絶版文庫書誌集成
旺文社文庫・日本の著作 【い】
飯泉 美耶子 (いいずみみやこ)
「ニューヨーク郊外の学校で ― 息子たちの体験から」 (にゅーよーくこうがいのがっこうで)
*275頁 / 発行 1984年
*目録文
小学生と中学生の息子を連れてアメリカに渡った著者が見たものは…。アメリカ学校事情報告。
碇 義朗 (いかりよしろう)
「スカイラインに賭けた男たち」 (すかいらいんにかけたおとこたち)
生島 治郎 (いくしまじろう)
「愛さずにはいられない」 (あいさずにはいられない)
*278頁 / 発行 1984年
*目録文
女性の深層心理を鋭くえぐった表題作をはじめ、「夜の証言」「夜の腐臭」など8篇を収録。
生島 治郎 (いくしまじろう)
「熱い風・乾いた風」 (あついかぜかわいたかぜ)
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*227頁
*発行 1984年
*目録文
ハードボイルド作家が海外取材をした異色ロマン。クールなロマンスを描いた表題作ほか五編を収録。
*目次
危険な夜 / 時効 / 背後の手 / フィジイの十戒 / 誇りと殺人 / 熱い風、乾いた恋
生島 治郎 (いくしまじろう)
「裏切りの街角」 (うらぎりのまちかど)
*257頁 / 発行1983年
*目録文
国際スパイの非情の裏面を描く表題作の他、「墓場からの脱出」「腐った金」などを収めた好短編集。
生島 治郎 (いくしまじろう)
「危険な女に背を向けろ」 (きけんなおんなにせをむけろ)
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*235頁
*発行 1983年
*目録文
利用したつもりが利用されてしまう、という表題作をはじめ“奇妙な味”とハードボイルドを満載。
*目次
危険な女 / ハイジャックは霧の中 / 共犯者にはなりにくい / 男同士 / フィクサー / ショウ・ビジネス / 短い刑事 / 連れていこう / 浪漫渡世
生島 治郎 (いくしまじろう)
「逆転」 (ぎゃくてん)
*247頁 / 発行 1983年
*目録文
行方不明のホステス捜査を依頼された元刑事。あっさりとその死体を発見し依頼主に報告するが……。
生島 治郎 (いくしまじろう)
「死者たちの祭り」 (ししゃたちのまつり)
*303頁 / 発行 1984年
*目録文
人間を標的にできることを密かに歓ぶライフル・マニア糸川。が、彼自身も標的にされて……。
生島 治郎 (いくしまじろう)
「死は花の匂い」 (しははなのにおい)
*256頁 / 発行 1984年
*目録文
表題作をはじめ「牝犬の子」など、傷痕の疼きに耐えるハードボイルドの男たちを描いた七編収録。
生島治郎 (いくしまじろう)
「冷たいのがお好き」 (つめたいのがおすき)
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*250頁
*発行 1983年
*目録文
表題作のほか、SFアクション「東京二〇六五」「ショート・ショート」を含む中・短六編を収録
*目次
冷たいのがお好き / 心の中に鏡がある / エウゲニイ・パラロックスの怪 / 暗殺 / ショートショート ああ、神様! 恋の痛み / 哀しい道化 / しつこい男 / Mammy-O / 東京二〇六五
池田 満寿夫 (いけだますお)
「ハーフ・プライバシー」
池田 弥三郎 (いけだやさぶろう)
「聴いて歌って」 (きいてうたって)
*285頁 / 発行 1981年
*目録文
幼い頃耳にした歌、日頃口ずさんだ歌 ― メロディーの綴る記憶の中に身を置いて語る好エッセイ。
池田 弥三郎 (いけだやさぶろう)
「銀座十二章」 (ぎんざじゅうにしょう)
池田 弥三郎 (いけだやさぶろう)
「暮らしの中の日本語」 (くらしのなかのにほんご)
