絶版文庫書誌集成

旺文社文庫・日本の著作
【と】


戸板 康二 (といたやすじ)
「女優のいる食卓」
 (じょゆうのいるしょくたく)

*266頁 / 発行 1982年

*目録文
直木賞作家の身辺エッセイ第二弾。ソ連での華やかな食卓風景を描く表題作など五十余編を収録。



戸板 康二 (といたやすじ)
「ハンカチの鼠」
 (はんかちのねずみ)

*301頁 / 発行 1982年

*目録文
演劇評論家・推理作家として著名な著者が、上質のユーモアと端正な文章でつづる身辺エッセイ。



戸板 康二 (といたやすじ)
「夜ふけのカルタ」 (よふけのかるた)



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*301頁
*発行 1982年
*カバー画 三井永一

*カバー文
……宝塚の南悠子さんが、ニッコリして、私四十になったんですという。女優自身から年齢の話をされる経験なんて、そうあるものではない。ぼくはいささか狼狽して、咄嗟に「四十にしてマドモワゼル」と口走った。……(「夜ふけのカルタ」より)
演劇評論家・戸板康二の真骨頂、演劇、演劇人に関する楽しいエッセイ50余編を収録。


藤堂 明保 (とうどうあきやす)
「西域紀行 シルクロードの歴史と旅」
(せいいききこう)


(画像拡大不可)

*314頁
*発行 1984年

*目録文
トルファン、アスターナ、イリからセリム湖畔へ歴史を語り人を語る。シルクロード紀行決定版。


藤堂 明保 (とうどうあきやす)
「中国遺跡の旅」上 (ちゅうごくいせきのたび)

*228頁 / 発行 1985年

*目録文
周口店の北京原人、雲周の石仏、安陽の殷墟、古都洛陽・西安などを巡り中国悠久の歴史を語る。


藤堂 明保 (とうどうあきやす)
「中国遺跡の旅」 (ちゅうごくいせきのたび)

*217頁 / 発行 1985年

*目録文
四川と李白、杜甫、山東の竜山文化・泰山・曲阜南京、紹興、寧波のど各地に残る遺跡を紹介する。


藤堂 明保・黒須 重彦共著 (とうどうあきやす・くろすしげひこ)
「中国詩三千年」 
(ちゅうごくしさんぜんねん)

*256頁 / 発行 1985年

*目録文
詩経・楚辞、唐の詩人たちから毛沢東の詩まで、中国詩の世界を一望のもとに総覧する珠玉の一冊。


藤堂 明保 (とうどうあきやす)
「中国の歴史と故事」 (ちゅうごくのれきしとこじ)

*314頁 / 発行 1985年

*目録文
「孔子」「秦始皇帝」の事績から「白楽天」「李白」の風流まで、該博な学識と闊達な文で綴る中国の故事。


童門 冬二 (どうもんふゆじ)
「新撰組の女たち」 
(しんせんぐみのおんなたち)

*222頁 / 発行 1985年

*目録文
新撰組隊士の恋と苦悩を描き、維新への胎動と新撰組の政治信条をも浮き彫りにした傑作時代小説。


童門 冬二 (どうもんふゆじ)
「日本を創った官僚たち歴史にみる虚像と実像」
 (にほんをつくったかんりょうたち)

*311頁 / 発行 1986年

*目録文
中臣鎌足・藤原種継等、日本史上の官吏の虚像と実像を明らかにした、ユニークな役人論を展開。

*目次
中臣鎌足 ― 日本官僚の創始者
太安万侶 ― 国家PRの書を書かされた悲劇人
藤原種継 ― 渡来人系官僚の指導者
在原業平 ― ハミ出し官僚の祖
将門と秀郷 ― 東国自治を貫こうとした官僚
源頼政 ― 武士による武士の政府を狙った官僚
足利尊氏 ― 武士の自治政府を実現した官僚


童門 冬二 (どうもんふゆじ)
「非常の人間管理学 江戸の高級官僚たち」
(ひじょうのにんげんかんりがく)

