絶版文庫書誌集成
未分類絶版文庫 【と】
土井 晩翠 (どいばんすい)
「晩翠詩抄」 (ばんすいししょう)
岩波文庫
戸板 康二 (といたやすじ)
「歌舞伎への招待」 (かぶきへのしょうたい)
岩波現代文庫
戸板 康二 (といたやすじ)
「黒い鳥」 (くろいとり)
集英社文庫
戸板 康二 (といたやすじ)
「小説・江戸歌舞伎秘話 昭和ミステリ秘宝」 (しょうせつえどかぶきひわ)
扶桑社文庫
*カバー・デザイン 平賀甲賀
カバー画 浅賀行雄
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*515頁 / 発行 2001年
*カバー文
「車引」の場で、梅王丸、松王丸、桜丸の三兄弟は赤い襦袢を来て登場する習わしであったが、松王丸を演じた五代目団十郎はある時白い襦袢を着て皆を驚かせた。その理由は何か?(「座頭の襦袢」)。「忠臣蔵」の四段目、主人との別れの場面で大星力弥が悲しそうに首を振る型がある。これを工夫したのは誰か?(「美しい前髪」)。劇評家として一家を成しながら江戸川乱歩の勧めによって推理小説を書き始め、直木賞、推理作家協会賞を受賞した戸板康二。本書はその著者にして初めて書きえた、歌舞伎ミステリの傑作である。
*目次
振袖と刃物 / 座頭の襦袢 / 美しい前髪 / 種と仕掛 / 幼馴染 / お七の紋 / 女形と胡弓 / 夕立と浪人 / ふしぎな旅篭 / 鉄の串 / お染の衣裳 / 稲荷の霊験 / ところてん / 女形の大見得 / 解説 小泉喜美子 / 解説 杉江松恋 /
*講談社文庫版(サイト内リンク)
峠 三吉 (とうげさんきち)
「原爆詩集」 (げんばくししゅう)
青木文庫
東郷 隆 (とうごうりゅう)
「打てや叩けや 源平物怪合戦」 (うてやたたけやげんぺいもっけがっせん)
光文社時代小説文庫
東郷 隆 (とうごうりゅう)
「そは何者」 (そはなにもの)
静山社文庫
藤堂 明保 (とうどうあきやす)
「漢字と文化」 (かんじとぶんか)
徳間文庫
百目鬼 恭三郎 (どうめき きょうざぶろう)
「奇談の時代」 (きだんのじだい)
朝日文庫
と学会編 (とがっかい)
「トンデモ本の世界」 (とんでもぼんのせかい)
宝島社文庫
戸川 純 (とがわじゅん)
「樹液すする、私は虫の女」 (じゅえきすするわたしはむしのおんな)
ケイブンシャ文庫
*カバー J.T.フォックス
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*189頁 / 発行 1987年
*帯文
書下し 処女作品集
昔、漁師たちは船の霊である玉依姫を祀るのに無経少女を司にしたという。この本は、夜の女王の娘でもある玉姫が宇宙の彼方から持ち帰ったメッセージの束である。 ── 山口昌男
*目次
ESSAY
POETRY
SHORT STORIES
POETRY
あとがき
再出版のあとがき
時実 新子 (ときざねしんこ)
「じんとくる手紙」 (じんとくるてがみ)
小学館文庫
*カバーイラスト・舟橋全二
(画像拡大不可)
*240頁 / 発行 1998年
*カバー文
これが苦労の始めでしょうか。
仔馬立つ 新子
仔馬は生れ落ちるとすぐ、鼻孔を大きくふるわせて立つ。助産婦も初湯もない、ただ大古そのままの誕生の一瞬があるばかりだ。
この現場に立って「苦労の始め」と観じようとも、仔馬は立ち、地球はまたゴロリと一廻りする。およそ対極にある事象を一撃に刺し貫く新子流十七文字の魔術。その艶やかさ、その勁さは、個を超えたある巨きな力に自身をゆだねる覚悟のなせるわざといえるだろう。
『じんとくる手紙』には人生の五味八珍がいっぱいつまっている。だが、安心してはいけない。それをくれたのは「ろくでなし」である。
*目次
巨きな力さまよろしく
私もおまえも野の花さ / 他力にゆだねる / 巨きな力さま / 私の文の道 / なぜ泣くのだろう / 流れながら思う
