絶版文庫書誌集成

旺文社文庫・日本の著作
【こ】


向野 幾世 (こうのいくよ) 
「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」 (おかあさんぼくがうまれてごめんなさい)

*216頁 / 発行 1986年

*紹介文
重度の脳性マヒのため全身不自由だったヤッちゃんの誕生から死までを、温かな眼で描く感動の書。

*目次
第1章 やっちゃんが生まれた
第2章 周囲の愛に守られて
第3章 ボク、1年生になったよ
第4章 仲間がいっぱい
第5章 幸福は自分の手で
第6章 やっちゃんが詩をつくった
第7章 やっちゃんが死んだ
第8章 やっちゃんの詩が全国に紹介される



小島 直記 (こじまなおき)
「夕陽を知らぬ男たち彼らはいかに生きたか」 (ゆうひをしらぬおとこたち)


*カバー画・中村まゆみ(刀禰宣研)
(画像はクリックで拡大します)


*277頁 / 発行 1983年

*カバー文
「私は学者ではなく、いわゆる知識としての史実をあつめることだけでは満足できない。……結局のところ"人間はいかに生きるべきか"という問いかけが根本にあるのである」 ― 〈あとがき〉より ―
伝記文学の第一人者が、近代日本の基礎を固めた男たちの波乱万丈の生きざまをいきいきと描く。

*目次
坂本竜馬 / 小栗忠順 / 海援隊 / 岩崎弥太郎 / 渋沢栄一 / 大隈と渋沢 / 広瀬宰平 / 益田孝 / 三井物産 / 福沢諭吉 / 荘田平五郎 / 山本条太郎 / 田口卯吉 / 犬養毅 / 古島一雄 / 三野村利左衛門 / 伊庭貞剛 / 中上川彦次郎 / 三井銀行 / 朝吹英二 / 藤山雷太 / 中上川流 / 藤原銀次郎 / 中上川と藤原 / 藤原と朝吹 / 藤原と児玉 / 益田の説得 / 藤原と柳田国男 / 大川平三郎 / 渋沢と大川 / 浅野と大川 / 藤山と大川 / 大川と浅野 / 中上川の死 / 藤原と王子製紙 / 小林一三 / 川田順 / 二六新報事件 / 上司と部下 / 鈴木馬左也 / 池田成彬 / 武藤山治 / 結婚 / 鈴久事件 / 入社異聞 / 尾崎紅葉 / 幸田露伴 / 二葉亭四迷  あとがき


小島 直記 (こじまなおき)
「続 夕陽を知らぬ男たち」 (ぞくゆうひをしらぬおとこたち)

*287頁 / 発行 1983年

*目録文
近代日本を建設した男たちの伝記を通して日本資本主義史を見直し、人生論・人間論を展開する。



小島 信夫 (こじまのぶお)
「憂い顔の騎士たち」
(うれいがおのきしたち)


*カバー・パスモア『螺旋的主題』
(画像拡大不可)

*発行 1973年

*カバー文
人生そのものについて、あてもなく悩み、悩みたがる学生、そして、悩むもの以外はみんなバカとした連中とバカ扱いされた連中 ―― 旧一高寮生の“深刻で滑稽な”群像を憂い顔の鉄のマスクを通して描いた表題作のほか、「吃音学院」「殉教」「十字街頭」「返照」など小島文学の精髄九編を収録した。

*目次
吃音
(きつおん)学院
殉教
憂い顔の騎士たち
(にせ)の群像
十字街頭

返照
疎林への道
階段のあがりはな
 解説
  人と文学 進藤純孝
  作品の解説と鑑賞
 音信 ―― わたしの小島信夫 宗左近
代表作品解題
参考文献
年譜 平光善久
 挿絵 西村保史郎


小島 政二郎 (こじままさじろう)
「円朝」 上下 (えんちょう)


*カバー・山本亜稀
(画像はクリックで拡大します)