*279頁 / 発行 1986年

*目録文
サラリーマン必読のビジネス戦陣訓。処世術に秀でた江戸時代のエリート官僚にみる人間管理学。


戸川 幸夫 (とがわゆきお)
「シートンのかかげた灯」 (しーとんのかかげたひ)


*カバー装画・清水勝(さし絵も)
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*205頁 / 発行 1983年

*カバー文
動物たちの心を理解し、愛の目を注いできたシートン。野生動物を物語に、絵画にあらわし、博物学の道を確立し、なおかつ野生動物の保護を訴え続けた。その生涯を数々のエピソードをまじえながらいきいきと描いた傑作。わが国動物文学の第一人者である著者がおくるシートンの伝記。

*目次
 序 ある町で
第一章 自然の教室
第二章 絵画への道
第三章 オオカミとの最初の出会い
第四章 「オオカミの勝利」の勝利
第五章 オオカミ王ロボとの対決
第六章 ルーズベルトの友情
第七章 シートンと少年たち
 結び 再び、ある町で


ハナ・キャンベル著 常盤 新平編 (ときわしんぺい)
「アメリカン ブランド物語」 (あめりかんぶらんどものがたり)


*カバーデザイン・中島かほる
 カバー写真・“Coca-Cola Collectibilies vol Y”より
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*260頁 / 発行 1985年


*カバー文
 著者が家族とTVを見ているとき、誰かがなにげなく訊いたのだそうである。「なぜシボレーという名前がついたのかしら。」すると著者の父親が説明してくれた。シボレーはフランスのルイ・シボレーという有名なレーサーの名前をとったのだ。そして、名前の由来を書いたコラムを父親にすすめられた。こうして、ハナ・キャンベルの「なぜこの名前を……?」というコラムが「コスモポリタン」ではじまった。
 ウィスキーや咳どめドロップや煙草などみんな小さなものである。とるにたらないものである。しかし、そういうものの歴史を知るのも無駄ではあるまい。アメリカの小さなものは素晴らしいものだというのは、私の持論である。 ― 常盤新平

*目次
1食品
2酒
3煙草
4家庭常備薬
5化粧品
6輸送
7その他
 編者あとがき
 文庫版あとがき


常盤 新平 (ときわしんぺい)
「アメリカンベストセラーズ101」



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*242頁
*発行 1986年

*目録文
「ゴッドファーザー」「汝の隣人の妻」「輝けるアメリカ野球」など、多様な世界を語る書評エッセイ。


常盤 新平 (ときわしんぺい)
「コラムで読むアメリカ」 
(こらむでよむあめりか)


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*267頁 / 発行 1987年

*目録文
長年にわたってアメリカン・ジャーナリズムに親しんできた著者が最新の街の話題を厳選して紹介。

*目次
1 大きなアメリカ・小さなアメリカ
 夜明けのニューヨークで朝食を / カクテルの王様ドライ・マーティニの秘法 / 雑誌の作り方・売り方教えます / ベストとは優雅のことなり
2 アメリカン・ジャーナリズム
 1920年代は昨日だった / ジャーナリストのささやかな内幕 / ゲイ・タリーズの生還 / アメリカ野球について
3 作家の横顔と本の素顔
4 70年代に何が起ったか
 ニュー・ジャーナリズム / ヘラーの新作 / 半世紀を生きた週刊誌 / サーバー伝 / 全米図書賞の噂 / 「ヴィレッジ・ヴォイス」 / 写真家クノッフ / 探偵小説百科事典 / 精力溢れたスポーツ論 / ギングリッチの死 / 裁かれたハスラー / ジーン・ファウラー伝 / ライトの自伝 / ラードナー伝 / 雑誌編集の舞台裏 / 推理小説エッセー集 / 宇宙時代の雑誌 / プーゾの新作 / オハラの書簡集 / ジャネット・フラナーの死 / ソフィア・ローレンの自伝 / 失われたアメリカ小説 / メイラーの新作の噂 / マッカーシー旋風
5 本について何か言いたくて
6 日記から
 翻訳 / 「NYタイムズ」 / 小さなアメリカ / 「ニューヨーカー」


