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*カバー・まりの るうにい
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*265頁 / 発行 1982年
*カバー文
登場人物 ── 西田幾多郎、護良(もりなが)親王、サン・テグジュペリ、少年1・2・3、あんあん、のんの、立の木リサ、その他 ── をいちいち説明してもはじまらない。南北朝時代から600年をへだてた世紀末、すなわち現代の、たとえば「人に刃物を持たせると危ない」ような暑い夜、愛の絆などが問題になるのではけっしてなく、「うつつの世は夢、夜の夢こそまこと」である現世において、「月の光と鏡のいたずら」によって事が起き、鎮まり、ついに「鏡の海の果ては、行く先々で千夜一夜」という言葉で果てる、烈しさのあまり人の手を焼く、華麗不遜な、失なわれゆくものの物語。
*目次
少年狩り 末はあやめも知れぬ闇
赤穂浪士 昆虫になれなかったファーブルの数学的帰納法
付・野田秀樹略歴
解説 加藤松二郎
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