*上382頁・下382頁 / 発行 1978年

*カバー文

江戸・湯島の音曲師の家に生まれ、幕末・明治の激動の時代を芸一筋に生きぬき、怪談・人情噺に独自の境地を拓いた三遊亭円朝 ― 。この近代落語の鼻祖の歩んだ波瀾の六十年を絶妙な語り口にのせて描く壮大な人間ドラマ。東京の下町に生れ育ち、明治・大正期の名人上手の話芸を肌で識る著者ならではの巨篇。

「ホンモノの芸を知らない今の人たちは気の毒。今の落語家などいくら上手くたって、昔に比べればみんな二流か三流です。」 ― こう嘆き、時世の軽佻さを叩く小島政二郎が近代落語の巨人、三遊亭円朝の魅力あふれる人間像を渾身の力をこめて描く。かつて雑誌連載の折、満天下の読者を沸かした傑作小説。

*解説頁・山田幸伯(やまだゆきのり)


小島 政二郎 (こじままさじろう)
「場末風流 小島政二郎随筆集」
(ばすえふうりゅう)


*カバー・山本亞稀
(画像はクリックで拡大します)


*324頁 / 発行 1978年

*カバー文
私の生まれた下町は、ほとんど軒並みに紺の暖簾を垂らしていた。 ―― 紺の色などというものは、新しければ新しいで匂うばかりに美しいし、古くなれば古くなったで、また美しいものだった。 ―― 実用的なものを、手入れを怠らず大事に使った果に出る一種の風情のある美しさ、その一種の味を、風流とか風雅とかいうのだろうと私は思う。(『戦後東京繁昌記下谷・上野』より)

*目次
 T
戦後東京繁昌記下谷・上野 / ふる里、東京 / ステッキ / 熱海正月 / カフェ・料理屋・待合 / わが青春記 / 三田の思い出 / 君は恋愛結婚をしたか / 明治の人間 / リッキ / 「ガチャガチャ」 / 大島の話 / 大阪へ行って / 私の鼻 / いじめっ子 / ふし按摩 / 「花咲く樹」の頃 / 花 / 長浜の鴨 / ライムライト寸感 / 旧劇退治の機会 / 歌舞伎座と私 / いけ花 / 老いらく話 / お料理の人間国宝 / 円朝 / 無駄使いと小説家 / 批評家の罪と役目 / 味けないマス・プロ / 楽しいことの一つ / 私のクセ / 私鉄沿線 / 静かに / 雪の来る前の空 / 防暑地帯 / おけさの佐渡 / 関門海峡
 U
直木三十五 / 久米正雄の恋愛 / 芥川さん / 「真珠夫人」思い出話 / 徳川夢声 / 高田保 / 魯山人に招待された話 / 谷崎潤一郎氏 / わが友・三宅周太郎 / 名人画 / 隣の椅子
 解説 津田信
 年譜 山田幸則


児玉 数夫 (こだまかずお)
「映画雑学おもしろBOOK」 (えいがざつがくおもしろぶっく)


(画像はクリックで拡大します)

*361頁
*発行 1983年
*カバー画・立花尚之介

*「まえがき」より
本書は『スクリーン』『別冊スクリーン』『セントラル』『面白倶楽部』『キネマ旬報』からセレクトした。『映画の味わい方』(明治書院)『映画を楽しむ小事典』(社会思想社)に次ぐ、私の映画雑学・第三篇。


児玉 数夫 (こだまかずお)
「世界映画エロティシズム物語」 (せかいえいがえろてぃしずむものがたり)


(画像はクリックで拡大します)

*270頁
*発行 1984年

*目録文
「ヴァンプ映画」から「ポルノ映画」まで、花の命のように短く魅力的な世界の女優たちの物語。


児玉 数夫 (こだまかずお)
「世界SF映画物語」 (せかいえすえふえいがものがたり)

*271頁 / 発行 1985年

*目録文
"メトロポリス"から"ネバー・エンディング・ストーリー"までSF映画の魅力と満載。写真多数。



児玉 数夫 (こだまかずお)
「世界名女優物語」 (せかいめいじょゆうものがたり)


(画像はクリックで拡大します)