常盤 新平編・訳 (ときわしんぺい)
「サヴォイ・ホテルの一夜 ニューヨーカー・ノンフィクション」



*カバー・中島かほる
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*259頁 / 発行 1985年

*目次
詩人と教師 … A・J・リーブリング
オリンピック大会 … E・J・カーン・ジュニア
昔のニューヨーク ― ジム・フィスク … ラッセル・クラウス
メイジー … ジョゼフ・ミッチェル
マックソーリーの素敵な居酒屋 … ジョゼフ・ミッチェル
デリカテッセンの吟遊詩人 … フィリップ・ハンバーガー
サヴォイ・ホテルの一夜 … モリー・パンター=マケルウェイ
主婦の悪夢 … レベッカ・ウェスト
  *
あとがき 常盤新平
文庫版あとがき


常盤 新平 (ときわしんぺい)
「晴れた日のニューヨーク」 
(はれたひのにゅーよーく)

*238頁 / 発行 1987年

*目録文
ニューヨークとニューヨーカーの横顔と魅力を余すところなく伝えるエッセイ集。最新情報満載。 

*目次
1 晴れた日のニューヨーク
 ニューヨークの酒場 / ミミ・シェラトン / ファネリ・カフェでワインを1杯
2 ニューヨーカーたちの横顔
 ジョン・レナード / ゲイ・タリーズ / ウィリアム・ショーン / 虹の終り―ジーナ・ボールズの死 / スウィフティ・ラザー / さらばジャック・デンプシー / リリアン・ヘルマンの生きた時代 / ノラ・エフロンの小説 / ラッセル・ベイカーの青春物語 / ベネット・サーフのちょっといい話 / ロジャー・エンジェル
3 船便ニューヨークの本
 カルブレイス / エルヴィス / ハルバースタム / ベストセラー



常盤 新平編・訳 (ときわしんぺい)
「フランス風にさようなら ― ニューヨーカー短篇集」
 (ふらんすふうにさようなら)


*カバー・中島かほる
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*243頁 / 発行 1985年

*目録文
アーウェン・ショウの表題作をはじめ、「ニューヨーカー」に発表された傑作を常盤新平が厳選。

*目次
こわれた休暇 アルトゥーロ・ヴィヴァンテ
フランス風にさようなら アーウェン・ショー
父は闇に想う ジェローム・ワイドマン
誰かに話をしなければやりきれなかった男 ジョン・オハラ
電気椅子の甘美な死 ルドウィッグ・ベメルマンズ
肉体と悪魔 ピーター・ディ・ヴリース
不死なるもの ロバート・ヘンダースン
大きなマグノリアの木の下で アラン・シーガー
花嫁 メーヴ・ブレナン
街からの贈り物 ジョン・アプダイク
  *
ロスと「ニューヨーカー」 アレン・チャーチル
あとがき 常盤新平


徳光 和夫 (とくみつかずお)
「徳光和夫のズームイン!!巨人軍」 (とくみつかずおのずーむいんきょじんぐん)


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*264頁
*発行 1984年

*目録文
人も知るジャイアンツ・ファンの“おもしろアナ”がついに放った豪快な“巨人軍一筋入魂巨編”。


戸部 新十郎 (とべしんじゅうろう)
「伊賀組同心」 (いがぐみどうしん)



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*283頁
*発行 1985年
*カバー装丁・小宮山逢邦

*カバー文
父祖代々己の出自を秘し、”潜〈ひそ〉み”として公儀の御役目を果たす者、妻子にも行先を告げず他藩に潜入して秘事を探り、傷ついて人知れず命を落とす者、あるいは過酷な使命に耐えきれず狂人となる者。……私情を捨て非情の掟に身を委ねる伊賀組同心の生きざま・死にざまを活写した連作忍者小説。

*解説頁・磯貝勝太郎


戸部 新十郎 (とべしんじゅうろう)
「風盗」 (ふうとう)

*619頁 / 発行 1987年

*目録文
天下布武に向かって煮つまる戦国の坩堝の中、秀吉をかついで奔走する陰の軍団"曽呂利党"とは? 



