*カバー写真・竹内敏信
カバーデザイン・菊地信義
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*222頁 / 発行 1998年
*カバー文
都から遠い上総の国で育った少女は、父親の帰任で京へ戻ると、かねて憧れの「物語」に読みひたる。「源氏物語」の夕顔や浮舟のようになれたら、と密かな望みを持ったが、現実には地味で平凡な結婚生活と、夫の死が待っていた……。ゆかりの土地に、王朝の女心を訪ねる好読物。古典シリーズ『更級日記』改題。
*目次
はじめに
道をたどる
父菅原孝標(たかすえ)のこと / 上総の国を出立 / 武蔵の国竹芝へ / 相模の国と足柄山越え
/ 駿河の国から遠江へ / 三河より尾張、美濃 / 近江から京へ
心をたどる
孝標女の周辺 / 源氏物語へのあこがれ / 父の帰京と兄のこと / 結婚 / 参籠(さんろう)
/ 夫の任官と突然の死 / 終りに
解説・物語への憧憬 三角洋一
写真・江頭徹、但馬一憲/地図・磐広人
*「古典を歩く」全12巻
@「万葉集」を旅しよう … 大庭みな子
A「伊勢物語」「土佐日記」を旅しよう … 津島佑子
B「枕草子」を旅しよう … 田中澄江
C「源氏物語」を旅しよう … 瀬戸内寂聴
D「更級日記」を旅しよう … 杉本苑子
E「今昔物語」を旅しよう … 安西篤子
F「平家物語」を旅しよう … 永井路子
G「百人一首」を旅しよう … 竹西寛子
H「とはずがたり」を旅しよう … 富岡多恵子
I「好色五人女」「堀川波鼓」を旅しよう … 岩橋邦枝
J「おくのほそ道」を旅しよう … 田辺聖子
K「東海道中膝栗毛」を旅しよう … 田辺聖子
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