絶版文庫書誌集成

未分類絶版文庫 【さ】

西郷 信綱 (さいごうのぶつな)
「日本古代文学史」 (にほんこだいぶんがくし)
岩波現代文庫


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*322頁 / 発行 2005年

*カバー文
神話、古事記から物語文学、王朝和歌に至る古代文学の全体像の把握はいかにして可能か。著者は日本古代文学史を「神話と叙事詩の時代」「抒情詩の時代」「物語文学の時代」に分け、古代文学の誕生、展開、没落の歴史的必然の解明を試みる。古代文学史を全体として理解するための、画期的問題提起を行った労作の加筆決定版。

*目次
 岩波全書改稿版はしがき / 同時代ライブラリー版追記
序 古典とは何か
 「遠くて近きもの」 ―― 古代と近代と ―― 文学ジャンル
第一章 神話と叙事詩の時代
  一 前史 / 二 英雄時代 / 三 古事記 / 四 日本紀、祝詞、風土記 / 五 記紀歌謡
第二章 抒情詩の時代
  一 抒情詩の発生 / 二 万葉集 / 三 大陸文化と日本文化―懐風藻から古今集まで
第三章 物語文学の時代
  一 散文の成立 / 二 初期の物語 / 三 女房社会 / 四 女流日記 / 五 枕草子 / 六 宇津保物語 / 七 源氏物語 / 八 末期の物語 / 九 歌謡 / 十 説話文学 / 十一 王朝和歌
 年表 / 索引


西條 八十他編 (さいじょうやそ)
「世界童謡集」
(せかいどうようしゅう)
フレア文庫(株式会社フレア)


*表紙絵 ケイト・グリーナウェイ
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*263頁 / 発行 1996年

*カバー文
衣食の贅沢さはなかったけれど、
日本人の心はひろくのびやかだった昭和30年、
神業と形容された天衣無縫の名訳で、
マザアグウスに命を与えた野上彰をはじめ、
きら星のような詩人、文学者たちが、
子供たちに一冊の童謡選集を贈った。
イギリス編訳:西條八十、野上彰。
フランス編訳:伊藤海彦、西條八十、野上彰、三好達治。
ドイツ編訳:植田敏郎、藤田圭雄。
ロシア編訳:井上満、金子幸彦、神西清。
中国編訳:黎波(れいは)。朝鮮編訳:金素雲。日本編編者:与田準一。
『世界童謡集・約詩編』が文庫となって、今よみがえる。

*解説頁・野上彰


西條 嫩子 (さいじょうふたばこ)
「父 西條八十は私の白鳥だった」
 (ちちさいじょうやそはわたしのはくちょうだった
集英社文庫



*カバー・後藤薫
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*235頁 / 発行 1990年

*カバー文
「唄を忘れたカナリヤ……」「お菓子の好きなパリ娘……」「青い山脈」など、数々の流行歌の作詞家として知られる西條八十。一方でフランス文学者、詩人としての業績。音楽著作権確立への情熱的な献身。華やかな日々のあとの、父・西條八十の高雅で孤独な晩年を、深い慈しみをこめて綴る愛と追憶の記。

*目次
1 軽井沢物語
 クリスマスの思い出 / 近くて遠い人ランボオ / 「かなりや」の歌異聞 / 軽井沢物語 / 仏像のむこう側 / はからざる恋
2 父西條八十は私の白鳥だった
 父西條八十は私の白鳥だった / 音楽詩あれこれ / サラダ菜の行方 / 永遠のダンディ / かるた会によせて / テレビを見る母
3 菜の花の中を行く
 菜の花の中を行く / ヴァイオレットの雲 / いちばん苦しかったこと / かたわらの声 / 声のない答え
4 イタリア愛情旅行
 夕暮れの訪問 / クノック海岸にて / イタリア愛情旅行
5 美しい山里には
 火山夫人 / ある詩人の死 / 遠いマンジェ / 私の好きな歌 / 北京の泥棒市場 / 京劇のこと / 雨に濡れて行きたい / 美しい山里には / 紫陽花の精 / バックミラー物語 / 素直さということ / わが愛する街
  今、ひとときの憩い ― この一冊をまとめて


斎藤 健次 (さいとうけんじ)
「まぐろ土佐船」
(まぐろとさぶね)
小学館文庫


*装画・青柳裕介
 カバーデザイン・川村かおり
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*294頁 / 発行 2003年

*カバー文
「縄船はシケでも絶対逃げん」 ── 土佐のマグロ船は、一攫千金を夢見て世界の海を駆け巡る。異国の港に立ち寄りながらマグロの大群を追い求めた海での一七七〇日には、自然と人間の織り成す壮大なドラマがあった。大漁の喜び、沖での孤独、暴風雨との闘い、濃密になる人間関係、そして常に死と隣り合わせの航海の厳しさ……。海の男たちの優しさ、強さを、三度の航海を経験した遠洋漁船元コック長が躍動感あふれる筆致で描く。第七回小学館ノンフィクション大賞受賞作品。

*目次
序章
第一章 新漁場へ
第二章 初航海
第三章 転落事故
第四章 補給・転載
第五章 赤道アンゴラ沖
第六章 別離
第七章 疲労困憊
終章
あとがき
文庫版あとがき
解説 椎名誠


齋藤 愼爾 (さいとうしんじ)
「齋藤愼爾句集」
(さいとうしんじくしゅう)
芸林21世紀文庫(芸林書房)



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*128頁
*発行 2002年
*装画・池田満寿夫「スフィンクス・森のなか」 / 装幀・高林照太

*目次
夏への扉
秋庭歌
冬の智慧
春の羇旅
(きりょ)
未完句集(抄)

ロマネスクから名辞以前へ ―― 齋藤愼爾句について 野村喜和夫


齋藤 愼爾編 (さいとうしんじ)
「短歌殺人事件 31音律のラビリンス」
(たんかさつじんじけん)
光文社文庫


*カバーデザイン・森川和洋(櫻舎)
 カバー写真・amana images
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*464頁 / 発行 2003年