死ぬ日までよろしく
死ぬときは死ぬ / やっと「幸福」 / 曇天受容の足し算人生 / 少々の注文を / 惜命の欲 / 赤ちゃんのように
再婚ですが、よろしく
結婚の法悦 / 石のヨウカン / 追いつめる / ちょっぴり淋しい天使 / 捻挫体験 / 二倍生きてます / 便乗の夢 / 三つの幸せ / 相性 / 何もしないもてなし / 天橋立不始末記
娘よ息子よ、よろしく
私は私の道を行く / 今夜の霧 / 子離れ上手 / いじめ / 誕生日 / 金の指輪 / 川柳鍋 / 盆の客 / 乳母車改造論 / 雛様を忘れなさんなや / 鬼婆になろう / 花もわたしを知らない
今日もよろしく
私の名医 / ラムネの音 / 鶴の年齢 / テリーがいた日 / ハガキの楽しみ / 運転上手はsex上手 / 大声のお人好し / どっこい生きている / 私の行方 / 天焦げる天は罪なき人好む
新子と暮らす 曽我碌郎
解説 “有”のちから 黛まどか
時実 新子 (ときざねしんこ)
「花の結び目 ― 新子の川柳行路」 (はなのむすびめ)
朝日文庫
徳永 直 (とくがわすなお)
「太陽のない街」 (たいようのないまち)
主婦の友社
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*304頁 / 文庫判 / 発行 2008年
*カバー絵・柳瀬正夢 / 挿絵・目黒生(絵および本扉は戦旗社刊より) / 装丁・犬塚勝一
*カバー文
東京小石川にあった大印刷会社が労働組合を無力化するため、1926年、労働者をリストラしたことによって始まった、有名な大労働争議が題材となっている。会社と官憲に対し、当時の労働者たちはいかに闘ったのか。労働者たちの生活は困窮をきわめ、彼らが住む地区は「太陽のない街」と呼ばれた……。
*目次
街 / 対峙する陣営 / 任務 / 仮面を脱ぐ / 戦線 / 突風 / 負傷 / 拮抗 / 旗影暗し
*新潮文庫版(サイト内リンク)
床井 雅美 (とこいまさみ)
「最新マシンガン図鑑」 (THE PICTORIAL ID.of WORLD'MACHIN-GUNS)
徳間文庫
栃折 久美子 (とちおりくみこ)
「装丁ノート 製本工房から」 (そうていのーと せいほんこうぼうから)
集英社文庫
利根川 裕 (とねがわゆたか)
「十一世 市川團十郎」 (じゅういっせいいちかわだんじゅうろう)
朝日文庫
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*247頁 / 発行 昭和61年
*カバー装幀=多田進 / カバー写真=石井雅子
*目次
序幕 天の見込んだ星
二幕 その詩と真実
中幕 ひとりごとの演劇史
四幕 意匠のいろいろ
大詰 昭和の團十郎
写真説明
解説 渡辺保
戸部 新十郎 (とべしんじゅうろう)
「忍者と盗賊」 (にんじゃととうぞく)
広済堂文庫 ヒューマンセレクト
戸部 新十郎 (とべしんじゅうろう)
「蜂須賀小六 (全三巻)」 (はちすかころく)
光文社時代小説文庫
*カバー文
(一)草賊の章
群雄割拠する濃尾の地に、頭角を現わした草賊・蜂須賀小六。いずれの勢力にも属さず、乱世を生き抜き東奔西走する小六父子が、秀吉を擁して天下取りの舞台で活躍する姿を描いた戦国歴史ロマン。
(二)卍旗の章
戦国道を邁進する秀吉軍の先陣には、常にはためく卍の旗と蜂須賀小六父子の姿があった。名利(みょうり)を求めず、ひたすら秀吉の立身出世に歓喜し、縦横無尽の働きをする蜂須賀党。その凱歌が荒野を揺るがす。
(三)西海の章
中国路(ちゅうごくじ)攻略に手をやく秀吉軍団のもとに本能寺の変報が届く。蜂須賀小六父子(おやこ)は意気消沈する秀吉を叱咤(しった)、乾坤一擲(けんこんいってき)の“大返し”を敢行 ─ 天下人への道を歩ませる。阿波(あわ)二十五万石の礎(いしずえ)を築いた男たちのロマン。