池田 弥三郎 (いけだやさぶろう)
「孤影の人 ― 折口信夫と釈迢空のあいだ」 (こえいのひと)
池田 弥三郎 (いけだやさぶろう)
「食前食後」 (しょくぜんしょくご)
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*266頁
*発行 1982年
*カバー画・大久保浩
*カバー文
東にうまいものがあると聞けば行って味わい、西に芳醇な酒があると聞けば行って汲む……。しかも、北は酒とさかながいいからと、越中は魚津に移り住んでしまった著者のたべもの談義決定版。本書には日本人の食と食生活に関する綿密な考察が底流にあって、単なる味覚の本にとどまらない。
*解説頁・大島昭
石井 好子 (いしいよしこ)
「想い出のサンフランシスコ 想い出のパリ」 (おもいでのさんふらんしすこおもいでのぱり)
(画像拡大不可)
*230頁
*発行 1981年
*目録文
歌一筋三十年の著者が、デビューするまでの若き日々の哀しみと喜びを、細やかな感性でつづる。
石川 喬司 (いしかわたかし)
「エーゲ海の殺人」 (えーげかいのさつじん)
*298頁 / 発行 1986年
*目録文
表題作ほか「パリの密室」「エリート社員集団蒸発」などSFとミステリーの傑作二十編を収録。
石井 喬司・伊藤 典夫 (いしかわたかし・いとうのりお)
「夢の中の女 ロマンSF傑作選」 (ゆめのなかのおんな)
石坂 洋次郎 (いしざかようじろう)
「河のほとりで」 (かわのほとりで)
石野 径一郎 (いしのけいいちろう)
「疎開船対馬丸 〈沖縄の民〉」 (そかいせんつしままる)
石森 延男 (いしもりのぶお)
「コタンの口笛」 第一部・第二部 (全2冊) (こたんのくちぶえ)
*第一部549頁・第二部486頁 / 発行 1975年
*目録文
アイヌの中学生姉弟が、戦友や村人の偏見、迫害に負けずに生きぬいていく姿を描き、アイヌ差別問題にメスを入れた力作。 武田友寿解説
板坂 元 (いたさかげん)
「アメリカを読む」 (あめりかをよむ)
(画像はクリックで拡大します)
*247頁
*発行 1985年
*カバー画・米山毬子 / 構成・中島かほる
*カバー文
「仕事中毒の本家はむしろアメリカだ」「宿命的な階級格差」「プレッピー・スクールの猛勉強ぶり」「戦場のようなアメリカの校内暴力」…長年にわたってハーバード大学で日本文学・日本語を講じた著者が辛辣に描くアメリカの素顔。
板坂 元 (いたさかげん)
「市民感覚のアメリカ人」 (しみんかんかくのあめりかじん)
*215頁 / 発行 1985年
*カバー文
* 長年ハーバード大学で教えた著者による「レーガン政策の行方」から「最新キッチン事情」まで。
*目次
ガレージ・セール / プレップ・スクール・ベトナム帰還兵の声 / レーガン政策の行方 / 核戦争ハプニング / ジョージア・マフィア / コカ・コーラ作戦 / アメリカの教育程度 / 性革命のフロンティアは、いま… / セック訴訟事件 / スポーツと人種差別 / 女性と肥満 / アニマル・ライトと食革命 / 最新キッチン事情 / さらに右寄りの時流 / 名誉毀損訴訟事件 / 麻薬取締りの妙薬 / 犯罪の世界的名所 / フレクシプレイスと国家的浪費 / 黄色いリボンから緑のリボンへ / 日本軍の自主規制論議 / 藤井健次郎の恋 / サンガー夫人とマッカーサーの応酬 / 幻の新聞「ヤンク」 / 南京事件遺聞 / 戦争の悪無
五木 寛之 (いつきひろゆき)
「風に吹かれて」 (かぜにふかれて)
*296頁 / 発行 1976年
*目録文
北陸の都市金沢に身を寄せていた作者が、貧しくも心ゆたかだった青春を回顧した第一エッセイ集。五木寛之の原風景がある
五木 寛之 (いつきひろゆき)
「こがね虫たちの夜 他四編」 (こがねむしたちのよる)
*発行 昭和51年
*目録文