*カバー文
 異質の表現ジャンルの絶妙なる融合。短歌にはミステリーがよく似合う! 五・七・五・七・七 ―― 古来、日本人が慣れ親しんできた31音律の迷宮(ラビリンス)で事件は発生する。短歌が、ある時はトリックとなり、死のメッセージとなり、またある時は謎を解く鍵となる。俳人にして編集者の異才・斎藤慎爾が厳選した傑作短編、全十一編。編者による詳細な解説と現代秀歌集も秀逸。

*目次
T
アイボリーの手帖(てちょう) 仁木悦子
たづたづし 松本清張
明治村の時計 戸板康二
葡萄果(ぶどうか)の藍暴(あいあら)き昼 赤江瀑
U
戻り川心中 連城三紀彦
杜若(かきつばた)の札(ふだ) 海渡英祐
魔窟の女 伊井圭
V
野山獄相聞抄(のやまごくそうもんしょう) 古川薫
お七 皆川博子
復讐の美学 寺山修司
月の都 倉橋由美子
解説 齋藤愼爾


斎藤 貴男 (さいとうたかお)
「『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡」
(あしたのじょーとかじわらいっきのきせき)
朝日文庫


*カバー装幀・片岡忠彦
 カバー装画・(C)高森朝雄・ちばてつや / 講談社
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*512頁 / 発行 2016年

*カバー文
『あしたのジョー』『タイガーマスク』『巨人の星』など、現在でもリスペクトされ続ける名作コミックの原作者・梶原一騎。数多くの作品で読者の心をつかんだ天才は、しかしその栄光の裏で影も引きずっていた……。人間・梶原一騎に鋭く迫る、傑作ノンフィクション。

*目次
 朝日文庫版のためのまえがき
序 章
第一章 スポ根伝説〜栄光の時代〜
第二章 生い立ち
第三章 青春
第四章 『あしたのジョー』
第五章 栄光の頂点
第六章 狂気の時代
第七章 大山倍達と梶原一騎
第八章 どいつもこいつも
第九章 逮捕とスキャンダルと『男の星座』
第十章 梶原家の父と子
 あとがき / 文庫版のためのあとがき / 取材協力者一覧 / 主要参考文献 / 解説 永江朗


斎藤 裕重・イシイ 省三編 (さいとうひろしげ・いしいしょうぞう)
「斎藤真一の世界 さすらいの画家」
(さいとうしんいちのせかい)
岡山文庫


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*157頁 / 発行 2012年

*目次
謝辞 斎藤裕重
エッセイスト斎藤真一 ノスタルジックメッセージ
斎藤真一絵画館@
人懐かしさ恋しさ漂う郷愁の画家 斎藤真一を語る 松永伍一
斎藤真一絵画館A
兄・真一の思い出 斎藤裕重
寄稿・ゆかりの人々が綴る 斎藤真一といたあの時代あの季節
斎藤真一歴(抄)
後記


佐伯 泰英 (さえきやすひで)
「闘牛士エル・コルドベス1969年の叛乱」
(とうぎゅうしえるこんどべす)
徳間文庫


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*238頁 / 発行 1987年
*カバーフォト・佐伯泰英 / カバーデザイン・矢島高光

*カバー文
1960年代、極貧から身を起こし、闘牛界の頂点を極めたエル・コルドベスは、フランコ独裁体制下、〈奇跡の成長〉を歩むスペインの象徴だった。ビートルズが若者の魂を奪い、怪盗エル・ルーテが脱走を繰り返すこの時代、コルドベスをめぐる熱狂はどのようにして生まれ、組織されていったのか。そして’69年の叛乱とは何だったのか。闘牛士の栄光と挫折を通して、一時代のスペインを描き切った長篇ノンフィクション。

*目次
第一章 復活 / 第二章 コルドバ / 第三章 英雄誕生 / 第四章 パンと闘牛 / 第五章 ふたつのスペイン / 第六章 ふたりのゲリラ / 第七章 変身 / 第八章 パロモ・リナレス / 第九章 青春の終り / 第十章 1986年夏(文庫版新稿) / 参考資料 / 解説 平岡正明


早乙女 貢 (さおとめみつぐ)
「奇兵隊の叛乱」
 (きへいたいのはんらん)
集英社文庫



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*269頁
*発行 1977年
*カバー・東啓三郎

*カバー文
士農工商の身分の枠をはずし近代軍隊組織の原形となった「奇兵隊」を誕生させた高杉晋作と、彼の遺志をついで明日の日本に賭ける若き志士たちの夢と理想。急転する時流の中で悲惨な末路を迎える奇兵隊の転変を描いて、幕末の動乱を浮彫りにする。 解説・尾崎秀樹


嵯峨 信之 (さがのぶゆき)
「嵯峨信之詩集」
(さがのぶゆきししゅう)
芸林21世紀文庫



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*128頁
*発行 2002年
*表紙装画・新井深

*目次
愛と死の数え唄
魂の中の死
時刻表
開かれる日、閉ざされる日
土地の名〜人間の名
小詩無辺
 水冠の詩人 徳岡久生


榊山 潤 (さかきやまじゅん)
「天草」
(あまくさ)
大陸文庫



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*271頁
*発行 昭和63年
*カバーイラスト・中川惠司

*カバー文
切支丹君主・天草伊豆守の奥方に仕え、洗礼まで受けたが、神のいたずらか、敵の武将・池田角兵衛の妻となったとい。加藤清正の命を受け、切支丹弾圧に奔走する夫の許で苦悩する女性の哀しみと葛藤を描いた不朽の名作!

