絶版文庫書誌集成

未分類絶版文庫 【ま】

前田 真三 (まえだしんぞう)
「〈ハイビジョン版〉 四季の丘」
 (しきのおか)
朝日文庫



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*263頁
*発行 1989年
*カバー撮影・前田真三 / カバー装幀・熊谷博人

*カバー文
ハイビジョンのビデオテープに録画された北海道・美瑛の丘の四季のうつろいを、デジタル画像処理で印刷した、フィルムを使わない最先端の写真集です。

*目次
〈ハイビジョン〉四季の丘
対談1 ハイジョンを撮る 大場省介 / 前田真三
対談2 ハイビジョンを見る 高田勝 / 前田真三
ハイビジョン映像からの印刷 大河原良和


牧 逸馬著・島田 荘司編 (まきいつま しまだそうじ)
「牧逸馬の世界怪奇実話」
(まきいつまのせかいかいきじつわ)
光文社文庫


*カバーデザイン・多田和博
 カバーCG画像・高橋善丸
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*581頁 / 発行 2003年

*カバー文
●ロンドンの街を震撼させた、血も凍る売春婦連続殺人事件「(切り裂きジャック)」 ●絶対沈まないといわれた豪華客船が、北大西洋で遭難「(タイタニック号沈没)」 ●美貌を誇る貴婦人邸の地下室から、35の男の遺体が「(女王蜘蛛)」 ●新妻が浴槽で次々と死を遂げる「(浴槽の花嫁)」
── 犯罪・事故史上有名な事件を集めた世界に類のないミステリー百科。(14編収録)

*目次
編者まえがき
切り裂きジャック ── 女体を料理する男
ハノーヴァーの人肉売り事件 ── 肉屋に化けた人鬼
マリー・セレスト号事件 ── 海妖
タイタニック号沈没 ── 運命のSOS
マタ・ハリ ── 戦雲を駆る女怪
テネシー州、猿裁判 ── 白日の幽霊
ローモン街の自殺ホテル
双面獣
クリッペン事件 ── 血の三角形
ウンベルト夫人の財産
女王蜘蛛
ドクター・ノースカット事件 ── 土から手が
ブタペストの大量女殺し ── 生きている戦死者
浴槽の花嫁
めりけん・じゃっぷ、牧逸馬の謎 島田 荘司

*牧逸馬=林不忘


牧村 健一郎 (まきむらけんいちろう)
「ジャーナリスト漱石 発言集」
(journalistそうせきはつげんしゅう)
朝日文庫


*カバー装幀・日下潤一
 カバー挿画・谷口ジロー
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*316頁 / 発行 2007年

*カバー文
夏目漱石のジャーナリストとしての顔は意外に知られていない。漱石はちょうど100年前に40歳で朝日新聞に入社。時代と向き合い、時事をとらえ、社会を批評し、それを、新聞というメディアで発信した。そんなジャーナリスト漱石が残した文章、談話、講演録をまとめた発言集。

*目次
 はじめに ── ジャーナリストとしての夏目漱石
第一部 朝日新聞に入社する
京に着ける夕 / 入社の辞 / 太陽雑誌募集名家投票に就て(『東京朝日新聞』所載) / 太陽雑誌募集名家投票に就て(『太陽』所載) / 文芸とヒロイック / 艇長の遺書と中佐の詩 / 鑑賞の統一と独立 / イズムの巧過 / 好悪と優劣 / 池辺君の史論に就いて / 三山居士 / 「文学論」序
第二部 学位を返上する
博士問題とマードツク先生と余 / 博士問題の成行 / 何故学位を辞退したか / 死骸となって棄てられた博士号 / 勅令の解釈が違う / 文芸委員は何をするか / やつと安心 / 学者と名誉 / 点頭録
第三部 日本の近代化を語る
道楽と職業 / 現代日本の開化 / 中味と形式 / 文芸と道徳 / 私の個人主義


マーク・トウェイン / 大久保 博編訳 (Mark Twain・おおくぼひろし)
「新選 マーク・トウェイン傑作集」
(しんせんまーくとうぇいんけっさくしゅう)
旺文社文庫



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*178頁
*発行 1985年

*目録文
トウェインの出世作「跳び蛙」のオリジナル版、彼の文学に多大な影響を与えた「漫談」ほか一編。


マーク・トウェイン / 大久保 博編訳 (Mark Twain・おおくぼひろし)
「マーク・トウェインのバーレスク風自叙伝」
(ばーれすくふうじじょでん)
旺文社文庫



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*214頁・1987年発行
*カバー装丁・小宮山逢邦

*カバー文
奇想天外・抱腹絶倒、文豪マーク・トウェインの傑作集。追いはぎ・辻斬り・ペテン師などユニークな祖先の伝記を語る表題作ほか、自分の娘を男に仕立て、兄公爵の相続人にしようとする陰謀と、その悲劇的結末を描く「最初のロマンス」、「西部の無法者 ジャック・スレイド」、「食欲治療所にて」、「秘伝 上手な話し方のコツ」を収録。

*目次
マーク・トウェインの(バーレスク風)自叙伝、および最初のロマンス
西部の無法者 ジャック・スレイド
食欲治療所にて
秘伝 上手な話し方のコツ
 解説

マーク・トウェイン / 大久保 博編訳 (Mark Twain・おおくぼひろし)
「また・ちょっと面白い話」
(またちょっとおもしろいはなし)
旺文社文庫



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*310頁
*発行 1982年
*カバー画・永田力

*カバー紹介文
一八三五年生まれ。身長、五フィートと八インチ半。体重、一四五ポンド、ときにはやや足らず、ときには上回ることあり。髪は暗褐色、口ひげは赤。正面から見ると耳はかなり高い所についており、目は明るい灰色、キラキラキラーっと美しく、人格はベラボーに立派(「わたしの人相書」より) ― な、アメリカの文豪マーク・トウェインの諧謔と風刺にみちた小ばなしとアフォリズム第二弾!

