絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【や】

八木 一文 (やぎかずふみ)
「新世界と日本人 幕末・明治の日米交流秘話」
(しんせかいとにほんじん)


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*236頁
*発行 1996年

*目録文
幕末・明治の日本人は国際的評価が高かった。漂流や脱国を通じて、新世界アメリカがそうだったように、新生日本を支えたキリスト者たちの足跡。近代日本裏面史。


矢崎 源九郎訳編 (やざきげんくろう)
「世界の民話」
(せかいのみんわ)


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*314頁
*発行 1966年

*目録文
人生の哀歓をえがくとともに、民族的な特色のにじみ出ている代表的民話を、一国あるいは一民族から一篇ずつ計八〇篇を収録し編んだ民話集。


矢崎 泰久 (やざきやすひさ)
「情況のなかへ わがジャーナリズムへの執着」
(じょうきょうのなかへ)


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*305頁
*発行 1993年

*目録文
ジャーナリストで雑誌編集者でもある著者が、光文社・沖縄返還・安保・東大闘争・三島由紀夫事件について、実際に見聞した範囲に限定し、判定を交えず綴る。


矢沢 寛編 (やざわかん)
「うたごえ青春歌集」
(うたごえせいしゅんかしゅう)


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*302頁 / 発行 1997年

*目録文
うたごえ喫茶の誕生から40年 ―― 。“うたごえ”に青春をぶつけたかつての若者たちの間から、再び“うたごえ”が甦る! なつかしい歌から新しい歌まで楽譜付170曲。

*目次
T 愛に生き平和に生きる
 愛に生き平和に生きる / いぬふぐり / 兵隊が戦争に行くとき / さらば恋人よ / 帰らざる日のために / 花はどこへいった / ダニー・ボーイ / 夜明けのうた / 禁じられた遊び / 風 / 見上げてごらん夜の星を / 星よお前は / まぼろしの翼とともに / リリィ・マルレーン / さくらんぼ / ピース・イン・ハーモニー / エーデルワイス / 母さんおしえて / 愛する人に歌わせないで
U 青春
 たんぽぽ / バラライカ / 若者たち / 街 / 山のロザリア / 北上夜曲 / 惜別の歌 / 青い山脈 / かわいいあの娘 / 私に人生と言えるものがあるなら / 草原情歌 / あの素晴らしい愛をもうー度 / 百万本のバラ / 森へ行きましょう / 青春 / 瀬戸の花嫁 / 今日の日はさようら / 橋を作ったのはこの俺だ / 二十歳
V 友よ
 陽気に生きようこの人生をさ / 嵐 / 戦争はもういやだ / 国際学生連盟の歌 / 友よ / 乾杯の歌 / 仲間のうた / 心さわぐ青春の歌 / しゃれこうべと大砲 / ラ・マルセイエーズ / 泉のほとり / 夜明け前の歌 / 手と手と手と / 広場と僕らと青空と / 学生時代 / 友よ / 一人の手 / ケ・サラ / 全世界民主青年の歌
W 想い出の赤いヤッケ
 アルプス一万尺 / 雪山讃歌 / おお牧場はみどり / いつかある日 / アルプスの谷間 / 山男の歌 / おおプレネリ / 山小屋の灯 / ピクニック / 山の人気者 / シーハイルの歌 / 想い出の赤いヤッケ//116
スキーの歌 / 白銀は招くよ / 青春牧場 / 峠のわが家 / 坊がつる讃歌 / 山のけむり / 山への祈り
X 黒いひとみの
ウラルのぐみの木 / カリンカ / トロイカ / 灯 / 一週間 / ステンカ・ラージン / どん底の歌 / 囚人の歌 / カチューシャ / バルカンの星の下に / バイカル湖のほとり / 郵便馬重の駅者だった頃 / 黒いひとみの / 川岸のベンチで / モスクワ郊外の夕べ / すずらん / 仕事の歌 / 収穫の歌



矢沢 保編著 (やざわたもつ)
「世界歌謡集 青春のうたごえ」
(せかいかようしゅう)


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*320頁
*発行 1964年

*目次
1 輝ける喜びの朝に / 2 若い二人の語らい / 3 ひとりぽっちの顔 / 4 わが心の山河に / 5 想い出のふるさと / 6 仕事とリズムと / 7 愉快な仲間たち / 8 音痴と美声のコーラス / 9 静かな夜の旋律 / 世界の民謡をたずねて / 世界歌謡地図 / あとがき / 索引