*解説頁・尾崎秀樹


坂口 安吾 (さかぐちあんご)
「勝海舟捕物帖」
(かつかいしゅうとりものちょう)
人物文庫(学陽書房)


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*336頁 / 発行 2006年
*カバー装丁・多田和博 / カバー装画・浅井コレクション / リーブラ

*カバー文
── 時は明治初頭。勝海舟は持ち込まれた様々な難事件に、“明治の大頭脳”らしい“安楽椅子探偵”ぶりを発揮して鋭い推理を披露するのだが、さてその首尾は如何に…。
「二人の探偵役による二段構えの謎解きの面白さを満喫でき、近代批判も盛り込まれた出色の捕物帖」(縄田一男氏「解説」より)戦後文学の旗手・坂口安吾の連作ミステリー。『安吾捕物帖』改題

*目次
読者への口上 / 舞踏会殺人事件 / 密室大犯罪 / 魔教の怪 / ああ無情 / 万引家族 / 血を見る真珠 / 石の下 / 解説 縄田一男


坂本 幸四郎 (さかもとこうしろう)
「青函連絡船ものがたり」
(せいかんれんらくせんものがたり)
朝日文庫



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*379頁 / 発行 1987年
*カバー装幀・多田進 / カバー写真・金丸大作

*カバー文
本土と北海道とを結ぶ海上の道として、80年にわたって人びとに親しまれてきた青函連絡船は、1988年3月13日の運航を最後に、津軽海峡から姿を消す。本書は連絡船通信士として35年間勤務した筆者が、惜別の思いをこめて綴った海と船との記録。とくに海難史上まれにみる、台風による洞爺丸転覆事故の記述は、鎮魂の筆致で読むものの胸をうつ。

*目次
序 三浦哲郎
第一章 津軽海峡 / 第二章 青函航路 / 第三章 国鉄連絡船 / 第四章 空襲 / 第五章 再出発 / 第六章 洞爺丸台風 / 第七章 僚船の命運 / 第八章 海難審判 / 第九章 船乗り / 第十章 余話 / 第十一章 盛衰 / 終章 連絡船の灯
年譜 / 主要参考文献 / あとがき / 朝日文庫へのあとがき


坂本 浩 (さかもとひろし)
「夏目漱石」
 (なつめそうせき)
学燈文庫



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*251頁 / 発行 昭和39年

*目次
第一 序篇
 一、漱石の生涯 / 二、漱石の作品 / 三、漱石の思想 / 四、漱石の時代 / 五、年譜 / 六、研究資料

第二 本篇
 一、吾輩は猫である / 二、草枕 / 三、「鶏頭」序 / 四、虞美人草 / 五、三四郎 / 六、行人 / 七、心
解答篇
総合索引


桜井 滋人(聞き書き) (さくらいしげと)
「金子光晴 金花黒薔薇艸紙」
(かねこみつはるきんかくろばらぞうし)
小学館文庫



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*381頁 / 発行 2002年
*カバー画・成田朱希 / カバーデザイン・中島かほる

*カバー文
「金花黒薔薇艸紙」は、好色話の連鎖である。そこには金子さんが身をもって体験した女性の姿が当然反映している。一例をあげると、ほかの男と同衾してきた女の体が満足しきっていることを知って、悲しみと怒りにもだえる男の心が描かれている「乾いた女」など、その即物的な表現が人生の残酷さの表現になっていてぼくはすっかりまいったが、これほど、金子さんが実際に覚えのある人生の残酷さだと思わざるを得ない。
 行き合ったさまざまな女の回想がちりばめられているが、これは八十にならんとする金子さんの夢でもある。 (三木卓 解説より)


桜井 順 (さくらいじゅん)
「オノマトピア 擬音語大国にっぽん考」
岩波現代文庫


*カバー・章扉写真撮影=小川隆之
 モデル=多田慶子
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*220頁 / 発行 2010年

*カバー文
「ピッカピッカの一年生」。一年坊主の元気、幸せ、ハシャギぶりをイキイキと表現する「ピッカピッカ」というオノマトペ。「オノマトペ=擬音語」と「ユートピア=理想郷」の合成語「オノマトピア」。その世界の妙味を、古事記から現代文学までを題材にした捻りの効いたエッセイと音声学や言語学に基づくガクモン的考察で説き明かす、抱腹絶倒の批評集。

*目次
まえがき
第1部 文学・芸能オノマトペ
第2部 社会・風俗オノマトペ
第3部 オノマトペのガクモン的考察
 第一章 日本文学にあらわれたオノマトペの変遷(一) ― 神話の時代から鎌倉時代まで
 第二章 日本文学にあらわれたオノマトペの変遷(二) ― 室町時代から江戸時代まで
 第三章 俳句と新聞のオノマトペ
 第四章 オノマトペ成立の条件
 第五章 楽器のオノマトペ〈口演(くちだて)〉
あとがき



笹 公人 (ささきみひと)
「念力家族」
(ねんりきかぞく)
朝日文庫


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*263頁 / 発行 2015年
*カバー装幀・鈴木成一デザイン室 / カバー装画・田中秀樹

*本書は歌集です。

*カバー文
注目の歌人、笹公人が2003年に発表し、大きな話題となったデビュー作が、テレビドラマ化(原案)にともない文庫で復刊。念力、テレパシー、UFO召喚、霊視など「特殊能力」を持つ家族の日常を詠んだ本書は、じわじわくる笑いとノスタルジイがクセになる!

*目次
念力家族 / 念力学園 / ふるさと / 金星のレナ / 手紙 / 生徒会長レイコ / 青空の微熱 / 念力日誌 / 前兆 / 魔除け少女 / 跋文 岡井隆 / あとがき / 文庫版あとがき / 解説 大林宣彦 / 挿絵 田中秀樹


笹川 臨風・金築 松桂訳 (ささかわりんぷう・かなつきしょうけい)
「訳文 逍遥遺稿 附原文」
(しょうよういこう)
岩波文庫


*カバー・中野達彦
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*238頁
*発行 昭和4年

*カバー文
自由な精神と多感な詩情で、将来を嘱望されながら夭折した明治の漢詩人の遺稿集。巻末に正岡子規・佐佐木信綱らの追悼文を付す。

「明治の漢詩人」→中野逍遥(1867‐1894・なかのしょうよう)=中野重太郎(なかのじゅうたろう)

*目次
標題 / 目次 / 正編 / 外編 / 附録


佐佐木 幸綱 (ささきゆきつな)
「歌集 群黎」
 (ぐんれい)
短歌新聞社文庫



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*134頁
*発行 平成17年

*群黎五首
風に喚ぶ風の輝き朝実る無花果ひとつ分けて食いおり
炎天のサイゴンの汗の米兵長身を折って長靴の紐結びいる
たまきはる命の恥に思い至り脂浮く額拭うてのひら
見よ大地静かに割れて土葬待つ 卑怯ならざる一生あるか
たくましく戦後生き来てほしいまま湯に泳ぎいる男根許す