戸部 民夫 (とばたみお)
「『日本の女神様』がよくわかる本 ― アマテラスから山姥、弁才天まで」 (にほんのめがみさまがよくわかるほん)
PHP文庫
トマス ホーヴィング著・雨沢 泰訳 (Thomas Hoving・あめざわやすし)
「にせもの美術史 メトロポリタン美術館長と贋作者たちの頭脳戦」 (にせものびじゅつし)
朝日文庫
富岡 多恵子 (とみおかたえこ)
「うき世かるた」 (うきよかるた)
集英社文庫
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*220頁
*発行 昭和62年
*AD・後藤市三
*カバー文
読みつがれ、語りつがれた、誰でも知っている「いろはかるた」には上方と江戸の2種類ある。いは“犬も歩けば棒にあたる”と“一寸先、闇の夜”。ろは、“論より証拠”と“論語読みの論語知らず”等等。東西かるたを並べて、楽しく読み、おもしろ、おかしく世相を語るエッセイ風文化論。
*解説頁・ねじめ正一
富岡 多恵子 (とみおかたえこ)
「壷中庵異聞」 (こちゅうあんいぶん)
集英社文庫
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*196頁
*発行 1978年
*カバー・栃折久美子
*カバー文
自ら"壷中庵"と号し、豆本づくりに生命の焔を燃やした横川蒼太は、誰の目にも偏屈な老人とうつった。一周忌に集まった人々から聞く、老人の意外な奇行、春本、猥本、ストリップ等に異常な関心を示した彼が、執拗なまでに求めたものは……。老人の風貌と魂をあざやかな筆致で浮き彫りにした異色作。
*解説頁・田中美代子
富岡 多惠子 (とみおかたえこ)
「釋迢空ノート」 (しゃくちょうくうのーと)
岩波現代文庫
富岡 多恵子 (とみおかたえこ)
「富岡多恵子の好色五人女 わたしの古典シリーズ」 (とみおかたえこのこうしょくごにんおんな)
集英社文庫
* 「わたしの古典シリーズ」 全22巻
監修 円地文子 / 清水妙子
編集委員 杉本苑子 / 竹西寛子 / 田中澄江 / 田辺聖子 / 永井路子
1 田辺聖子の古事記
2 清川妙の萬葉集
3 大庭みな子の竹取物語 / 伊勢物語
4 尾崎左永子の古今和歌集 / 新古今和歌集
5 生方たつゑの蜻蛉日記 / 和泉式部日記
6〜8 円地文子の源氏物語一〜三
9 杉本苑子の枕草子
10 阿部光子の更級日記 / 堤中納言物語
11 もろさわようこの今昔物語集
12 大原富枝の平家物語
13 永井路子の方丈記 / 徒然草
14 山本藤枝の太平記
15 馬場あき子の謡曲集 三枝和子の…狂言集
16 富岡多恵子の好色五人女
17 田中澄江の心中天の網島
18 竹西寛子の松尾芭蕉集 / 与謝野蕪村集
19 大庭みな子の雨月物語
20 池田みち子の東海道中膝栗毛
21 安西篤子の南総里見八犬伝
22 岩橋邦枝の誹風柳多留
富岡 多恵子 (とみおかたえこ)
「ニホン・ニホン人」
集英社文庫
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*182頁
*発行 昭和52年
*カバー・長尾信
*カバー文
するどい批評眼ときらめく感性で知らるる、詩人で小説家の著者が「ああでもないしこうでもないし」「女に天才はいない」「ことばのエロティシズム」等、ユニークなエッセイで、ニホン、ニホン語、ニホン人について、自由自在奔放に語る気鋭の書。
*解説頁・谷川俊太郎
富田 常雄 (とみたつねお)
「柔」上下巻 (やわら)
徳間文庫
土門拳著 / 阿部博行編 (どもんけん / あべひろゆき)
「土門拳エッセイ集 : 写真と人生」 (どもんけんえっせいしゅう)
同時代ライブラリー(岩波書店)
豊田 穣 (とよだじょう)
「空母信濃の生涯」 (くうぼしなののしょうがい)
集英社文庫