升田 静尾[語り]・藤田 健二[記] (ますだしずお・ふじたけんじ)
「好妻好局 ― 夫・升田幸三との40年」
(こうさいこうきょく ― ますだこうぞうとのよんじゅうねん)
小学館文庫


*カバー写真・土門拳
 カバーデザイン・泉沢光雄
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*217頁 / 発行 2003年

*カバー文
 不世出の天才棋士・升田幸三が、ある著書にこう記している。「女房たるものは妻であると同時に、やさしい母親、可愛い妹、健康管理ができる栄養士や看護婦役もこなすことができなければならない。幸いなことに恐妻家の私には過ぎた女房がいて……」。
 本書は、その「過ぎた女房」静尾夫人が四十年にわたる結婚生活を語り尽くしたものである。勝負師としての厳しさ、家庭で見せる子煩悩な父親の姿、亭主関白と背中合わせのやさしい心遣い、また、梅原龍三郎、吉川英治氏をはじめとする各界著名人との交流などにも人間・升田幸三の魅力があふれている。

*目次
まえがきにかえて「名人の上」 藤田健二
普通の人とはだいぶ変っていなさる
引っ越しを境に上げ潮に乗る
来たるをいとわず、去るを追わず
梅原画伯からのあたたかい手紙
「痛い」とは一度も言わなかった
勝負師としての美学
木を切り焚き火を楽しむ
「広い家はいい」
引退と口答え
晩年の風景
陣屋への思いを残して……
[解説] 「升田幸三」という懐しい香り 大崎善生


升田 幸三 (ますだこうぞう)
「歩を金にする法」
(ふをきんにするほう)
小学館文庫


*カバー写真・読売新聞社
 カバーデザイン・泉沢光雄
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*232頁 / 発行 2002年

*カバー文
『将棋も人生も変化があるからおもしろい。変化のないものに妙味はない』
『「歩」が「金」になり、「金」の働きをするようになるところに、将棋のおもしろさの一面がある』
── 既成の常識を覆し、数々の新たな定跡を創り上げた“将棋の鬼”が四〇年前に著していたエッセイ集。人の性格や長所・短所を見抜く目の鋭さを持ち、毒舌を放ちながらも常に愛情深く周囲と接してきた著者が、駒それぞれの活かし方、戦法の妙味に、人間としての生き方を重ね合わせたサラリーマン必読の珠玉の人生論、復刊!

*目次
将棋の目
勝負の世界
人生雑感
自分のこと
名人戦前後
事業と人間(対談)
勝負と人生(講演)
あとがき
解説 東公平


松岡 心平 (まつおかしんぺい)
「宴の身体 バサラから世阿弥へ」
(うたげのしんたい)
岩波現代文庫


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*268頁 / 発行 2004年

*カバー文
踊り念仏、バサラ大名の連歌会、田楽、歓進能など、中世芸能の時空間は無縁平等の世界をつくりだし、宴の熱狂のなかで身体は日常の文脈をはずれた新たな共同性をになう。宴の身体から稚児の身体を経由して、世阿弥の身体が多角的に考察される。日本文化の原基としての活力あふれる豊かな中世像を描いた刺激的な日本文化論。

*目次
T 第一章 演劇としての宗教 ── 時宗「四条道場」論
   第二章 バサラの時代 ── パフォーマンスの考古学
U 第三章 宴の身体 ── 連歌・一揆・会所
V 第四章 夢幻能の発生 ── 勧進能のトポス
W 第五章 稚児と天皇制
X 第六章 稚児としての世阿弥
   第七章 花・幽玄・しほれ ── 稚児の美学
   第八章 能の空間と修辞 ── 世阿弥の“遠見”をめぐって
   第九章 世阿弥の身体
   第十章 カマエの成立
   第十一章 紀貫之と世阿弥
 あとがき / 初出一覧 / 解説(今福龍太)


松岡 正剛 (まつおかせいごう)
「稲垣足穂さん」
(いながきたるほさん)
立東舎文庫


*カバーデザイン・長井雅子(inC)
 『遠方の崩壊』まりの・るうにい 
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*160頁 / 発行 2016年

*カバー文
「世界の果からネクタイを取替えにやってきた」稲垣足穂が、宇宙への散歩に出かけてからもうすぐ40年。『一千一秒物語』を始め、『A感覚とV感覚』『少年愛の美学』『弥勒』などの残された作品群は、今でも読む者を不意打ちする魅力に溢れ、さまざまな解釈がなされています。本書はそんな“タルホの読み方"兼“読書ガイド"を、晩年の稲垣足穂と密接にかかわり、その肉声に触れることを通して磨き上げた著者が、“初めて稲垣足穂を読む人のために"解説したものです。「機械、少年、宇宙、宗教、気配の街、の5つのテーマがいつも倫理学と美学の糸で織られている」タルホの世界が、いま新たに開かれます。

*目次
プラネタリー・ブックス次第 松岡正剛
第1談 タルホ・ロード
第2談 タルホ追悼の辞に代えて
第3談 「タルホ=セイゴオ」共振界
エピローグ
解説 ばるぼら


松木 弘吉 (まつきこうきち)
「長襦袢 和ごころを楽しむ日本のお洒落」
(ながじゅばん)
青幻舎


*装丁・大西和重
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*255頁 / 発行 2007年

*カバー文
長襦袢は和服の下に身につけます。着物の袖や袂の振りからちらりと見える長襦袢。いそぎ足であるく裾からちらりと見える長襦袢。表の着物の美しさを引き立てるとともに、着る人の仄かな色気を感じさせる着物ならではの隠し味です。ここに、京都の友禅職人より受け継がれた型染のなかから優品約一八〇点を厳選、収録しました。桜に紅葉、花鳥風月に扇面、蝶に流水など華やかで変化に富んだ、さまざまな種類の文様が当時の染めに関わる人達の心意気を偲ばせます。