*解説頁・谷岡亜紀


佐高 信・高橋 敏夫 (さたかまこと・たかはしとしお)
「藤沢周平と山本周五郎」
(ふじさわしゅうへいとやまもとしゅうごろう)
光文社知恵の森文庫



*カバーデザイン・安彦勝博
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*306頁 / 発行 2012年

*カバー文
言葉もそこに登場する人間もものすごく強い山本周五郎。それに唯一負けていない時代小説作家が藤沢周平だとする。この二大作家の魅力を追いながら、同時代を生きた司馬遼太郎、池波正太郎、松本清張、吉村昭、隆慶一郎等の時代小説の巨匠たちを徹底解剖する時代小説大論議。また、時代小説のニューウェーブとして巨匠たち亡きあとの注目作家を紹介。

*目次
 はじめに 佐高信 / 歴史・時代小説の巨匠たち 高橋敏夫
序章 時代小説ブームの解読
  いつから時代小説ブームは始まったのか / 「失われた十年」の豊饒なる時代小説 / つぎつぎに時代小説作家が死んでいく / 追悼しながら読者がそこに読みとっていたものは? / 「かっこよく生きて、かっこよく死ぬ」なんてばかばかしい
第1章 完結する物語などひっくり返してしまえ
  完結する物語とひっくり返す物語と / 正史と野史、または歴史小説と時代小説 / 官軍の歴史ではない歴史へ / 結城昌治の『斬に処す』をめぐって / 甲州無宿者「黒駒勝蔵」の運命 / 結城昌治の軍隊体験と『軍旗はためく下に』のすごさ / 長谷川伸の『相楽総三とその同志』をめぐって / 映画『赤毛』の意義 / 長谷川伸の位置づけはどうなっているのか
第2章 隆慶一郎は司馬遼太郎を見限って登場した
  網野善彦による歴史学の変更 / 嘘をつくこと、疑うこと、逃げること / 隆慶一郎は司馬遼太郎を見限って登場した / 隆慶一郎と時代の変化 / 司馬遼太郎は読まれているのか / 時代小説読者の変容 / 女性が好きな松本清張 / 松本清張賞の崩壊
第3章 「人々」を描く山本周五郎、「自然」を描く藤沢周平
  歴史小説作家が愛読する山本周五郎 / 時代小説をめぐるイデオロギー闘争 / 故郷を語らない山本周五郎と、故郷を語る藤沢周平 / レーニンは言った、それは「奴らの」ものだ! / 黒田喜夫の山形、藤沢周平の山形 / 人間関係を描く山本周五郎 / 山本周五郎は質屋体験から始まった / 山本周五郎の『日本婦道記』は『女大学』ではない
第4章 「時評」というスタイルについて
  久野收の欠落は何をもたらすか / 政治の匂いのしない鶴見俊輔 / 「時評」というスタイルを称揚する / 演劇で明らかになる時代小説の特色 / 時代小説の読者は「逃避」しているのか / 時代小説の始まりとしての『大菩薩峠』
第5章 時代小説の始まり=『大菩薩峠』に漂う妖気
  『大菩薩峠』に漂う妖気 / 埴谷雄高に勧められた『大菩薩峠』 / 英雄発見と大衆発見と / 孤立を選び続けた中里介山 / 「机龍之助=天皇」説を考える / 「仇討ち」は許されるか ―― 中里介山と魯迅 / 正規軍の戦いではなくゲリラ戦へ / 刀狩以来の民衆の武装解除 / 物語冒頭の「理由のない殺人」をめぐって / 『理由なき殺人の物語』が描く現在について
第6章 『山の民』は物語的面白さを拒む
  『山の民』における「民衆の発見」 / 集団から歴史を捉える方法 / あまりの評価の低さに大岡昇平が怒る / 小説『ワッパ一揆』は、今まで書かれたことのない人々が登場する / 得体の知れない運動の力をどう捉えるか / 『大菩薩峠』と『山の民』の利点を満たした作品は可能か / 現代における歴史小説・時代小説の三山とは
第7章 国家の吉川英治が、会社の司馬遼太郎になった
  『宮本武蔵』を教養小説として読む / 股旅ものと梶芽衣子の『女囚さそり』に魅せられて / 満員電車に乗った五味康祐 / 司馬遼太郎は高度成長期の吉川英治である / 社長は司馬遼太郎を読むしかなくなる / 『坂の上の雲』と『プロジェクトX』の間に / そして、ご当地ソングになった
第8章 ふたたび、山本周五郎と藤沢周平へ
  山本周五郎の道、藤沢周平のスタイル / 「曲軒」山本周五郎、『宮本武蔵』を笑いとばす / 時代小説は権力者をどこまで描けるか / 信長嫌いの藤沢周平こそ、信長を描けたかも知れない / 池波正太郎『鬼平犯科帳』が描いた指導者像 / 「闇」に通じることが現実に通じること / 藤沢周平のことは、もう、ざっくばらんにファンとして語ろう
終章 時代小説の外へ、日本の外へ
  船戸与一『蝦夷地別件』は時代小説の枠を破る / 歴史の中に火種を探して / 技術者にファンが多い吉村昭の歴史小説 / 吉村昭の漂流ものは戦争から始まった / 巨匠亡きあとの時代小説作家たち / 京極夏彦、富樫倫太郎、町田康の活躍に期待する / 塩見鮮一郎の『浅草弾左衛門』と『車善七』の到達点
付録 時代小説二十五選
 佐高信・選 / 高橋敏夫・選
 文庫版おわりに 高橋敏夫


佐藤 鬼房著・財部 鳥子編 (さとうおにふさ・たからべとりこ)
「佐藤鬼房句集」
(さとうおにふさくしゅう)
芸林21世紀文庫


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*128頁
*発行 2002年
*表紙装画・荒井深

*目次
名もなき日夜 / 夜の崖 / 海溝 / 地楡 / 鳥食 / 朝の日 / 潮海 / 何處へ / 半迦坐 / 瀬頭 / 霜の聲 / 枯峠
北の俳人・佐藤鬼房 財部鳥子


