*カバーデザイン・杉浦康平
(画像はクリックで拡大します) /
|
*349頁 / 発行 1979年
*カバー文
自己喪失と生きることへの疑問。
その人類永劫の苦悶をかかえ、なお高潔なる人格を求めてやまぬ、著者の若き日の苦悩と思索の記録。
一語の空語も一行の疎論もない、驚くべき真摯さと強靭な思索態度は、時代と主義・思想を越えて、若者の心をうたずにおかない青春の書。
初版本「三太郎の日記」を定本に、第一、および第一補遺を通読に容易な現代表記本文に、基本的な注釈を加え、永遠の名著を改めて世に贈る。
*目次
文庫版凡例 / 自序 / 凡例 / 断片
三太郎の日記
一 病者の歌 / 二 ヘルメノフの言葉 / 三 心の影 / 四 人生と抽象と / 五 さまざまのおもい / 六 夢想の家 / 七 山上の思索 / 八 生と死と / 九 三様の対立 / 十 蚊帳 / 十一 別れの時 / 十二 影の人 / 十三 三五郎の詩 / 十四 内面的道徳 / 十五 生存の疑惑 / 十六 個性、芸術、自然 / 十七 年少の諸友の前に / 十八 沈潜のこころ / 十九 人と天才と / 二十 自己を語る
人生と文芸
一 描写の題材と描写の態度 / 二 内生活直写の文学 / 三 内生活直写の文学(再び) / 四 文壇の社会問題 / 五 作家と批評家 / 六 作者と批評家(重ねて) / 七 でたらめ
解説 北住 敏夫 / 年譜 北住 敏夫
|