絶版文庫書誌集成
中公文庫 【な】
内藤 昌 (ないとうあきら)
「近世大工の美学 ― 環境倫理としての日本古典建築学」 (きんせいだいくのびがく)
永井 龍男 (ながいたつお)
「石版東京図絵」 (せきばんとうきょうずえ)
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*300頁
*発行 昭和50年
*カバー・川上澄生
*カバー文
神田に生れた職人の子の生涯を通して描く、懐かしい下町の人情と職人道。日露戦争から関東大震災を経て、太平洋戦争の敗北まで、風雪に耐えた東京人の哀歌が、うしなわれた明治、大正の風物と青春の鼓動とともに鮮やかに蘇る。詩情あふれる長篇小説。
*解説頁・福田宏年
長尾 雅人 (ながおがじん)
「蒙古学問寺」 (もうこがくもんでら)
長尾 雅人 (ながおがじん)
「蒙古ラマ廟記」 (もうこらまびょうき)
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*258頁
*発行 昭和62年
*カバー写真・モンゴル人はチベット仏教の敬虔な信者で、祈りの旗には疾走する馬と経文が描かれている。(NHK“大黄河”取材班・大村次郎撮影)
*カバー文
昭和十八年、内蒙古研究のためラマ廟を訪れた著者は、ラマ教的思想を核とする草原文化に、蒙古民族のすぐれた学問性、有能性を発見する。ラマ廟生活を見聞・観察した異色の内蒙古調査旅行記。
長尾 雅人訳注 (ながおがじん)
「維摩経」 (ゆいまきょう)
永岡 慶之助 (ながおかけいすけ)
「会津藩始末記 ― 敗者の明治維新」 (あいづはんしまつき)
中上 健次 (なかがみけんじ)
「天の歌 小説 都はるみ」 (てんのうた)
中川 一政 (なかがわかずまさ)
「うちには猛犬がいる」 (うちにはもうけんがいる)
中川 一政 (なかがわかずまさ)
「裸の字」 (はだかのじ)
中川 一政 (なかがわかずまさ)
「腹の虫」 (はらのむし)
中里 恒子 (なかざとつねこ)
「仮寝の宿」 (かりねのやど)
中島 敦 (なかじまあつし)
「南洋通信」 (なんようつうしん)
中公文庫 20世紀BIBLIO
長嶋 茂雄 (ながしましげお)
「燃えた、打った、走った!」 (もえた、うった、はしった)
中公文庫 BIBLIO20世紀
長塚 節 (ながつかたかし)
「土」 (つち)
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*439頁
*カバー・小川芋銭作「雲雀」
*カバー文
漱石の懇望と支持を得てなった、農民文学の長篇傑作。鬼怒川べりの農村を舞台に、小作人勘次一家の救いのない極貧生活、自然・季節のうつろい、年中行事など、精細な観察と写生的手法で徹底的に描き尽くす。
*解説頁・山本健吉
中西 進 (なかにしすすむ)
「聖武天皇 巨大な夢を生きる」 (しょうむてんのう)
中野 重治著 澤地 久枝編 (なかのしげはる・さわちひさえ)
「愛しき者へ〈上〉」 (いとしきものへ)
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*566頁
*発行 昭和62年
*カバー・安野光雅
*カバー文
昭和の風雪に耐え、獄中から旅先から、最愛の妻と肉親にあてて書き綴った、人間中野重治の愛と感動の書簡集上巻 ― 蜜月一か月で拘引され、治安維持法違反の未決囚として豊多摩刑務所に収監されていた当時の獄中書簡を中心に、昭和五年から九年までの百六十八通を収録。
*解説頁 昭和の青春の書 澤地久枝
中野 美代子 (なかのみよこ)
「三蔵法師」 (さんぞうほうし)
仲村 研 (なかむらけん)
「山国隊」 (やまぐにたい)
中村 真一郎 (なかむらしんいちろう)
「女たち」 (おんなたち)
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*217頁
*発行 1980年
*カバー・赤坂三好
*カバー文
友人の妹、画伯夫人、看護婦、娼婦、新劇女優など七人の女との遍歴 ― 、その末に行き着いた一人の若い女への求婚。現代の青春の生態を大胆な筆致で活写し、愛の本質を鋭く抉る著者会心の傑作長編。
*解説頁 清水徹
中村 真一郎 (なかむらしんいちろう)
「古寺発掘」 (こじはっくつ)
中村 真一郎 (なかむらしんいちろう)
「頼山陽とその時代」 上中下巻 (らいさんようとそのじだい)
中村 光夫 (なかむらみつお)
「文学回想 憂しと見し世」 (ぶんがくかいそう うしとみしよ)
中山 義秀 (なかやまぎしゅう)
「芭蕉庵桃青」 (ばしょうあんとうせい)
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*389頁
*発行 1975年
*カバー画 与謝野蕪村筆・奥の細道図 山形美術博物館蔵
*カバー文
俳聖芭蕉の芸術感にひたり、みずからの境涯と共鳴して、その孤客の風骨を、死の床にありながら余すところなく描破した義秀文学化畢生の力作六〇〇枚。
*解説頁・井本農一
夏堀 正元 (なつぼりまさもと)
「北の墓標 ― 小説郡司大尉」 (きたのぼひょう)
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*240頁
*発行 昭和53年
*カバー・司修
*カバー文
来千島占守(しゅむしゅ)島の拓殖にその生涯を賭けた郡司成忠大尉 ― 明治二十六年春三月、短艇五隻に分乗した大尉以下報效義会の一行は、東京湾を出航する。その前途には、反感、犠牲、挫折が待ち受ける。
日本の過去から現在にいたるさまざまな現実の矛盾を鋭く照射する意欲長編。
*解説頁・寺田博
奈良本 辰也 (ならもとたつや)
「叛骨の士道」 (はんこつのしどう)
奈良本 辰也 (ならもとたつや)
「武士道の系譜」 (ぶしどうのけいふ)
縄田 一男 (なわたかずお)
「捕物帳の系譜」 (とりものちょうのけいふ)
縄田 一男編・解説 (なわたかずお)
「時代小説英雄列伝 座頭市」 (じだいしょうせつえいゆうれつでん ざとういち)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「残酷物語」 (ざんこくものがたり)
*カバー装画・村上豊
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*296頁 / 発行 昭和50年
*カバー文
歴史小説の形式をかりながら、人間の心の奥に秘められた残虐と憎悪の構図を簡潔な文体で描きだした、華麗にして冷徹な南條世界。
*目次
復讐鬼
天主閣の久秀
義親見参
雷神谷の鬼丸
名君無用
憎悪の生涯
第三の陰武者
解説・佐々克明