佐藤 清彦 (さとうきよひこ)
「奇人・小川定明の生涯」 (きじんおがわていめいのしょうがい)
朝日文庫


*カバー装幀・加藤裕
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*230頁 / 発行 1993年

*カバー文
安政2年、尾張藩士の家に生まれた小川定明。維新後は仕立屋職人、巡査、教員をへて大阪朝日新聞記者となる。特ダネを連発し注目を浴びるが、50代半ばで旅館勤めの後、小樽の孤児院の用務員に。南方熊楠、宮武外骨と並ぶ「3奇才3奇人」とされながら忘れられていた謎の型破り人生に光を当てる。

*目次
T ある点景
  じいやにかつがれた江見水蔭 / 三奇人 ―― 熊楠、外骨、そして定明
U 生い立ち
  十四歳で御馬廻組百五十石 / 洋学校の秀才と奇矯の師 / 高橋お伝の情夫とのうわさ
V 新聞記者スタート
  警察をからかいブタ箱入り / 静岡事件の国事犯と交わる
W 華の大阪朝日記者
  初仕事は大井健太郎攻撃 / 日清戦争、道端で遺書書く / 今も注目される連載「台湾の真相」 / 米西戦争で軍艦を追いかける / 朝毎泥仕合に得意のゲリラ / 特報を連打した北清事変 / つつもたせ被害で欠勤三か月 / 社告「小川定明、退社致候」
X まだまだ新聞記者
  老骨を駆って日露戦争へ / “一号新聞”の編集総括者
Y 鉱泉旅館の権助
  半井桃水が友情の口入れ / 名物じいやの秘められた実力 / 騒動の果てに無念の引退
Z 孤児院のおじいちゃん
  ナゾとされていた晩年 / 小使か、小樽の孤児院にいた / 卒寿の記憶がナゾを解く / 写真に残る還暦の面影
[ 死前死後
  野垂れ死の念願果たせず / 定明を知る最後の人去る
 「台湾の真相」抜粋 / 主な参考文献 / あとがき


佐藤 佐太郎 (さとうさたろう)
「歌集 開冬」
 (かしゅうかいとう)
短歌新聞社文庫



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*134頁
*発行 2004年

*カバー文
昭和五十年発行の第十歌集。作者自ら冬の季節に入ったとの自覚から、歌境はいよいよ深まり前人未踏の境地に到る。現代写生歌の代表作!

*解説頁・榛原駿吉


佐藤 忠男 (さとうただお)
「伊丹万作『演技指導論草案』精読」
(いたみまんさくえんぎしどうろんそうあんせいどく)
岩波現代文庫


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*337頁 / 発行 2002年

*カバー文
演技と演出に関する総合的な研究は少ない.伝説の巨匠伊丹万作の「演技指導草案要綱」は,一九四六年に発表されて以来,その分野の最も実用的な古典として愛読されてきた.この八四の断章からなるエッセイを古今の映画の具体例をもとに考察し,人間行動の本来的な演技性と演出の問題をコミュニケーション理論として読み解く.

*目次
 はじめに
1 演出というコミュニケーション
2 伊丹万作という演出家
3 「演技指導論草案」の成り立ち
4 演技指導者の成立
5 やってみせる指導
6 暗示と批評
7 俳優をしかってはいけない
8 愛嬌について
9 視線について
10 芸の可撓性について
11 偶然性について
12 素人俳優の場合
13 セリフの改変について
14 無理な場合
15 信頼について



佐藤 春夫 (さとうはるお)
「小説永井荷風伝 他三篇」
(しょうせつながいかふう)
岩波文庫


*カバー・中野達彦
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*311頁 / 発行 2009年

*カバー文
佐藤春夫は、荷風の文壇登場からその死まで、その人と文学に深い理解と共鳴を持ち続けた。「小説永井荷風伝」は、長く荷風に親炙した春夫による様々な回想と的確な批評が一体となった数ある荷風評伝中の代表作、今なお荷風文学への最良の道案内である。

*目次
小説永井荷風伝
 序章 まえがき
 第一章 めぐりあい
 第二章 偏奇館門前
 第三章 三田の学塾にて
 第四章 荷風文学の根源
 第五章 アメリカに在りて
 第六章 新帰朝者の誉及び荷風の祕密
 第七章 わが再び荷風に会うまで
 第八章 近世艶隠者
 第九章 形影相弔の文学
 第十章 断腸花
 第十一章 漂泊の老詩人
 第十二章 華やかな老残
 第十三章 奉る小園の花一枝
最近の永井荷風
永井荷風 ── その境涯と芸術
夢に荷風先生を見る記
解説(中島国彦)


佐藤 寛介 / 植野 哲也 (さとうひろすけ / うえのてつや)
「備前刀 ― 日本刀の王者」
(びぜんとう)
岡山文庫(日本文教出版)


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*156頁 / 発行 2013年(改訂第5版)

*目次
はじめに
第一章 日本刀と備前刀 … 佐藤寛介
 (一) 日本刀の王者備前刀
 (二) 岡山県内の主な鍛刀地
 (三) 備前刀の変遷と主な刀工
 コラム1 武将が愛した備前刀
 コラム2 日本刀と信仰 ― 神話・伝説・三種の神器
第二章 備前刀を観る・識る … 佐藤寛介
 (一) 日本刀図解
 (二) デジタル写真でみる備前刀
 (三) 備前刀名品鑑賞
  1 太刀 銘 備前国友成造
  2 太刀 銘 正恒〈国宝〉
  3 太刀 銘 備前国包平作〈国宝〉
  4 太刀 銘 則宗〈重要文化財〉
  5 太刀 銘 一(姫鶴一文字)〈重要文化財〉
  6 太刀 銘 吉房〈国宝〉
  7 太刀 無銘 一文字(山鳥毛)〈国宝〉 
  8 太刀 金象嵌銘光忠(生駒光忠)〈国宝〉
  9 太刀 銘 長光(大般若長光)〈国宝〉
  10 太刀 銘 備前国長船住景光(小竜景光)〈国宝〉
  11 太刀 銘 備前国長船兼光(一国兼光)〈重要文化財〉
  12 大太刀 法光〈岡山県指定重要文化財〉
 コラム3 武器としての日本刀 ― 斬れ味・業物
 コラム4 日本刀の格付け ― 刀剣鑑定と折紙
第三章 備前刀のつくり方 … 植野哲也
 コラム5 刀装具からみる日本刀文化
 コラム6 現代刀匠の挑戦 ― 古名刀からヱヴァンゲリヲンまで
第四章 備前刀の産地をめぐる … 佐藤寛介
 コラム7 銘の見所
 コラム8 日本刀にまつわる諺
第五章 備前刀鑑賞博物館ガイド … 佐藤寛介
 (一) 岡山県立博物館
 (二) 備前長船刀剣博物館
 (三) 林原美術館
 (四) 倉敷刀剣美術館
 (五) 東京国立博物館
 (六) 刀剣博物館
 コラム9 博物館での日本刀鑑定法
 コラム10 時代小説の中の日本刀
参考文献・推薦図書
写真提供・協力機関・神社・協力者
あとがき