*目次
じゅばんに賭けた職人達の記録 市田ひろみ
【花の文様】
 春の花 / 夏の花 / 秋の花 / 四季の花
【さまざまな文様】
 水・雲 / 鶴・蝶 / 扇面・傘 / 人形・遊具 / 定形文様 / 人物ほか
染め工場の足跡 松木弘吉


松崎 順一 (まつざきじゅんいち)
「新装版 70年代アナログ家電カタログ メイド・イン・ジャパンのデザイン!」
(ななじゅうねんだいあなろぐかでんかたろぐ)
青幻舎ビジュアル文庫シリーズ


*デザイン・COCHAE
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*376頁 / 発行 2017年

*紹介文
大阪万博で幕を開け、大衆消費ブームに沸いた1970年代、家電各メーカーは、競って新しい商品を世に送り出しました。本書では、オーディオ、テレビ、冷蔵庫、掃除機、電話、デジタル時計、ゲーム・・・など、1970年代前後に生まれた家電の製品カタログを約550点収録。名品家電の数々が、貴重なカタログから蘇ります。
各社の多彩なオリジナルデザインや技術の遷移など、希代の家電蒐集家・松崎順一氏によるカタログを楽しく読み解く解説付き。メイド・イン・ジャパン家電の魅力をたっぷり知ることができる内容です。

*目次
はじめに
第1章 オーディオ
 コンポウッド / テープデッキ / オープンリール / オーディオ・コンポーネント / レコードプレーヤー / ラジカセ / カセットテープ / カーステレオ / ポータブルレコードプレーヤー / ポータブルカセットプレーヤー / ポータブルラジオ / トランシーバー / ヘッドフォン / マイクロフォン / カラオケ / 8トラックテープ
第2章 テレビ
 ナショナル / ソニー / シャープ / 日立 / 三菱 / 東芝 / サンヨー / ビクター / コロムビア / ゼネラル
第3章 ホーム家電
 総合 / 冷蔵庫 / 炊飯器 / レンジ / キッチン家電 / 掃除機 / 洗濯機 / 冷暖房 / 扇風機 / ミシン / 美容 / 照明器具 / 電話 / FAX / コピー / デジタル時計 / 電卓 / 玩具 / ポータブル照明 / 日曜大工 / 電池 / etc.
INDEX


松田 毅一 (まつだきいち)
「南蛮太閤記」
 (なんばんたいこうき)
朝日文庫



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*478頁
*発行 1991年
*カバー装幀・加藤裕

*カバー文
南蛮文化とは、日本歴史にとって何だったのか。日本に渡来した宣教師たちは何を観察し、何を求めたのか。戦国時代の末期、鉄砲とキリスト教の伝来によって日欧交渉の幕が開く。信長とフロイスの出会い、太閤秀吉のキリシタン容認と迫害、徳川の鎖国政策にいたって終焉を迎える日欧交渉史の全貌を、南蛮史料をもとに生き生きと描き出す。


松田 権六 (まつだごんろく)
「うるしの話」
(うるしのはなし)
岩波文庫



*「蓬葉之棚」(部分)
  石川県立美術館
 カバー・中野達彦
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*308頁 / 発行 2001年

*カバー文
日本固有のすぐれた技法と美しさで、世界に知られる漆芸。今日の化学塗料にも優る堅牢さをもつ漆は、古くから日本人の生活にとけこんできた。本書は漆聖とよばれた著者が、体験を織り交ぜながら語ったものである。

*目次
第一部 漆と漆芸
 一 日本の漆芸の伝統
 二 漆 ―― そのふしぎな樹液
  (1) 漆の木とその栽培
  (2) 漆液の採集
  (3) 塗料になるまで
  (4) 漆のいろいろな特性
 三 漆器の材料と塗り方
 四 蒔絵を語る ―― 漆器の装飾(一)
  (1) 蒔絵手法のいろいろ
  (2) 蒔絵法によらない装飾
  (3) 蒔絵を仕上げるまで
  (4) 蒔絵の道具
 五 螺鈿・平文・彫漆 ―― 漆器の装飾(二)
  (1) 螺鈿と平文
  (2) 彫漆のいろいろ
 六 日本各地の漆芸
第二部 漆とともに六十年
 一 私の修業時代
 二 楽浪漆器修理の経験
 三 蒔絵万年筆の創始とその影響
 四 現代建築の漆芸装飾
 五 船内塗装の経験
 六 今日の漆芸
  新書版あとがき
  解説(大場松魚)


松永 伍一著 二重作 曄写真 (まつながごいち/ふたえさくあきら)
「ローマン・グラス」
 (Roman Glass)
京都書院アーツコレクション



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*231頁 / 発行 1997年

*紹介文
人類史上はじめての吹きガラス、ローマン・グラス。銀化した妖しい輝きに魅せられた人は古今より数知れず。美しいローマン・グラスの数々、さらにグラスの発掘地として知られる地方の風景を、写真とエッセイで紹介。

*目次
ローマングラス わが愛
詩篇
 奇跡 / 万華鏡 / 埋まった時間 / 化粧のとき / 虚ろなのに / 光のしずく / 酔って候 / 発掘の朝 / 銀化の夢 / シリアの青い空 / 雪明り / 骨董店にて / 月光 / 挨拶 / 盃 / 夏の匂い / 夢の台詞 / 語りなさい / 讃歌A / 讃歌B / 千年
ガラスの黙示録 河谷龍彦


松村昌家編 (まつむらまさいえ)
「『パンチ』素描集 ― 19世紀のロンドン」 (ぱんちそびょうしゅう)
岩波文庫


*カバー・中野達彦
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*262頁 / 発行 1994年

*カバー文
一八四一年に創刊され,一九九二年まで刊行をつづけた諷刺週刊誌『パンチ』は、イギリスのユーモアの典型として広く愛読されてきた。本書には,創刊から三○年間の『パンチ』から,ロンドン万博、テムズ川の汚染等に関する諷刺画を収録、激動の時代相をつたえる。図版104枚。