*269頁 / 発行 1983年

*目次
まえがき
PART1 スタアになるまで…… LIFE STORY
ピア・アンジェリ / フランソワーズ・アルヌール / マルチーヌ・キャロル / シド・チャリシィ / ミレーユ・ダルク / マレーネ・ディトリッヒ / アニタ・エクバーグ / スーザン・ヘイワード / グレイス・ケリイ / ヴィヴィアン・リイ / キム・ノヴァク / ダニイ・ロバン / シモーヌ・シニョレ / エリザベス・テイラー / ヴェラ=エレン / テレサ・ライト
PART2 恋して結婚して……そして LOVE STORY AND LIFE STORY
イングリッド・バーグマン / アン・ブライス / デイアナ・タービン / エヴァ・ガードナー / リタ・ヘイワース / オードリイ・ヘップバーン / マリリン・モンロウ
PART3 世界は彼女等の腕に WHO'WHO INTERNATIONAL MOVIE ACTRESS
アーシュラ・アンドレス / アナベラ / ブリジット・バルドォ / センタ・バーガー / ダニエラ・ビアンキ / ジェラルディン・チャップリン / ヴァレンティナ・コルテサ / ベテイ・デイヴィス / ミア・ファロー / ザ・ザ・ガボール / グレタ・ガルボ / リリアン・ハーヴェイ / ジナ・ロロブリジダ / ソフィア・ローレン / ジャンヌ・モロウ / ミシェル・モルガン / リリイ・パーマー / エレオノラ・ロッシ=ドラーゴ / マリア・シェル / ロザンナ・スキアフィーノ / ロミイ・シュナイダー / シモーヌ・シモン / カトリーヌ・スパーク / マルタ・トーレン / オディール・ヴェルソワ
本邦公開・出演作品録・本文記載以外の出演作
劇場未公開TV放映題名 邦題名・原名対照表
INDEX


児玉 数夫 (こだまかずお)
「世界名優物語」 (せかいめいゆうものがたり)


(画像はクリックで拡大します)

*271頁 / 発行 1984年

*目次
まえがき
PART1 スタアになるまで…… LIFE STORY
ゲイリイ・クーパー / ダニイ・ケイ / ジョゼフ・コットン / ジャン・マレエ / アルティロ・デ・コルドヴァ / タイロン・パワー / カーク・ダグラス / ジョージ・ラフト / ダグラス・ファアバンクス・ジュニア / エドワード・G・ロビンスン / ヘンリイ・フォンダ / オーソン・ウェルズ / クラーク・ゲイブル / リチャード・ウィドマーク / 早川雪舟
PART2 恋して結婚して……そして LOVE STORY AND LIFE STORY
トニイ・カーティス / オーデイ・マーフイ / アラン・ラッド / グレゴリイ・ベック / ロバート・ミッチャム / ジェイムス・スチュアート
PART3 世界は彼等の胸に WHO'S WHO INTERNATYIONAL MOVIE ACTOR
ダナ・アンドリュース / ジャン・ギャバン / ペドロ・アルメンダリス / ウィリアム・ホールデン / マーロン・ブランド / クルト・ユンゲンス / メル・ファラー / クラウス・キンスキイ / ハーバード・ロム / ロッド・スタイガー / ジェイムス・メイスン / カルロス・トンプスン / ローレンス・オリヴィエ / ペーター・ヴァン・アイク / レイモン・ペルグラン / エリッヒ・フォン・ストロハイム / セルジュ・レジアニ
 本邦公開・出演作品録
 劇場未公開TV放映題名 邦題名・原名対照表
 INDEX


児玉 数夫 (こだまかずお)
「GOLDEN AGE アメリカ映画1950'S」
(ごーるでんえいじあめりかえいがないてぃーんふぃふてぃーず)


(画像はクリックで拡大します)

*443頁
*発行 1987年

*目録文
「ローマの休日」「エデンの東」等黄金時代のアメリカ映画を豊富な写真を添えて紹介。


児玉 数夫 (こだまかずお)
「GOLDEN AGE ヨーロッパ映画1950's」 (ごーるでんえいじよーろっぱえいがないてぃーんふぃふてぃーず)