過ぎし青春への郷愁と愛惜をこめた「こがね虫たちの夜」他、「聖者が街へやってきた」「自由をわれらに」等、傑作四編。
伊藤 整 (いとうせい)
「裁判」(上下) (さいばん)
稲垣 史生 (いながきしせい)
「仇討を考証する」 (あだうちをこうしょうする)
稲垣 史生 (いながきしせい)
「大江戸を考証する ─ 上野・浅草をゆく」 (おおえどをこうしょうする)
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*358頁 / 発行 昭和61年
*紹介文
太田道灌治下の江戸から、家康の関東打入りを経て幕末に到るまでの江戸の町と人々を考証する。
*目次
1 葦原を拓き日本の首都へ
2 輪奐の美の上野山内
3 詩と寺の谷中界隈
4 湯島と根津あたり
5 武家続きの御徒町一帯
6 入谷田圃と根岸の里
7 庶民のこころ浅草界隈
8 二天門から吉原大門へ
9 吉原のおもてと裏
稲垣 史生 (いながきしせい)
「考証 風流大名列伝」 (こうしょうふうりゅうだいみょうれつでん)
稲垣 史生 (いながきしせい)
「時代劇を考証する ― 大江戸人間模様」 (じだいげきをこうしょうする)
稲垣 史生 (いながきしせい)
「将軍が愛した女たち」 (しょうぐんがあいしたおんなたち)
*226頁 / 発行 1983年
*目録文
時代考証の第一人者である著者が、大奥を舞台にくりひろげられる女たちの愛憎ドラマを描く。
稲垣 史生 (いながきしせい)
「戦国覚え帖」 (せんごくおぼえちょう)
*261頁 / 発行 昭和59年
*紹介文
「現代の世相をよく“戦国時代”と形容する人がある。……だが"戦国"の実相はそんななまやさしいものではない。端的にいって人間の醜悪な面をことごとくさらけ出した、道義や愛情はかなぐり捨てた、そうしなければ生きてゆけないきびしい時代だったのである」(本文より)下克上と肉親相剋の乱世に生きる戦国武将の姿を活写した歴史読物。
稲垣 史生 (いながきしせい)
「戦国人質無惨」 (せんごくひとじちむざん)
稲垣 史生 (いながきしせい)
「町奉行を考証する」 (まちぶぎょうをこうしょうする)
犬養 孝・文 (いぬいたかし) 入江 泰吉・写真 (いりえたいきち)
「万葉の大和路」 (まんようのやまとじ)
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*223頁 / 発行 昭和62年
*カバー文
日本人の心情の原点「万葉集」の魅力を余すところなく伝える秀歌ガイド決定版。カラー写真多数。
*目次
山の辺の道
飛鳥
奈良
葛城
吉野など
万葉の花
あとがき
井上 光晴 (いのうえみつはる)
「死者の時 他一編」 (ししゃのとき)
*発行 昭和49年
*目録文
太平洋戦争の末期、戦死者を呼ぶ霊媒者の苦悩と特攻隊員の若者の苦悩を描く中で゛死者の時"を生きる人々の姿を浮彫りした傑作長篇。 橋川文三解説
井上 靖 (いのうえやすし)
「真田軍記 他七編」 (さなだぐんき)
*290頁 / 発行 昭和49年
*目録文
戦国の世を生きる武将や下級武士の運命を描いた歴史小説集。真田家の興亡をめぐる連作「真田軍記」の他「篝火」「桶狭間」等を収める。 杉本春生解説
井上 靖 (いのうえやすし)
「自選 井上靖詩集」 (じせんいのうえやすしししゅう)
井上 靖 (いのうえやすし)
「天平の甍 他一編」 (てんぴょうのいらか)
今西 錦司 (いまにしきんじ)
「山の随筆」 (やまのずいひつ)
(画像はクリックで拡大します)
*299頁
*発行 昭和54年
*カバー画・畦地梅太郎「山をゆく」
*カバー文
「棲み分け理論」で世界的に著名な生物学者の山岳紀行。お膝元の京都北山に始まり北アルプス、日高、大興安嶺をへて、ヒマラヤをうかがう、今西流思索と探険の登山術の粋。想い出の山・想い出の人。