*目次
 はじめに
一 飢餓の一八四〇年代
二 鉄道マニアとバブル
三 ロンドン万国博覧会と水晶宮
四 繁栄の裏側 ― 病めるロンドン
五 テムズ川汚染 ― 飲み水の危機
六 子どもの情景
七 女性解放への道 ― ブルーマー旋風
八 ファッションの季節―クリノリン・スタイル
『パンチ』三〇年の歩み


松本 健一 (まつもとけんいち)
「藤沢周平が愛した静謐な日本」
(ふじさわしゅうへいがあいしたせいひつなにほん)
朝日文庫


*カバー装幀・間村俊一
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*248頁 / 発行 2010年

*カバー文
『蝉しぐれ』『三屋清左衛門残日録』『たそがれ清兵衛』 ── いまだ日本人の心を揺さぶり続ける藤沢文学数々。『麦屋町昼下がり』にみる「武士道」が苦手な理由から、遺作『漆の実のみのる国』に描かれた上杉鷹山と藤沢周平の少年時代との因果関係まで、その魅力と真髄を読み解く歴史エッセイ。

*目次
信長「ぎらい」、武士道は「苦手」の藤沢周平 ── まえがきに代えて
『蝉しぐれ』 ── 「海坂藩」の創出
「用心棒日月抄」シリーズ ── 「浪人」と赤穂浪士
『三屋清左衛門残日録』 ── 「隠居」の生きかた
『たそがれ清兵衛』 ── 「剣客」それぞれの人生
『隠し剣孤影抄』『隠し剣秋風抄』 ── 武士の「一分」とは、なにか
「彫師伊之助捕物覚え」シリーズ ── 「江戸」のハードボイルド
『海鳴り』 ── 一歩の距離の遠さ
『秘太刀馬の骨』 ── 「馬の骨」はどこにでも転がっているか
『風の果て』 ── 人生の「わかれ道」
『よろずや平四郎活人剣』 ── 人生の「わかれ道」
『麦屋町昼下がり』 ── 武士道は「苦手」
「獄医立花登手控え」シリーズ ── 「罪人にも人間の心はある」
『本所しぐれ町物語』『橋ものがたり』 ── 町や橋はなんでも知っている
『一茶』 ── 俗物にして「まぎれもない詩人」
『天保悪党伝』 ── 「ごくまっとうは悪」というイロニー
『時雨みち』『暁のひかり』市井もの短篇 ── 「やり直しのきかない」人生
『暗殺の年輪』『竹光始末』『花のあと』 ── 「人生」、ただ一度の恋
『決闘の辻 藤沢版新剣客伝』 ── 「剣客」の時代
『闇の傀儡師』 ── 大人のための伝奇小説
『霧の果て 神谷玄次郎捕物控』 ── 支配体制内のアウトロー
『回天の門』 ── 「山師」と「草莽の志士」のあいだ
『義民が駆ける』 ── 天保「義民」伝の虚実
『喜多川歌麿女絵草紙』『日暮れ竹河岸』 ── 「浮世絵」という風景の底に
『雲奔る 小説・雲井龍雄』 ── ロマン主義詩人の命運
『密謀』 ── 戦国時代の「政治」
『闇の歯車』 ── 人生の「仲間」とは
『市塵』 ── 「政治的人間」としての新井白石
『春秋山伏記』 ── 「山伏」が見た民俗世界
『白き瓶 小説 長塚節』 ── 「土」の歌人、長塚節
『漆の実のみのる国』 ── 治者は「民の父母」たるべし
藤沢周平の「場所」
 文庫版あとがき


松本 典久 (まつもとのりひさ)
「軽便鉄道」
 (けいべんてつどう)
カラーブックス(保育社)



*表紙・下津井電鉄 モハ一〇三 東下津井 ― 鷲羽山
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*151頁 / 発行 昭和57年

*目次
軽便鉄道とは
沼尻鉄道
花巻電鉄
仙北鉄道
栃尾電鉄
頸城鉄道
草軽電鉄
九十九里鉄道
西武鉄道 山口線
静岡鉄道 駿遠線
遠州鉄道 奥山線
近畿日本鉄道
 北勢・内部・八王子線
尾小屋鉄道
黒部峡谷鉄道
西大寺鉄道
下津井鉄道
井笠鉄道
住友別子鉱山鉄道
簡易軌道
専用鉄道
工事軌道
森林鉄道
― 資料
各鉄道データ
 動力方式・軌間・営業区間・路線距離・沿革・路線図
軽便鉄道一覧表 / 形式イラスト / 参考文献


松本 哉 (まつもとはじめ)
「永井荷風ひとり暮し」
 (ながいかふうひとりぐらし)
朝日文庫



*カバーデザイン・菊池信義
 カバー挿画・野村俊夫
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*238頁 / 発行 1999年

*カバー文
無類の名文家にして、色好み、極めつきのけち ― 、世間に何と言われてもひとりで好きなように生きた“文豪”の衣食住、孤独の死、下町陋巷への偏愛、金銭感覚などを、「作品以上に本人が面白い」と言う著者が綴る。“変わり者”の面目躍如、時に呆れ、時にほくそ笑んでしまう内輪話の数々。挿画も満載。

*目次
 はじめに
 永井荷風人生画譜
「大荷風」の成立事情
ケチの波紋
正月の散歩
荷風終生の愛人
戦後の生活風景
浅草の永井荷風
深川への旅立ち
葛西橋の永井荷風
男の茶のみ話
追いかけられた荷風翁
臨終の現場写真
 あとがき / さくいん