矢島 清文 (やじまきよふみ)
「日光東照宮」
(にっこうとうしょうぐう)


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*211頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次

T 日光に行く前に
 一 日光と東照宮と / 二 東照宮の歩み
U 東照宮案内
 一 建物を見る前に / 二 東照宮の建造物
V 山内社寺
 一 輪王寺境内にて / 二 大猷院霊廟にて / 三 二荒山神社境内にて
W 日光周辺
 一 中禅寺・湯元 / 二 日光国立公園 / 三 日光の年中行事
付録 / あとがき


矢島 文夫訳編 (やじまふみお)
「古代エジプトの物語」
(こだいえじぷとのものがたり)


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*211頁
*発行 1974年

*目録文
今からさかのぼること四〇〇〇年から二五〇〇年前に、古代エジプト人がパピルスに書き記した物語九篇と、ヘロドトスによってギリシャ語で遺された物語一篇を収め、解説を付した。

*目次
難破した船乗りの話 / 運命を定められた王子 / 雄弁なオアシスの男 / ウェストカー・パピルスの小話 / 二人兄弟の話 / バフタンの王女 / シヌヘの物語 / ウナモンの航海 / サトニ・ハームス奇談 / ランプシニスト王とその娘 / 参考文献


安田 元久編 (やすだもとひさ)
「年表要説日本の歴史」
(ねんぴょうようせつにほんのれきし)


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*416頁
*発行 1966年

*目次
はじめに / 原始文化 / 飛鳥時代 / 奈良時代 / 平安時代 / 鎌倉時代 / 南北朝時代 / 室町時代 / 戦国時代 / 安土桃山時代 / 江戸時代 / 明治時代 / 大正時代 / 昭和時代 / 附録


泰山 哲之 (やすやまてつゆき)
「日本歴史の旅(上中下)
(にほんれきしのたび)






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*上342頁 / 中346頁 / 下322頁
*発行 1963年

*目次
上(東北・関東・甲信越)
津軽弘前 みちのくの古都
奥州平泉 藤原三代栄華の地
出羽 山形・米沢 憂愁ただよう北国路 付・山寺、出羽三山
会津若松 白虎隊と二本松少年隊
甲斐甲府 武田氏興亡のあと
北国街道北信濃路 追分宿より一茶の里(柏原)まで
越後高田 名将上杉謙信・風雲の地
常陸水戸 水戸黄門と維新動乱のあと
相模鎌倉 鎌倉武士と五山文化の盛衰
あとがき

中(近畿・東海・北陸)
越中富山 万葉の旅と戦跡めぐり
飛騨高山 山かいの小京都
中仙道 美濃路 悲愁の古戦場を行く
近江大津 絶えまない戦乱の地
伊賀上野 忍者のふるさと
大和吉野山 南朝哀史・夢のあと
紀州路 南海の伝説を訪ねて
淡路島 伝説の桃源境を訪ねて
あとがき

下(中国・四国・九州)
安芸厳島 生きている神話の島
長州萩 維新動乱の火山地帯
讃岐路 源平古戦場と伝説巡礼
土佐高知 落人と流人の国
瀬戸内海 村上水軍・盛衰の跡
肥前長崎 ロマンと南蛮文化の遺跡
薩州鹿児島 島津氏七七万石の城下
あとがき


柳 宗玄 (やなぎむねもと)
「キリスト 美術にみる生涯」
(きりすとびじゅつにみるしょうがい)


