研究書


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「裕次郎とその時代」
 (ゆうじろうとそのじだい)
文春文庫ビジュアル版



*カバーイラスト・横山明
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*247頁 / 発行 1995年

*目次
彼が駆け抜けた時間を、懐かしい風景やポスターと共に綴る
裕次郎とその時代 ― 渡辺武信

なぜ、小樽に記念館があるのか、そのナゾを解くべく現地へ突入すると…
小樽と裕次郎と記念館 ― 早川光 撮影・勝谷誠彦

デュエットの王様「銀座の恋の物語」をキーワードに、戦後歌謡史を読み解く
「銀恋」のヒ・ミ・ツ ― 柴口育子

― 輝かしきアマチュアリズムのチャンピオンたち
裕次郎、ベンチャーズ、ビートルズ ― 芦原すなお

裕次郎ファッション総チェック!
あのころみんなが憧れた ― 秋山令子

終りの始まり ― 野坂昭如
“裕ちゃん”のドキュメント ― 村松友視
時代と握手した男・裕次郎とプレスリー ― 湯川れい子
瞬間の、その白い歯 ― 木村威夫

トリュフォー監督が明かした、意外な事実
「狂った果実」がフランス映画を変えた ― 白井佳夫

思い出の秘蔵品と共に親友のテーラーが語る
時代を共有できて、僕は幸せだった ― 織山慧夏 撮影・三宅史郎

彼をめぐる「三つの謎」を解きあかす
「裕次郎」はいつも「裕次郎」だった ― その全足跡 ― 西脇英夫


文藝春秋編 (ぶんげいしゅんじゅう)
「洋画・邦画ラブシーンベスト150」
(ようがほうがらぶしーんべすとひゃくごじゅう)
文春文庫ビジュアル版



*装幀・デザイン=スタジオ・トラミーケ
カバー中央の楕円はブックフェアのために貼られたシールです。
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*472頁 / 発行 1990年

*カバー文
映画、映画人、映画ファンに捧げる青春のオマージュ
本書は、第1章〈出会い〉「モロッコ」から「カイロの紫のバラ」まで54本、第2章〈メイク・ラブ―〉「ヘッドライト」から「月に輝く夜に」まで46本、第3章〈別れ〉「未完成交響楽」から「駅・STATION「」まで、50本、古今東西の愛の名作を、全篇名場面の名セリフつきで贈る、映画ファン必携書である。

*目次
 はじめに
第1章 出会い 『モロッコ』(’30)から『カイロの紫のバラ』(’85)まで、54作品
 第1休憩室 特別エッセイでひと休み
  戦時中の恋愛心理ドラマ ―― 『暖流』について 吉本隆明
  空おそろしく、せつなく、そして甘美な「恋愛映画」たち 中野翠

第2章 メイク・ラブ 『ヘッドライト』(’55)から『月に輝く夜に』(’87)まで、46作品
 第2休憩室 アンケート回答者 五人の饗宴
  女が向かって右にいる「愛の名場面」 吉田直哉
  洋画はメルヘン、日本映画はSMなんじゃない? 橋本治
  出会いのシーンと別れのシーンと 猿谷要
  とっておきの一本、「実録阿部定」 川島のぶ子
  “一瞬の乳首”など 増淵健

第3章 別れ 『未完成交響楽』(’33)から『駅・STATION』(’81)まで、50作品
 巻末特別付録 白井佳夫が選ぶ愛のリメーク映画ベスト10 白井佳夫

 アンケート集計結果一覧
 執筆、写真提供、参考文献
 索引(ビデオ情報つき)
 付記 ―― あとがきに代えて


文藝春秋編 / 版画・関野 準一郎 (ぶんげいしゅんじゅう・せきのじゅんいちろう)
「日本縦断 芭蕉・蕪村・一茶の旅」 (にほんじゅうだんばしょうぶそんいっさのたび)
文春文庫ビジュアル版



*カバー装画・関野 準一郎
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*254頁 / 発行 1986年

*目次
芭蕉・蕪村・一茶の旅
 東北 / 関東・東京 / 東海道 / 中部 / 京都 / 近畿 / 瀬戸内・九州
名句80選による新歳時記
 安東次男・加藤楸邨・暉峻康隆・森本哲郎・大岡信・栗山理一・水原秋桜子・山本健吉
春 / 夏 / 秋 / 冬及び無季
芭蕉・蕪村・一茶を歩く
 芭蕉 旅に生き旅に死す
 蕪村 絵筆に躍る旅の心
一茶 旅のつらさを生きる励みに

三俳人足跡地図
街道画家と俳句 関野準一郎
執筆者リスト