眞鍋 呉夫著・宗 左近編 (まなべくれお・そうさこん)
「眞鍋呉夫句集」
(まなべくれおくしゅう)
芸林21世紀文庫


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*128頁
*発行 2002年

*カバー装画・荒井深

*目次
『花火』抄
『定本 雪女』抄
 序句 / 傀儡 / 桃の皮 / 桶の箍 / 現身
『定本 雪女』以後
 釘隠 / 斧磨
花冷のちがふ乳房 眞鍋呉夫論 宗左近


マルキ・ド・サド著 / 澁澤龍彦訳 (しぶさわたつひこ)
「ソドム百二十日」
 (Les 120 Journees de Sodome ou I`Ecole du Libertinage)
富士見ロマン文庫



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*233頁
*発行 昭和58年
*カバーイラスト・金子國義 / カバーデザイン・渡邉かをる

*カバー文
 時はルイ十四世治下の末期、「黒い森」の人里離れた城館で、悪名高き権力者プランジ公は弟の司教と友人二人を交え、彼らの絶対的権力に隷属した四十二人の男女とともに百二十日間にわたる性の一大饗宴を催す。
 強姦、男色、拷問、スカトロジー、虐殺という狂気の乱舞。性倒錯の総目録ともいうべき恐怖と戦慄のサド版“デカメロン”。他に偽作“ゾロエと二人の侍女”を収録。


丸谷 才一編 (まるやさいいち)
「私の選んだ文庫ベスト3」
(わたしのえらんだぶんこべすと3)
ハヤカワ文庫JA


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*330頁
*発行 1997年
*装幀 / 描画・和田誠