佐藤 文隆 (さとうふみたか)
「科学と幸福」 (かがくとこうふく)
岩波現代文庫


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*213頁 / 発行 2000年

*カバー文
二十一世紀に人々の生存の鍵を握るのは、科学のありようと言ってよいだろう。科学と社会の関係はどうあるべきか。また、科学という営みに参加する人々の、「職業としての科学」とはどういうものか。「原爆の知」に感銘をうけた一人の科学者が、研究上のエピソードを織りまぜながら、科学と社会、科学と人間の幸福について考察をめぐらす。

*目次
 はしがき
第1章 『イルカ放送』 ― 原爆の知
第2章 SSCのかげ ― 煽りの文化、鎮めの文化
第3章 ヒゲを生やした電子 ― ダーウィンの衝撃
第4章 坊主か? 職人か?  ― 「職業としての学問」
第5章 忘筌 ― 漱石の不機嫌
 あとがき
 岩波現代文庫版によせて


佐藤 光房 (さとうみつふさ)
「合本 東京落語地図」 (がっぽんとうきょうらくごちず)
朝日文庫


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*585頁
*発行 1992年
*カバー装画・山藤章二

*カバー文
古典落語は繰り返し聴くほどに味わい深いものになってゆく。『目黒のさんま』『芝浜』『黄金餅』『饅頭こわい』など126編の名作の聴きどころを紹介するとともに、江戸・東京を舞台にした落語ゆかりの地をたずね、言葉、風俗、習慣など失われた江戸情緒を再発見するための格好の入門書。


里見 ク (さとみとん)
「極楽とんぼ 他一篇」
(ごくらくとんぼ)
岩波文庫



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*257頁
*発行 1993年
*カバーカット・里見ク画

*カバー文
「いい人だったがなア」 ―― 。わがままで甘ったれ、嘘もつく、ずるいところもある。しかし、どこか愛嬌があって憎めない極楽とんぼ。怠け放題で、ひたすら女道楽に過ごして大往生した男の75年の生涯を、自在な描写と豊かなユーモアで描く。当時73歳、達人(1883-1983)の生んだ絶品。戦時下の秀作「かね」を併収。 (解説・秋山 駿)



ザ・ビートルズ・クラブ編
「ジョン・レノン全仕事@Jhon Lennon 1940−1967 ア・ハードデイズ・ナイト〜世界を抱きしめて」
(ジョンレノンぜんしごと)
小学館文庫



*カバー写真・(C)Redferns
 カバーデザイン・江尻俊博
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*企画監修 斎藤早苗(ザ・ビートルズ・クラブ代表)
 執筆・編集 押葉真吾 / 葉山真 / 浜田哲朗(ジョン・レノンのアート作品)
 編集協力 富永虔一郎

*477頁 / 発行 2010年

*カバー文
 ジョン・レノン。生きていれば七十歳……。世界で最も成功したバンド、ザ・ビートルズを創った男。最強のソング・ライター・チーム、レノン=マッカートニーのひとりとして、世界を歌わせた男。
 そのジョンの生誕から、ポールとの出会い、デビュー、そしてビートルズとして世界を手中にする絶頂期までを、最も詳しく新しいデータに基づいて明らかにした一冊。ビートルズ時代の音楽作品をはじめ、著作やアート作品などジョン・レノンの「仕事」の全貌が見えてくる。A巻の『イマジン』と合わせて読むことで、ビートルズ、そしてジョン・レノンのすべてが分かる。

*目次
Jhon Lennon FASCINATION / ジョン・レノンの魅力
Jhon Lennon STORY / ジョン・レノンの軌跡
Jhon Lennon LIVE / ジョン・レノンのライブ活動(クオリーメン/ビートルズ1959年〜1966年)
Jhon Lennon GUITARS / ジョン・レノンのギター
Jhon Lennon DISCOGRAPHY / ジョン・レノンの音楽作品(ビートルズ1960年〜1967年)
Jhon Lennon CHART / ビートルズのチャート
Jhon Lennon FILMOGRAPHY / ジョン・レノンの映画・ビデオ作品(ビートルズ1960年〜1967年)
Jhon Lennon ARTS&WRITINGS / ジョン・レノンのアート作品と著作
Jhon Lennon WHO'S WHO / ジョン・レノン・ピープル


サライ編集部編 (さらいへんしゅうぶ)
「昭和のテレビ王」
(しょうわのてれびおう)
小学館文庫


*カバーデザイン B.C.(稲野清)
 カバーイラスト 中川学
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*189頁 / 発行 2017年

*カバー文
テレビ放送が始まって60余年。草創期から番組制作に深く関わってきた人たちへのインタビューをまとめたのが本書である。いわばテレビがまだ赤ん坊だったころからの成長の軌跡といってもいい。永六輔、森光子、藤田まこと、長嶋茂雄、山田太一、橋田壽賀子ら、さまざまな立場で往時を語ってくれた11人の諸氏の思い出に共通するのは、良くも悪くもいま、テレビが失いつつある夢の輝きだ。彼らが見聞きした舞台裏のドラマは、テレビという“夢の箱”を初めて開けた、あの日の私達の感動をあらためて想い起こさせてくれる。巻末に久米宏のインタビューを収録。