*425頁 / 発行 1987年

*目録文
「戦場にかける橋」「灰とダイヤモンド」等、50年代のヨーロッパ映画を豊富なスチールで紹介。 


後藤 亜紀 (ごとうあき)
「星降るインド」
(ほしふるいんど)


(画像はクリックで拡大します)

*274頁
*発行 1984年

*目録文
悠久の歴史、貧困、カースト制度……インド生活の長い著者が描く「途方もなく偉大な国」のすべて。


後藤 明生 (ごとうめいせい)
「関係
他四編」 (かんけい)


*カバー・山野辺進
(画像はクリックで拡大します)

*340頁 / 発行 1975年

*カバー文
文壇出世作となった「関係」をはじめ、いわゆる〈団地もの〉の頂点ともいうべき「書かれない報告」および「一通の長い母親の手紙」「人間の病気」「ああ胸が痛い」の五編を収録。自己と他者の人間存在を〈楕円〉関係でとらえる後藤文学の代表的中短編集である。

*巻末頁
解説 ― 楕円的世界の眩暈 ― 平岡篤頼
ある橋からの眺め 大橋健三郎
代表作品解題
参考文献
自筆年譜


後藤 明生 (ごとうめいせい)
「四十歳のオブローモフ」 (よんじゅっさいのおぷろーもふ)


*カバー・山野辺進 題字・木村幸男
(画像はクリックで拡大します)


*353頁 / 発行 1978年

*カバー文
ロシアの小説の主人公オブローモフのように、怠け者として生きることが理想という、マンモス団地に住む四十歳の小説家・本間宗介の、可もなく不可もない平凡な日常をユーモラスに描いた長編小説。

*目次
《眠り男》の眼 / マンモス団地の日常 / 誕生日の前後 / 旅の空 / 根無し草 / 前厄祓い / 捨て犬
 解説 長部日出雄
 参考文献
 自筆年譜
挿絵 山野辺進


小堀 杏奴 (こぼりあんぬ)
「朽葉色のショオル」 (くちばいろのしょおる)


(画像はクリックで拡大します)

*314頁
*発行 1982年

*目録文
尊敬する父・鴎外の回想を中心に、永井荷風・中勘助・太宰治らの思い出を語る。他に随想多数。


駒田 信二 (こまだしんじ)
「近代奇人伝」 (きんだいきじんでん)

*221頁 / 発行 1986年

*カバー文
風雲の幕末から激動の明治を生きぬいた希代の“奇人”七人の風流と反骨精神を描く、近代史物語。



駒田 信二 (こまだしんじ)
「中国怪異小説集」 (ちゅうごくかいいしょうせつしゅう)

*206頁 / 発行 1986年

*紹介文
誤って地獄に迷いこんでしまった男が亡妻に救けられて人間界に戻り大金を得る『鬼門関』、盗賊に殺された可愛い娘の亡霊と一夜をすごしたことから深い因縁が生ずる『裸の亡霊』など、“人間よりも人間らしい”亡霊たちがひきおこす悲喜劇の数々を妖艶に描く駒田信二の中国短編読物集。

*目次
鬼門関 / 袋 / 野廟 / 県尉の妻 / 洞玄先生 / 石 / 首三題 / 僵戸七話 / 裸の亡霊 / 獣妖の姦 / 夜ごとの妻 / 紅蜘蛛奇談 / 離魂記



駒田 信二 (こまだしんじ)
「中国好色犯罪小説集」 (ちゅうごくこうしょくはんざいしょうせつしゅう)


*カバー画 村上豊
(画像はクリックで拡大します)

*252頁 / 発行 1986年

*カバー文
美人で欲求不満の人妻・杜翠玉は好色な坊主二人と山寺で浮気するが…『女菩薩の穴』、浙江省・金華の名高い才子・賈秀才とその愛妻にしのびよる黒い陰謀…『尼僧殺人事件』など、市井の男と女の愛憎がひきおこす犯罪の数々を妖艶に描く、中国風流短編集。

*目次
女菩薩の穴
生姜売り殺人事件
彩雲堂縁起
尼僧殺人事件
亡者の巷
一文銭事件
色鞋殺人事件
騎馬娘の仇討


駒田 信二 (こまだしんじ)
「中国ジョーク集」 (ちゅうごくじょーくしゅう)

*233頁 / 発行 1986年

*目録文
ジョーク好きの漢民族が語りついできた中国笑話集。「吝嗇列伝」「閨房百景」など笑いが満載!

