*カバー絵
歌川国芳・浅草奥山生人形
(部分) / 神戸市立博物館蔵
カバーデザイン
吉田篤弘+吉田浩美
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*401頁 / 発行 1991年
*カバー文
浅草は奥山の生人形、西洋油画を並べた油絵茶屋、パノラマ館での戦争体験、掛け軸になった写真……19世紀日本のエロ、グロ、ナンセンス。細工師の手になる奇々怪々な造形表現のかずかずは、市井の人びとはもちろん、外国人をも驚かせ魅了したが、それにもかかわらず、西洋文明に倣えの近代化が押し進められる渦中で排除され、やがて歴史に埋もれてしまう。美術という基準からはずれたアウトローを掘り出し、幕末・明治の驚くべき想像力を検証する、転換期の日本美術への新たな視座。図版多数。
*目次
乍憚口上
石像楽圃 夫婦か知らねど匹付合
手長足長 活ける人に向ふが如し
胎内十月 色事は何処の国でも変りやせぬ
万国一覧 洋行せずして異国を巡る奇術
油絵茶屋 みるハ法楽みらるゝも衆生済度
パノラマ 人造ニナリテ天設ヲ欺ク奇奇怪怪
写真油絵 写真ニシテ油絵油絵ニシテ写真
甲冑哀泣 油絵ハ能く数百年の久しきを保つ者なり
写真掛軸 之を眺むるに風韻雅致を極め
仕舞口上
穿胸国のひとびと 文庫版のためのあとがきにかえて
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