*カバー文
どういうわけか、日本人は文庫本のあの小さな判型が大好きである。そしてあまたある文庫本には詩、小説、評論、エッセイなどなど人類の叡知の集大成ともいうべき、古今東西の名著が集っている。各界の名うての“本読み”の達人たちが、愛してやまない著者の作品の中からベストの3冊を選び、その魅力を語りつくす。読書家を自認している方、愛読書をお探しの方、さらなる知の世界をお求めの方々必読の、偏愛的読書ガイド。
*目次
井上ひさし・選/シェイクスピア
 @ロミオとジュリエットAハムレットB十二夜
常盤新平・選/藤沢周平
 @用心棒日月抄シリーズA獄医立花登手控えシリーズB海鳴り
大岡信・選/松尾芭蕉
 @おくのほそ道A芭蕉七部集B去来抄・三冊子
大沢在昌・選/チャンドラー
 @待っているA赤い風B長いお別れ
村松友視・選/吉行淳之介
 @原色の街・驟雨A対談 美酒についてB詩とダダと私と
中村雄二郎・選/プラトン
 @ソークラテースの弁明・クリトーン・バイドーンA饗宴Bバイドロス
池澤夏樹・選/吉田健一
 @絵空ごと・百鬼の会A東京の昔Bブライヅヘッドふたたび(訳)
杉森久英・選/アンリ・トロワイヤ
 @大帝ピョートルAドストエフスキー伝Bふらんす怪談
種村季弘・選/澁澤龍彦
 @夢の宇宙誌A思考の紋章学B高丘親王航海記
川村二郎・選/泉鏡花
 @歌行燈・高野聖A春昼・春昼後刻B鏡花短篇集
古井由吉・選/カフカ
 @変身A城B審判
田中優子・選/石川淳
 @文學大概A諸國畸人B普賢
秋山駿・選/五味康祐
 @柳生武芸帳A秘剣・柳生連也斎B柳生宗矩と十兵衛
エドワード・G・サイデンステッカー・選/谷崎潤一郎
 @蓼喰う虫A猫と庄造と二人のおんなB陰翳礼讃
デニス・キーン・選/北杜夫
 @楡家の人びとA幽霊Bどくとるマンボウ航海記
中村稔・選/司馬遼太郎
 @梟の城A新選組血風録B菜の花の沖
三浦雅士・選/フィリップ・K・ディック
 @ヴァリスAユービックBアンドロイドは電気羊の夢を見るか?
木村充一・選/井上ひさし
 @藪原検校Aイーハトーブの劇列車B頭痛 肩こり 樋口一葉
田村隆一・選/山本夏彦
 @日常茶飯事Aかいつまんで言うB茶の間の正義
清水義範・選/柴田錬三郎
 @眠狂四郎無頼控A赤い影法師B三国志英雄ここにあり
藤堂志津子・選/遠藤周作
 @沈黙A私の愛した小説B彼の生きかた
瀬戸内寂聴・選/マルグリット・ディラス
 @愛人(ラマン)Aモデラート・カンタービレB太平洋の防波堤
長部日出雄・選/安岡章太郎
 @ガラスの靴・悪い仲間A海辺の光景B僕の昭和史
石原慎太郎・選/ヘミングウェイ
 @ヘミングウェイ短編集A日はまた昇るB武器よさらば
瀬戸川猛資・選/ディクスン・カー
 @ビロードの悪魔A火よ燃えろ!Bパリから来た紳士
北杜夫・選/トーマス・マン
 @トニオ・クレエゲルAブッデンブローク家の人びとB魔の山
海老沢泰久・選/折口信夫
 @歌の圓寂する時A海やまのあひだB民族史観における他界概念
諸井薫・選/永井荷風
 @荷風随筆集A摘録 断腸亭日乗Bふらんす物語
菅野昭正・選/ルソー
 @ルソー 告白A人間不平等起源論B孤独な散歩者の夢想
大岡玲・選/大江健三郎
 @死者の奢り・飼育A芽むしり仔撃ちB性的人間
ドナルド・キーン・選/石川啄木
 @啄木歌集A啄木日記B啄木評論
富岡多恵子・選/中勘助
 @銀の匙A犬B蜜蜂・余生
川本三郎・選/佐多稲子
 @時に佇つA私の東京地図B女の宿
大村彦次郎・選/池波正太郎
 @仕掛人・藤枝梅安 殺しの四人AおせんB旅は青空
阿刀田高・選/安倍公房
 @砂の女A友達・棒になった男B榎本武揚
和田誠・選/アーウィン・ショー
 @夏服を着た女たちA緑色の裸婦Bパリ・スケッチブック
伊集院静・選/阿佐田哲也・色川武大
 @麻雀放浪記A百B引越貧乏
中村紘子・選/吉田秀和
 @主題と変奏Aソロモンの歌B音楽 展望と批評
田中健吾・選/植村清二
 @歴史と文芸の間A万里の長城Bアジアの帝王たち
佐藤忠男・選/長谷川伸
 @一本刀土俵入A荒木又右衛門Bある市井の徒
荒俣宏・選/江戸川乱歩
 @暗黒星Aパノラマ島奇談B屋根裏の散歩者
日高晋・選/トルストイ
 @戦争と平和Aアンナ・カレーニナB民話集 イワンのばか
猪口邦子・選/マックス・ウェーバー
 @職業としての学問A職業としての政治Bプロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
半藤一利・選/夏目漱石
 @漱石書簡集A坊ちゃんB漱石文明論集
粕谷一希・選/和辻哲郎
 @日本精神史研究A風土B孔子
渡辺一民・選/大佛次郎
 @ドレフュス事件ほかA鞍馬天狗B天皇の世紀
清水徹・選/川端康成
 @女であることA東京の人B眠れる美女
夏樹静子・選/アガサ・クリスティー
 @そして誰もいなくなったAABC殺人事件Bオリエント急行殺人事件
出久根達郎・選/井伏鱒二
 @山椒魚A鶏肋集・半生記B珍品堂主人
尾崎秀樹・選/吉川英治
 @鳴門秘帖A宮本武蔵B忘れ残りの記
伊藤淳二・選/宮崎市定
 @大唐帝国Aアジア史概説B隋の煬帝
鹿島茂・選/デュマ
 @ダルタニャン物語Aモンテ=クリスト伯B王妃の首飾り
沢野ひとし・選/椎名誠
 @わしらは怪しい探検隊シリーズA哀愁の町に霧が降るのだB岳物語
向井敏・選/山本周五郎
 @樅ノ木は残ったA青べか物語Bおさん
丸谷才一・選/山崎正和
 @不機嫌の時代A鴎外 闘う家長B演技する精神
田中小実昌・選/カント
 @純粋理性批判AプロレゴメナB実践理性批判
加賀乙彦・選/志賀直哉
 @小僧の神様A小僧の神様・城の崎にてB暗夜行路
黒井千次・選/ルース・レンデル
 @ロウフィールド館の惨劇A身代わりの樹B指に傷のある女
工藤美代子・選/立花隆
 @田中角栄研究全記録A宇宙からの帰還B脳死
増田義郎・選/サマセット・モーム
 @人間の絆A月と六ペンスB雨・赤毛
如月小春・選/正岡子規
 @病牀六尺A墨汁一滴B仰臥漫録
京極純一・選/柳田國男
 @明治大正史 世相篇AなぞとことわざB日本の祭
由良三郎・選/コナン・ドイル
 @シャーロック・ホームズの冒険Aシャーロック・ホームズの思い出B緋色の研究
岩橋邦枝・選/山口瞳
 @江分利満氏の優雅な生活A血族B酔いどれ紀行
中村雄二郎・選/ニーチェ
 @悲劇の誕生AツァラトゥストラB善悪の彼岸
バルバラ・吉田・クラフト・選/宇野千代
 @おはんA或る一人の女の話・刺すB残っている話
デニス・キーン・選/横光利一
 @上海A紋章B愛の挨拶・馬車・純粋小説論
小池滋・選/宮脇俊三
 @時刻表2万キロA殺意の風景B失われた鉄道を求めて
高井有一・選/島崎藤村
 @嵐・ある女の生涯A夜明け前B藤村詩集
吉野俊彦・選/森鴎外
 @舞姫・うたかたの記Aウィタ・セクスアリスB青年
平岩外四・選/小林秀雄
 @ドストエフスキイの生活Aモオツァルト・無常という事BXへの手紙・私小説論
高島俊緒・選/向田邦子
 @父の詫び状A眠る盃B無名仮名人名簿
筒井康隆・選/カート・ヴォネガット
 @スローターハウス5AスラップスティックB猫のゆりかご
柴田翔・選/ゲーテ
 @自然と象徴A若きウェテルの悩みBファウスト
古井由吉・選/夏目漱石
 @思い出す事などA硝子戸の中B夢十夜
ドナルド・キーン・選/井原西鶴
 @好色五人女A日本永代蔵B好色一代男


