
*カバー写真・小川卓
(サンタ・クルス海岸の檀一雄)
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*480頁 / 発行 1992年
*カバー文
檀一雄の一生は放浪つづきであった。国内はもとより、中国に、ポルトガルに、と、つねに新しい境涯を求めていたのだ。この特異な作家の真実を長年身近に接した著者がとき明かす。太宰治との親交、坂口安吾との誠実なかかわりそして名作『火宅の人』の背景となっている愛情問題、家族への愛、友人たちとのつき合いなどを通し、一見「無頼派」風に見られる檀一雄の、人間と文学に対する折目正しい姿がうかび上がる。
*目次
一 太宰治との異様な交遊
二 軍隊への脱出
三 幼少の日の光と影
四 異郷放浪
五 戦後の苦闘
六 坂口安吾への敬愛
七 『火宅の人』の背景
八 津軽
九 檀流クッキング
十 サンタ・クルス浜
十一 親が有っても子は育つ
十二 永眠
あとがき / 文庫版あとがき / 解説 小島千加子
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