*目次
僕が時々テレビに出るのは、昔のまま残る老舗にちょっと寄り道する感覚なんです。 永六輔(放送タレント)
テレビを見ているばあちゃんや子どもが喜ばないことは、決してやらなかったのよ。 萩本欽一(タレント)
初めて「テレビ」に出た50年前、私の生きる道は「テレビ」だと思った。 森光子(女優)
関西に住んでいて、江戸弁がしゃべれるということで、テレビの時代劇に出られたんです。 藤田まこと(俳優)
指先からつま先まで、打席や捕球といったプレーの一挙手一投足は、常にテレビを意識して考えました。 長嶋茂雄(巨人軍終身名誉監督)
ドラマとは「人間」を描くものです。そして「個」をいかに出すかということです。 山田太一(脚本家・作家)
テレビは僕にとって、初めから、見るものじゃなく、「出る」ものでした。 石坂浩二(俳優)
『寺内貫太郎一家』への出演は、「ちゃぶ台をひっくり返すだけでいいから」と口説かれたんです。 小林亜星(作曲家)
「吹き替え」はモノマネじゃないんです。声だけで、その役者の役柄を演じきってみせることなんです。 野沢那智(声優)
不在のもので自分の考えを表現する。ドキュメンタリーは、そこにあるものを撮って並べてまとめるんじゃない。 吉田直哉(演出家)
『おしん』には、「身の丈にあった暮らしをしなさい」というメッセージを込めました。 橋田壽賀子(脚本家)
テレビの中に渦巻く熱気 久米宏


サラ・マレー著・椰野 みさと訳 (Murray,Sarah・やのみさと)
「死者を弔うということ 世界の各地に葬送のかたちを訪ねる」
(ししゃをとむらうということ)
草思社文庫


*カバーデザイン・間村俊一
 カバー写真・アフロ
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*456頁 / 発行 2017年

*カバー文
自身の父親の死を契機に、フィナンシャルタイムズのベテラン記者だった著者は、世界各地にさまざまな「葬送」の姿を訪ね歩いた。文化や社会によって死のとらえ方、悲しみ方、儀式のあり方はきわめて多種多様なかたちをもつ。それらの歴史的経緯もたどりつつ、人間にとっての「死」と「死者」の意味を問う。紀行文のように綴られた文章には臨場感があり、多様な死の儀式を追体験するうちに、私たち自身の「死」のあり方を考えさせてくれる。

*目次
プロローグ 父の死
第1章 嘆き ── イラン、涙の壷
第2章 炎の陶酔 ── バリ、美しい炎上
第3章 怖ろしい静寂 ── シチリア、死の展示
第4章 箱の中 ── ガーナ、夢みる棺
第5章 永遠への旅支度 ── 香港、来世への錢別
第6章 豚を育てる ── フィリピン、集い合い
第7章 異国の片隅 ── カルカッタ、望郷の眠り
第8章 骨そして骨 ── チェコ、とある礼拝堂
第9章 再会 ── メキシコ、オアハカの祭壇で
第10章 最終章 ── 小さくきっちりの荷造り
 謝辞
 訳者あとがき
 解説 ── 心に刺さる生と死の物語 出口治明
 参考文献


三代目 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば)
「江戸前つり師 ― 釣ってから食べるまで」
 (えどまえつりし)
徳間文庫



*カバーデザイン・秋山法子
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*244頁 / 発行 1988年

*カバー文
釣れた魚では面白くない。釣った魚こそ釣りの醍醐味。むずかしい魚ほど、釣り甲斐があるというもの。落語歴より釣り歴のほうが長いという江戸っ子の金馬師匠が、四季折々の魚釣りの極意から、旨い食い方、道具、餌、釣場の話まで、川柳、小噺を調味料にうんちくを語ってくれる。初心者も釣天狗も、釣ったつもりの魚を肴に、思わず一杯やりたくなる釣談義の数々。釣りの妙味と奥深さを語る極上の釣りエッセイ。

*目次
釣ってから食べるまで
ワカサギ(一月) / タナゴ(一月) / ヤマメ(一月) / フナ(一月) / ヤマメ・ハヤ・ヤマベ(一月) / 青ギス(一月) / アユ(一月) / 手長エビ(一月) / 白ギス(一月) / アジ(一月) / ボラ(一月) / ハゼ(一月)
ところ変われば釣変わる
道具の話
 餌の話 / 釣場@ / 釣場A / 釣場B
竿1本の喜怒哀楽
 競争釣 / 釣と迷信 / ゲテモノ釣 / 釣友今昔
 初刊本あとがき
解説 森秀人


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう)
「江戸散歩 上下」
 (えどさんぽ)
朝日文庫





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*上296頁・下251頁
*発行 昭和61年
*カバー・和田誠

*カバー文
 落語家によって、江戸は心のふるさと、おしゃれで、美味好きで、好色で、意気と芸を何より重んじた江戸の町。落語の世界と圓生自身の思い出に残る“江戸”を訪ねて、そこに見られる「路地の暮らし」を縦横に綴る。
 上巻では、日本橋、神田、浅草などを散歩、下巻では、芝、麻布から本所、深川へ足をのばす。

*目次
上巻
 序文 三遊亭圓生
日本橋 / 京橋 / 神田 / 下谷 / 浅草

下巻
浅草(続) / 向島 / 芝 / 麻布 / 赤坂 / 四谷 / 麹町 / 牛込 / 小石川 / 本郷 / 本所 / 深川


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう)
「圓生 好色ばなし」 (えんしょうこうしょくばなし)
朝日文庫


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*334頁 / 発行 1988年
*カバー装幀・矢口茂夫 / 題字・宮本佳則 / 写真・吉田隆


*カバー文
吉原に登楼(あが)ったきりの道楽息子。迎えにだした番頭も鳶頭(かしら)も、ミイラ取りがミイラになって、五日も十日も帰ってこない。「もう、今度という今度は、伜は勘当しますから……」 ―― 名作『ミイラ取り』をはじめ、故、六代目圓生ののこしたテープの中から選りすぐった好色ばなし13編。廓を舞台に繰り広げられる男と女の駆け引き。