後藤明生・選/武田泰淳
 @司馬遷 史記の世界AひかりごけB目まいのする散歩
田久保英夫・選/大岡昇平
 @武蔵野夫人A野火B花影
大久保房男・選/佐藤春夫
 @日本の詩歌16 佐藤春夫A田園の憂鬱B退屈読本
中園英助・選/ジョン・ル・カレ
 @寒い国から帰ってきたスパイAスクールボーイ閣下Bリトル・ドラマー・ガール
エドワード・G・サイデンステッカー・選/丸谷才一
 @忠臣蔵とは何かAたった一人の反乱B樹影譚
志茂田景樹・選/山田風太郎
 @明治十手架Aラスプーチンが来たB忍法関ヶ原
増田みず子・選/辻邦生
 @背教者ユリアヌスA安土往還記B嵯峨野明月記
北上次郎・選/隆慶一郎
 @影武者徳川家康A一夢庵風流記B捨て童子・松平忠輝
富山太佳夫・選/マーク・トウェイン
 @ハックルベリー・フィンの冒険A不思議な少年Bアーサー王宮廷のヤンキー
日野啓三・選/J・G・バラード
 @結晶世界A夢幻会社B奇跡の大河
辻井喬・選/リルケ
 @マルテの手記Aリルケ詩集B若き詩人への手紙・若き女性への手紙
安部譲二・選/アポリネール
 @アポリネール詩集A一万一千本の鞭B若きドン・ジュアンの冒険
佐々淳行・選/セシル・スコット・フォレスター
 @海の男 / ホーンプロワー・シリーズA駆逐艦キーリングB青銅の巨砲
三浦哲郎・選/太宰治
 @晩年A富嶽百景・走れメロスB津軽
岸田今日子・選/谷川俊太郎
 @ぺAこれが私の優しさですBナンセンス・カタログ
平松守彦・選/城山三郎
 @官僚たちの夏A勇者は語らずB打たれ強く生きる
森毅・選/花田清輝
 @復興期の精神A俳優修業B室町小説集
荻野アンナ・選/坂口安吾
 @堕落論A桜の森の満開の下B白痴・青鬼の褌を洗う女
中山千夏・選/深沢七郎
 @みちのくの人形たちA言わなければよかったのに日記B深沢七郎の滅亡対談
出口裕弘・選/吉本隆明
 @共同幻想論A源実朝B書物の解体学
奥泉光・選/ドストエフスキー
 @悪霊Aカラマーゾフの兄弟B罪と罰
袴田茂樹・選/ホイジンガ
 @中世の秋Aホモ・ルーデンスB朝の影のなかに
日色ともゑ・選/ディック・フランシス
 @興奮A大穴B罰金
谷川俊太郎・選/三好達治
 @三好達治詩集A詩を読む人のためにB諷詠十二月
田淵節也・選/井上靖
 @猟銃・闘牛A敦煌B本覚坊遺文
荒井敏記・選/ウイリアム・アイリッシュ
 @幻の女A暁の死線B裏窓
谷沢永一・選/E・S・ガードナー
 @門番の飼猫A大当たりをあてろBレスター・リースの冒険
日野龍夫・選/吉川幸次郎
 @漢文の話A杜甫ノートB論語
高樹のぶ子・選/三浦哲郎
 @ユタとふしぎな仲間たちA野B忍ぶ川
野口武彦・選/幸田露伴
 @連環記A幻談・観画談B一国の首都
櫻井孝頴・選/開高健
 @輝ける闇A夏の闇B食卓は笑う
中川順・選/芥川龍之介
 @大導寺信輔の半生・手巾・湖南の扇A舞踏会・蜜柑Bトロッコ・一塊の土
都留重人・選/シュンペーター
 @理論経済学の本質と主要内容A経済発展の理論B経済学史
石川武・選/田山花袋
 @蒲団・重右衛門の最後A蒲団・一兵卒B田舎教師
野坂昭如・選/アンデルセン
 @アンデルセン自伝Aアンデルセン童話集(1)Bアンデルセン童話集(5)
張競・選/有島武郎
 @或る女A小さき者へ・生まれ出づる悩みBカインの末裔・クララの出家
平岡篤頼・選/スタンダール
 @赤と黒Aパルムの僧院Bエゴイズムの回想
杉浦日向子・選/岡本綺堂
 @岡本綺堂 ちくま日本文学全集A箕輪の心中B中国怪奇小説集
遠藤周作・選/井筒俊彦
 @意識と本質Aイスラーム思想史Bロシア的人間
阿部謹也・選/綱淵謙錠
 @斬A刑B鬼
坂上弘・選/江藤淳
 @決定版 夏目漱石Aアメリカと私B一族再会
柳瀬尚紀・選/筒井康隆
 @言語姦覚A原始人B夢の木坂分岐点
赤瀬川原平・選/白洲正子
 @かくれ里A十一面観音巡礼Bお能・老木の花
高階秀爾・選/林達夫
 @思想の運命A歴史の暮方B共産主義的人間
宮城谷昌光・選/陳舜臣
 @中国の歴史A小説マルコ・ポーロB録外録
尾崎秀樹・選/子母沢寛
 @勝海舟A新選組始末記B味覚極楽
原秀男・選/松本清張
 @昭和史発掘A史観宰相論B日本の黒い霧
石川昭夫・選/阿川弘之
 @雲の墓標A山本五十六B軍艦長門の生涯
安西水丸・選/津本陽
 @闇の紋竜A明治撃剣会B密偵
萩尾望都・選/レイ・ブラッドベリ
 @ウは宇宙のウA10月はたそがれの国B何かが道をやってくる
向井元子・選/C・S・ルイス
 @ライオンと魔女A朝びらき丸 東の海へB魔術師のおい
福原義春・選/ロアルド・ダール
 @あなたに似た人A来訪者B飛行士たちの話
ジャニーン・パイチマン・選/大岡信
 @新編 折々のうたA紀貫之B大岡信詩集
沼野充義・選/ガルシア・マルケス
 @族長の秋Aママ・グランデの葬儀Bエレンディラ
中西準子・選/瀬戸内晴美
 @あなただけA妻と女の間Bいずこより
ジャック・ラローズ・選/野坂昭如
 @エロ事師たちA骨餓身峠死人葛B戦争童話集
山室恭子・選/アイザック・アシモフ
 @銀河帝国の興亡A宇宙の小石B暗黒星雲のかなたに
林望・選/福沢諭吉
 @福翁自伝A明治十年 丁丑公論 / 痩我慢の説B福沢諭吉教育論集
中村彰彦・選/海音寺潮五郎
 @平将門A天と地とB田原坂 小説集・西南戦争
島森路子・選/村上春樹
 @1973年のピンボールA世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドB蛍・納屋を焼く・その他の短編
江尻亮・選/串田孫一
 @ギリシア神話A生きるための思索B山のパンセ
ヴェロニック・ベラン・選/古井由吉
 @円陣を組む女たちA杳子・妻隠B聖・栖
山崎正和・選/チェーホフ
 @桜の園・三人姉妹Aかもめ・ワーニャ伯父さんBかわいい女・犬を連れた奥さん
網野善彦・選/宮本常一
 @忘れられた日本人A塩の道B日本文化の形成
宮本美智子・選/サガン
 @心の青あざA悲しみよ こんにちはBブラームスはお好き
梅原猛・選/西田幾多郎
 @善の研究A思索と体験B西田幾多郎哲学論集
柳田邦男・選/加賀乙彦
 @フランドルの冬A宣告B海霧
杉本秀太郎・選/コレット
 @青い麦AシュリBシュリの最後
中村桂子・選/ダーウィン
 @種の起源Aビーグル号航海記Bミミズと土
清水徹・選/黒井千次
 @時間A群棲B春の道標
中村勘九郎・選/シェイクスピア
 @オセロウAお気に召すままBロミオとジュリエット