戸部 新十郎 (とべしんじゅうろう)
「安見隠岐の罪状」 (やすみおぎのざいじょう)


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*294頁
*発行 1986年
*カバー装丁・小宮山逢邦

*カバー文
寛永十三年秋、能登島に安見隠岐という流人がやって来た。流人の身分にもかかわらず、何十人もの従者を引きつれ、帯刀はむろんのこと、槍・鉄砲を美々しく飾りたて、大鷹まで据えていた。……数多の戦場を疾駆し勇名を馳せながらも、やがて来る幕藩体制確立のまえに、もろくも敗れ去っていく戦国武士安見隠岐の豪放・悲哀の生涯を描く名作。

*解説頁・石井富士弥


戸部 新十郎 (とべしんじゅうろう)
「妖説五三ノ桐」 (ようせつごさんのきり)

*311頁 / 発行 1986年

*目録文
九州に落ちのびた秀頼・幸村をめぐって卍どもえにくり広げられる凄まじい忍者合戦を描く傑作。



富澤 一誠 (とみざわいっせい)
「あいつの本音 ― 長渕剛から永井龍雲まで13人」
 (あいつのほんね)


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*201頁 / 発行 1981年

*目録文
久保田早紀・長渕剛・ばんばひろふみ・イルカほか、人気シンガーソングライターのホンネは?


富澤 一誠 (とみざわいっせい)
「あいつのモンタージュ ― オフコース・五十嵐浩晃・岸田智史・アリスの素顔」


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*220頁 / 発行 1982年

*目録文
ニューミュージック評論の第一人者、富澤一誠による、オフコース・五十嵐・岸田・アリスの素顔。


富澤 一誠 (とみざわいっせい)
「俺の井上陽水」
(おれのいのうえようすい)


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*232頁
*発行 1983年

*目録文
無名時代の井上陽水に出会った音楽作家・富澤一誠はこのくしゃくしゃ頭の男にいかれてしまった。


富澤 一誠 (とみざわいっせい)
「さだまさし ─ 終わりなき夢」


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*237頁 / 発行 1982年

*目録文
バイオリンの天才とうたわれた幼少年期からロマンを求めて飛翔するまで。さだまさしのすべて。


富澤 一誠 (とみざわいっせい)
「青春宿命論」 (せいしゅんしゅくめいろん)

*203頁 / 発行 1983年

*目録文
受験・大学・就職・友情・セックス……。音楽作家の富澤一誠が語りかける新・青春論。



富澤 一誠 (とみざわいっせい)
「ぼくたちは音楽から愛をまなんだ」  (ぼくたちはおんがくからあいをまなんだ)


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*242頁 / 発行 1983年

*目録文
大人の人生論はもうたくさんだ! ニューミュージック専門の音楽作家による青春エッセイ。


富澤 一誠 (とみざわいっせい)
「松山千春 さすらいの青春」 (まつやまちはる)

*238頁 / 発行 1982年

*目録文
北海道のコンサートから日本のスーパースターへ、音楽作家・富澤一誠が徹底取材で描く千春の全て。



外山 滋比古 (とやま しげひこ)
「実のある話」
 (みのあるはなし)

*209頁 / 発行 1983年

*目録文
複雑な現代社会でストレスに悩まされる人びとに贈る、英文学者の“花も実もある”人生エッセイ。



外山 滋比古 (とやましげひこ)
「ライフワークの思想」
 (らいふわーくのしそう)


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*249頁 / 発行 1983年

*目録文
評論家として著名な筆者が展開する「恒心の文化」論。広汎・柔軟な発想で教育とことばを論ずる。