*目次
おかしな人たち
文字の話
この世とあの世
吝嗇家列伝
頓智と詭弁
夫婦百景
愉快な子どもたち
閨房百景



駒田 信二 (こまだしんじ)
「中国妖女伝」 (ちゅうごくようじょでん)

*239頁 / 発行 1985年

*目録文
「傾国の美女」「解語の花」などの故事を生み出した妖艶な女たちの物語。村上豊のイラスト多数。 村上豊絵



駒田 信二 (こまだしんじ)
「中国猟奇小説集」 (ちゅうごくりょうきしょうせつしゅう)

*227頁 / 発行 1986年

*紹介文
河北一帯にその名をとどろかせた群盗の主領の出生の秘密をさぐる「白将軍」、錬金術師とその妻のワナにかかった富豪の物語「好色練金術」、中国版大岡裁き「花嫁入替え事件」など、全8編を収録。いずれも、人間の欲望とたくらみをあからさまにえがく中国風流譚。駒田信二の“中国好色ものがたり”

*目次
往生観念菩薩 / 花嫁入替え事件 / 糞尿登仙 / 好色錬金術 / 兄弟婚姻奇談 / 後庭結交美談 / 白将軍 / 美少女の証言



駒田 信二 (こまだしんじ)
「『論語』その裏おもて」 (ろんごそのうらおもて)

*229頁 / 発行 1985年

*目録文
人間・孔子の「大理想」と「女性恐怖」、そして笑話にみられるパロディまで。洒脱な"駒田論語"。

*目次
第1章 塞翁が馬―序にかえて
第2章 不可なれば則ち止む
第3章 沽わん哉、沽らん哉
第4章 鮮いかな腎―論語にまつわる笑談
第5章 賢者は世を辟く―孔子と隠者
第6章 牝鶏晨をつくる―孔子と女子
第7章 紫の朱を奪うを悪む―孔子の変革への志
第8章 論語読みの論語知らず―跋にかえて



小松 左京 (こまつさきょう)
「やぶれかぶれ青春記」 (やぶれかぶれせいしゅんき)


(画像拡大不可)


*226頁
*発行 1975年
*カバー装画・村上豊

*目録文
戦時中に高校生活を送り、戦後の混乱期に大学生活を送った、SF界の第一人者である筆者の自伝的青春小説。 国弘正雄解説


小室 等 (こむろひとし)
「さて、コーヒーの話だが…… ― 小室等のコーヒーブレイクエッセイ」
 (さてこーひーのはなしだが)


(画像はクリックで拡大します)


*263頁
*発行 1982年

*目録文
音楽の話、友人の話、ニューヨークの話など……イラストもたくさんはいったシンガーソングライター小室等のコーヒー・ブレイク・エッセイ。


近藤 啓太郎 (こんどうけいたろう)
「海」 (うみ)


(画像はクリックで拡大します)


*215頁
*発行 1977年

*目録文
黒潮の海に生きる漁師たちの豪放な生活を活写しつつ、〈私〉と若き漁師幸二との乾いた友情を浮び上がらせた海洋ロマン。


近藤 啓太郎 (こんどうけいたろう)
「海人舟 他六編」
 (あまぶね)

*264頁 / 発行 1977年
*第35回(昭和31年度上半期) 芥川賞受賞

*目録文
年上の海女に生命がけの恋の炎を燃やす若き海人の、その心の移ろいを凝視めた「海人舟」(芥川賞受賞作)他の傑作短篇集。

*目次
海人舟 / 黒南風 / 赤いパンツ / お月さま / 勝負師 / 職人 / 鯱 / 年譜