「一巻の人」の気概 / 向井敏


丸谷 才一・和田 誠 (まるやさいいち・わだまこと)
「女の小説」
 (おんなのしょうせつ)
光文社文庫



*カバーデザイン・ 和田 誠
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*246頁 / 発行 2001年

*カバー文
 ……フロベールが自己をシャルル・ボヴァリーとエンマ・ボヴァリーに分割して、近代小説を生みだしたように、批評家も、ほんとうは、自己を男軸と女軸に分割しないかぎり、真の意味での近代的批評はつくりだすことができない。この意味で、本書は、たのしく読める「対話による味読」であると同時に、日本では極めて珍しい「本物の批評」なのである。(鹿島茂 ― 解説より)

*目次
誘拐されて 紫式部『源氏物語』「若紫」「御法」
ムゥルーィンと鳴く獣 コレット『牝猫』
人生の最初の教師 アゴタ・クリストフ『悪童日記』
男たち 樋口一葉『たけくらべ』
詩人たちと学者たち A・S・バイアット『抱擁』
松のデザイン 河野多恵子『幼児狩り』『みいら採り猟奇譚』
バーレスクと文学史 ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』
都市を描く 宇野千代『色ざんげ』
酔つぱらひとアメリカ クレイグ・ライス『素晴らしき犯罪』
ヨーロッパへゆく パトリシア・ハイスミス『太陽がいっぱい』
江島宗通といふ男 野上彌生子『迷路』
さびしい怪物 メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』
メコン河の渡し船 マグリット・デュラス『愛人』
ポーランドの伯爵夫人 イーディス・ウォートン『エイジ・オブ・イノセンス』
女弟子であること イザベル・アジェンデ『精霊たちの家』
年上の女 佐多稲子『灰色の午後』
琥珀のペンダント ジェイン・オースティン『マンスフィールド・パーク』
エンディングの問題 紫式部『源氏物語』「幻」「雲隠」「夢の浮橋」
読者のために
 解説 鹿島茂


丸山 昭 (まるやまあきら)
「トキワ荘実録 手塚治虫と漫画家たちの青春」
(ときわそうじつろく)
小学館文庫


*表紙写真・1954年頃、東京都豊島区雑司ヶ谷の並木ハウス前での手塚治虫氏と若き日の著者
 カバーデザイン・DOM DOM
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*258頁 / 発行 1999年

*カバー文
「手塚先生が逃げた!」かんづめの旅館から隙を見て映画館へと逃亡する天才漫画家と担当編集者の虚々実々のやりとりや、原稿取りの苦労話…戦後児童雑誌の隆盛期、現役編集者として若き日の石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子などを育て、彼らの夢の砦・トキワ荘に出入りした著者の軽妙な語り口による回想記。「当時のトキワ荘をまさにありのままに描いた本」(水野英子)の増補改訂新版。関係年表と登場人物小伝つき。写真多数収録。解説・長谷邦夫。

*目次
 はじめに
第一章 手塚番日記
 1、まずは体力
2、順番会議 / 3、ひと月目からこの始末 / 4、カンヅメ攻防戦 / 5、九州大脱走事件 / 6、超人的な仕事 / 7、仕事の手順 / 8、手塚まんがのスターたち / 9、ドクター・テヅカ / 10、「漫画」から「まんが」へ / 11、オソ虫先生
第二章 実録トキワ荘
 1、トキワ荘に集まれ / 2、三少年あらわる / 3、念願のトキワ荘へ / 4、石ノ森・赤塚組 / 5、水野英子さん発見 / 6、U・マイア誕生 / 7、トキワ荘銘々伝
第三章 まんが戦国時代
 1、ちばてつやさんの登場 / 2、別館騒動 / 3、行ったり来たり / 4、テレビ攻勢
 それから
 あとがき / 解説(長谷邦夫) / 関係年表 / 本書登場の人名小事典


マン著・岸 美光訳 (Thomas Mann・きしよしはる)
「詐欺師フェーリクス・クルルの告白(上下)」
(さぎしふぇーり・くすくるるのこくはく)
光文社古典新訳文庫




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*上350頁 / 下409頁
*発行 2011年
*装画・望月通陽
 装幀・木佐塔一郎

*カバー文

武器は天与の美貌、爽やかな弁舌、鮮やかな模倣の才。貧しい青年クルルは子供の頃のずる休みと同様、仮病をつかって徴兵検査をくぐり抜け、憧れのパリで高級ホテルのエレベーターボーイとして雇われる。そして宿泊客の美しい女性作家に誘惑され、彼女の寝室に忍びこむと……。


クルルはある青年貴族の身代わりとなってリスボンに向かう。車中、古生物学者のクックック教授と同席し、地球の生命と宇宙の生成について講義を受ける。クルルは深い感銘を覚えるが、一方で教授の娘にも魅了され……。稀代の詐欺師クルルの身に、予想外の展開が。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

*解説頁・岸 美光