絶版文庫書誌集成
中公文庫 【し】
塩谷 賛 (しおやさん)
「幸田露伴」〈全四冊〉 (こうだんろはん)
椎名 麟三 (しいなりんぞう)
「美しい女」 (うつくしいおんな)
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*253頁
*発行 昭和51年
*カバー装画・山本敬輔
*カバー文
お人よしで人と争わず、電車と運転が大好きで、いつも喜劇的な立場に立たされては、無自覚、曖昧、保守的と非難される「私」 ―― 最も平凡に生きた人間を最も非凡な文学の主人公にまで高めた画期的秀作。昭和三十年度芸術選奨文部大臣賞受賞。
*解説頁・臼井吉見
椎名 麟三 (しいなりんぞう)
「私の聖書物語」 (わたしのせいしょものがたり)
獅子 文六 (ししぶんろく)
「海軍」 (かいぐん)
中公文庫BIBLIO
*カバー写真・毎日新聞社提供
カバーデザイン・山影麻奈(EOS Co.,Ltd)
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*373頁
*発行 2001年
*カバー文
ふと彼の眼は、彼の中に黒い幻を見た。二、三間ほどもありそうな巨大な鱶は一列になり、真珠湾の方に進んでいった ―― 。昭和十六年十二月八日、特別攻撃隊の一員として、運命の真珠湾に特殊潜航艇を駆って突入した軍神横山少佐をモデルに、海軍に青春を賭した青年群像を文豪が描いた戦争文学の快作。
*解説頁・河盛好蔵
*新潮文庫版(岩田豊雄名義・サイト内リンク)
獅子 文六 (ししぶんろく)
「私の食べ歩き」 (わたしのたべあるき)
幣原 喜重郎 (しではらきじゅうろう)
「外交五十年」 (がいこうごじゅうねん)
芝木 好子 (しばきよしこ)
「染彩」 (せんさい)
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*176頁
*発行 1976年
*カバー文様 立花長子作「百蝶」
*カバー文
夫に背かれて、木枯吹く武蔵野の林のなかですべての情念を染彩の"技芸"にそそいで生きる葉子 ―― 著者の感性を育んだ下町への挽歌を底流に繊細な筆致で綴る佳作。
*解説頁・磯田光一
柴田 宵曲著・小出 昌洋編 (しばたしょうきょく・こいでまさひろ)
「漱石覚え書」 (そうせきおぼえがき)
柴田 秀利 (しばたひでとし)
「戦後マスコミ回遊記(上下)」 (せんごますこみかいゆうき)
柴田 流星 / 江戸川 朝歌画 (しばたりゅうせい)
「残されたる江戸」 (のこされたるえど)
柴田 錬三郎 (しばたれんざぶろう)
「デカダン作家行状記」 (でかだんさっかぎょうじょうき)
柴田 錬三郎 (しばたれんざぶろう)
「わが青春無頼帖」 (わがせいしゅんぶらいちょう)
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*242頁
*発行 2005年
*カバー画・山藤章二
*カバー文
「昭和九年三月―。私は岡山県立二中を、四年生で中退して、上京した」―ご存じ「眠狂四郎」の生みの親、柴田錬三郎が、故郷出奔から、直木賞受賞までの無頼の日々を、女性遍歴、戦争体験などを中心に回想した、柴錬の青春逸話録。
澁澤 龍彦 (しぶさわたつひこ)
「悪魔のいる文学史 ― 神秘家と狂詩人」 (あくまのいるぶんがくし)
島尾 敏雄・吉田 満 (しまおとしお・よしだみつる)
「対談 特攻体験と戦後」 (たいだんとっこうたいけんとせんご)
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*149頁
*発行 1981年
*カバー文
太平洋戦争で“特攻死”を目前に生き残った学徒兵たちは、この長い戦後をどのように生きたか。
彼らの苦悩と犠牲のうえに成り立つ日本の戦後を問い直す、異色対談。
島尾 敏雄 (しまおとしお)
「日の移ろい」 (ひのうつろい)
島尾 敏雄 (しまおとしお)
「続 日の移ろい」 (ぞくひのうつろうい)
島尾 敏雄 (しまおとしお)
「日を繋けて」 (ひをつなげて)
嶋岡 晨 (しまおかしん)
「日本のアルチザン」 (にほんのあるちざん)
子母沢 寛 (しもざわかん)
「小説のタネ」 (しょうせつのたね)
子母澤 寛 (しもざわかん)
「ふところ手帖」 (ふところてちょう)
子母澤 寛 (しもざわかん)
「続ふところ手帖」 (ぞくふところてちょう)
子母沢 寛 (しもざわかん)
「味覚極楽」 (みかくごくらく)
子母澤 寛 (しもざわかん)
「よろず覚え帖」 (よろずおぼえちょう)
清水 幾太郎 (しみずいくたろう)
「昨日の旅 ― ラテン・アメリカからスペインへ」 (きのうのたび)
ジャン・デ・カール 三保 元翻訳 (みほもと)
「狂王ルートヴィヒ ― 夢の王国の黄昏」 (きょうおうるーとヴぃっひ)
庄野 潤三 (しょうのじゅんぞう)
「早春」 (そうしゅん)
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*348頁
*発行 1986年
*カバー・川島羊三
*カバー文
青春の地、神戸を旧友、叔父夫婦の案内で妻と再訪する――。都市と人間、そして時の移ろいを、確かな筆致で描いて、静かな感動を誘う長篇
*解説頁・奥野健男
ジョージ・R・マレック 伊藤 欣二訳 (いとうきんじ)
「ワーグナーの妻コジマ」 (わーぐなーのつまこじま)
白川 静 (しらかわしずか)
「中国の古代文学(一) 神話から楚辞へ」 (ちゅうごくのこだいぶんがく しんわからそじへ)
中公文庫BIBLIO
白崎 秀雄 (しらさきひでお)
「鈍翁・益田孝〈上下巻」 (どんのうますだたかし)
神西 清 (じんざいきよし)
「灰色の眼の女」 (はいいろのめのおんな)
*カバー表紙・扉 白井晟一
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*291頁 / 発行 昭和51年
*カバー文
世俗になじまず、美の孤塁を守って孤高の生涯を終えた著者が、詩情あり、ロマンスありの、独自の文学世界を構築した秀作集。
□ 灰色の眼の女
船首像
跫音
雪の宿り
聖痕
白樺のある風景
ローザムンデ舞曲
ハビアン説法 全八編
*解説頁・三島由紀夫