*目次
男之巻
 ミイラ取り / なめる / 庖丁 / 五人廻し / 引越しの夢 / 紙入れ / 錦の袈裟
女之巻
 不孝者 / 文違い / 盃の殿様 / 紺屋高尾 / 山崎屋 / 品川心中
父・圓生 山崎佳男


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう) 監修=関山和夫
「圓生古典落語 1」
 (えんしょうこてんらくご)
集英社文庫


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*360頁 / 発行 昭和54年
*全五巻
*カバー・矢口茂夫

*目次
居残り佐平次 / 佐々木政談 / 山崎屋 / 千両幟 / 死神 / 仙台高尾 / 庖丁 / 雁風呂 / 掛取り万歳 / 浮世床 / 三軒長屋 / 夢金 / 解説・日本の話芸 関山和夫


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう) 監修=関山和夫
「圓生古典落語 2」
(えんしょうこてんらくご)
集英社文庫


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*384頁 / 発行 昭和54年
*全五巻
*カバー・矢口茂夫

*目次
品川心中 / 質屋庫 / 唐茄子屋 / 百川 / 鰍沢 / 淀五郎 / 小間物屋政談 / 猫忠 / 一人酒盛 / 能狂言 / 子別れ(上) / 子別れ(中) / 子別れ(下) / 解説・日本の話芸 関山和夫


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう) 監修=関山和夫
「圓生古典落語 3」 (えんしょうこてんらくご)
集英社文庫


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*398頁 / 発行 昭和55年 / 全五巻
*カバー・矢口茂夫

*目次
収録内容 百年目 / 大山詣り / 御神酒徳利 / 文違い / 一文惜しみ / お藤松五郎 / 鼠穴 / 三年目 / 猫定 / 中村仲蔵 / 阿武松 / 遠山政談 / 解説・日本の話芸 関山和夫


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう) 監修=関山和夫
「圓生古典落語 4」 (えんしょうこてんらくご)
集英社文庫


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*395頁 / 発行 昭和55年
*カバー・矢口茂夫

*目録文
三十石/火事息子など名作落語12席を収録。各噺に圓生自身による芸談付き。

*目次
五人廻し / 火事息子 / 茶の湯 / ミイラ取り / 文七元結 / 引っ越しの夢 / 妾馬 / 三十石 / おさん茂兵衛 / 紫檀楼古木 / 後家殺し / 水神 / 解説・日本の話芸 関山和夫


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう) 監修=関山和夫
「圓生古典落語 5」
 (えんしょうこてんらくご)
集英社文庫


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*406頁 / 発行 昭和55年
*カバー・矢口茂夫

*帯文
圓生落語の粋を集めて全巻完結。江戸の粋を今に伝える圓生落語の代表傑作全十二話を収めると共に各噺には自ら語った興味深い演出・芸談、巻末には解説「日本の話芸」を収録。

*目次
盃の殿様 / 夏の医者 / 紺屋高尾 / なめる / らくだ / 汲みたて / 長崎の赤飯 / 竃幽霊 / 三人旅 / 永代橋 / 九段目 / 骨違い / 解説・日本の話芸 関山和夫


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう)
「新版 圓生古典落語 3」 (しんぱんえんしょうこてんらくご)
集英社文庫


*カバー装画・山藤章二
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*389頁 / 発行 1992年

*目次
百年目
大山詣り
御神酒徳利
文違い
一文惜しみ
お藤松五郎
鼠穴
三年目
猫定
中村仲蔵
阿武松
遠山政談
 解説・日本の話芸 関山和夫
 読む落語の可能性と魅力 田辺聖子


三遊亭 圓生 (さんゆうていえんしょう)
「新版 圓生古典落語 5」
 (しんぱんえんしょうこてんらくご)
集英社文庫



(画像拡大不可)

*401頁 / 発行 1992年
*カバー装画・山藤章二

*収録演目
 盃の殿様 / 長崎の赤飯 / 夏の医者 / 竃幽霊 / 紺屋高尾 / 三人旅 / なめる / 永代橋 / らくだ / 九段目 / 汲みたて / 骨違い

*解説頁
「日本の話芸 / 監修を終えて」関山和夫
「大師匠圓生について」三遊亭鳳楽


三遊亭 竜楽 (さんゆうていりゅうらく)
「落語歳時記 らくごよみ」
(らくごさいじきらくごよみ)
朝日文庫



*カバー装幀・熊谷博人
 カバー装画・松村宏

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*264頁 / 発行 2013年

*カバー文
飲む・打つ・買うの三道楽から一途な恋心まで。春夏秋冬、折々の風情の中で八っつぁん・熊さんが躍動する人情味豊かな江戸人の世界へようこそ! 国際派落語家の手さばきによって、四季の「旬」と噺の「粋」を巧みに織り交ぜた新しい読み物がここに誕生。

*目次
まえがき

 紺屋高尾 / 雛鍔 / 長屋の花見 / 鼓ヶ滝 / 花見酒 / 百年目 / 宮戸川 / 善光寺由来 / たけのこ / 半分垢 / 人形買い / 五月幟 / 狸の鯉 / 愛宕山 / 蜘蛛駕龍 / 城木屋 / 小間物屋政談 / 大山詣り


 鹿政談 / 笠碁 / ぞろぞろ / 茗荷宿 / 道灌 / 看板のピン / ちりとてちん / 水屋の富 / 鰻の幇間 / たがや / 夏の医者 / 応挙の幽霊 / 青菜 / 船徳 / ねずみ / 天災 / 荒大名の茶の湯 / 千両蜜柑 / お菊の皿 / 二十四孝 / 黄金餅


 目黒のさんま / さんま火事 / 柳田格之進 / 猫の皿 / 甲府い / 宿屋の仇討ち / 阿武松 / 長者番付 / 巌流島 / 死神 / そば清 / 千早振る / 茶の湯


 時そば / 首提灯 / 風の神送り / 三番煎じ / 味噌蔵 / 湯屋番 / 替り目 / お神酒徳利 / 中村仲蔵 / うどん屋 / 狂歌家主 / 尻餅 / 寿限無 / 初天神 / 夢金 / 明鳥 / 崇徳院 / 兵庫船

落語よもやま話
あとがき