絶版文庫書誌集成

角川文庫 【ひ】

ピエール・ロチ著 村上 菊一郎・吉氷 清訳 (むらかみきくいちろう・よしひきよし)
「秋の日本」
(あきのにほん)


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*254頁
*発行 1953年
*カバー画像・平成2年刊「リバイバル・コレクション」版カバー

*目録文
フランス人の著者が綴る、ロマンチックで異国情緒溢れる日本見聞録。


樋口 一葉著・和田 芳恵編注 (ひぐちいちよう・わだよしえ)
「一葉青春日記」
(いちようせいしゅんにっき)


平成元年発行「リバイバルコレクション」版カバー
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*174頁 / 発行 1970年

*目録文
明治文壇に不朽の名作を残した女流作家樋口一葉の日記文学。

*目次
日記抄を讀まれる方のために
若葉かげ (明治二十四年四月 ― 六月)
につ記一 (明治二十五年一月 ― 二月)
日記 (明治二十五年三月 ― 四月)
につ記 (明治二十五年四月 ― 五月)
日記しのぶぐさ (明治二十五年六月)
につ記 (明治二十五年九月 ― 十月)
道しばのつゆ (明治二十五年十一月 ― 十二月)
よもぎふにつ記 (明治二十五年十二月 ― 二十六年二月)
よもぎふにつ記 (明治二十六年三月 ― 四月)
につ記 (明治二十六年七月)
解説 和田芳惠
年譜


樋口 一葉著・和田 芳惠編註 (ひぐちいちよう・わだよしえ)
「一葉戀愛日記」
 (いちようれんあいにっき)


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*202頁
*旧仮名旧字体
*発行 昭和31年

*解説頁・和田芳惠


平松 隆円 (ひらまつりゅうえん)
「黒髪と美の歴史」
(くろかみとびのれきし)
角川ソフィア文庫


*カバー図版・喜多川歌麿「姿見七人化粧」
 (C)Bridreman images/amanaimages
 カバーデザイン・國枝達也
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*240頁 / 発行 2019年

*カバー文
『源氏物語』では漆黒の長い垂髪が美人の条件として描かれ、女は黒髪のために日に何度も梳(くしけず)り、米のとぎ汁で髪を洗っていた。武家社会では髪を結うようになるが、時代とともに髷は実用性を離れて華美になっていく。男も髪が薄く髷が結えなくなると「添え髪」をし、白髪は墨で染めてごまかした。なぜ黒髪は「美しい」とされるのか。数多くの文献を渉猟し豊富な図版とともに、髪形が社会に規定されてきた歴史を明らかにする。

*目次
 はじめに
第1章 「盛り髪」の流行
第2章 昔は、人生の節目に髪を削いだ
第3章 長い黒髪は美人の条件
第4章 髪の長さは身分に関わる
第5章 武家社会で認められた結髪
第6章 結髪が美の対象へ
第7章 女髪結の登場と髷の多様化
第8章 より美しく、華やかに
第9章 結髪が害となる
第10章 削ぐことの自由
第11章 盛り髪も髷も、心は同じ
 あとがき