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デザイン・関口信介
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*上431頁 / 下478頁発行 2009年
*カバー文
上
江戸時代、キリシタンは改宗しても幕府の監視下にあった。幕末に生きる主人公・宇源太も五代前の祖先が信者だったため、監視を受け、苛酷な生活を強いられていた。友人が殺されその敵討ちを果たした宇源太は、村を出て江戸へ向う。江戸で剣術を学び、尊敬できる宗教家と出会った宇源太。しかしそれは、新たな悲劇の幕開けだった。
下
勝海舟と知り合った宇源太は、勝の頼みで浦上へキリシタンの救済に向う。幕藩体制が崩壊すれば、信仰の自由を手に入れることができると信じた敬虔な人たち。しかし、その思いを新政府は無残に打ち砕いていく。数多くの研究書・史料を駆使し、「日本はなぜ神のいない国になったのか」を問いかける傑作時代小説。
*目次
上
発端 / 国抜け / 六十里越街道 / 改名 / 江戸の空の下 / 弓町吉野道場 / 千年の夢 / 変転 / 神仏 / 晴れのち曇り / 海舟暗殺
下
バスチャンの預言 / 未来の息子 / 大政奉還 / 聖断 / 偽官軍 / 五倫の道 / 長い旅 / おもな参考文献 / 解説 高山文彦
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