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*142頁 / 発行 1959年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
美術にみるキリストの生涯 / 〈原色版〉解説 / 1 磔刑像(木彫彩色 十二世紀 バルセローナ) / 2 使徒の召出し(モザイック 四九三―五二六年 ラヴェンナ) / 一 マリヤへのお告げ 絹織物 七〜八世紀 / 二 マリヤのエリザベト訪問 象牙浮彫 七八〇年頃 / 三 キリスト降誕 ヤンス筆 油彩 一四九〇年頃 / 四 羊飼いへのお告げ 挿画 一〇一〇年頃 / 羊飼いへのお告げ 柱頭彫刻 一二世紀前半 / 五 マギの礼拝 鯨骨浮彫 一一二〇〜三〇年 / 六 神殿への奉献 フラ・アンジェリコ筆 壁画 一四三七〜四五年 / 七 エジプトへの避難 柱頭彫刻 一一一五〜二〇年 / 八 憩う聖家族 木版画 一四世紀末 / 九 幼児虐殺 ピサーノ作 浮彫 一三〇二〜一〇年 / 一〇 学者達の間のイエズス 油彩 一六世紀 / 一一 キリストの洗礼 モザイック 四九三〜五二六年 / キリストの洗礼 ジョット筆 壁画 一三〇〇〜六年 / 一二 キリストの試み 壁浮彫 一二世紀初 / 一三 天使イエズスに仕える ブレイク筆 水彩 一八〇八年 / 一四 ペテロ鍵を与えられる 挿画 一〇一〇年頃 / 一五 イエズスと貧しい人 ルオー筆 油彩 一九三七年頃 / 一六 変容 挿画 一〇〇〇年頃 / 一七 サマリヤの女 壁画 二世紀後半 / 一八 嵐をしずめる 挿画 一一世紀初 / 一九 姦淫の女 ブレイク筆 水彩 一八一〇年 / 二〇 子供たちよ、こちらにおいで ルオー筆 油彩 一九三〇年頃 / 二一 放蕩息子 ボッス筆 油彩 一五一〇年頃 / 二二 善き羊飼い 壁画 三世紀前半 / 二三 賢い乙女と愚かな乙女 彫刻 一二九〇〜一三三〇年 / 二四 カナの婚礼 木彫扉 五世紀 / 二五 パンと魚の増加 木彫扉 五世紀 / 二六 盲人の治癒 象牙浮彫 五〜六世紀 / 二七 悪魔憑きの治癒 象牙彫 四二〇年頃 / 二八 中風者の治癒 モザイック 四九三〜五二六年 / 二九 癩病人の治癒 ミニャテュール 八三〇年頃 / 三〇 カナーンの女の娘の治癒 マルトレル筆 祭壇画 一四四七年 / 三一 三つの復活 象牙浮彫 一一世紀 / 三二 ラザロの復活 ブロンズ扉 一二世紀末 / 三三 イエルサレム入城 ブロンズ扉 一一世紀末 / 三四 イエルサレムの破滅を歎くキリスト 挿画 一〇〇〇年頃 / 三五 神殿を潔める 木版画 一五世紀後半 / 神殿を潔める 装幀 八七〇年 / 三六 主の足を拭うマリヤ・マグダレナ ミニャテュール 一一一〇〜二〇年 / 三七 ユダの裏切り ジョット筆 壁画 一三〇五〜〇六年 / 三八 弟子の足を洗う ミニャテュール 一二五九年 / 三九 最後の晩餐 ミニャテュール 一二五九年 / 四〇 橄欖山での祈り エル・グレコ筆 油彩 彼の晩年 / 四一 ユダの接吻 柱頭彫刻 一二世紀中頃 / 四二 ユダの自殺 柱頭彫刻 一一一五〜二五年 / 四三 ピラトの審問 象牙浮彫 九六二〜七三年 / 四四 苔打ち 木版画 十五世紀後半 / 四五 茨の冠 ボッス筆 油彩 一四九五年頃 / 四六 見よ、この人を ルオー筆 デッサン 一九三五年 / 四七 十字架を負う 柱頭彫刻 一二世紀中頃 / 四八 磔刑 浮彫 一〇世紀末 / 四九 キリストの衣を分ける アンテラーミ作 浮彫 一一七八年 / 五〇 キリストの死 木彫 一三〇七年 / 五一 十字架より降下 バリヌス作 ブロンズ扉 一一七五年 / 五二 聖母の歎き 壁画 一一六四年 / 五三 墓に納める 浮彫 一三世紀後半 / 五四 よみに下る ミニャテュール 一二一一〜一三年 / 五五 墓における聖女達 銀打出し 一一〜一二世紀 / 五六 私に触れるな 円柱浮彫 一〇一五〜二二年 / 五七 エンマウスの巡礼者 レンブラント筆 油彩 一六四八年 / 五八 不信の聖トマ 象牙浮彫 九九〇年頃 / 五九 昇天 牙象浮彫 四〇〇年頃 / 六〇 聖霊降臨 エル・グレコ筆 油彩 一六一〇年以後 / 聖霊降臨 ミニャテュール 一三世紀初 / 六一 使徒に使命を与えるキリスト 浮彫 一一二五〜三〇年 / あとがき


矢野 由美子編訳 (やのゆみこ)
「ベトナム民話集」
 (べとなむみんわしゅう)


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*268頁 / 発行 昭和54年
*カバーデザイン・長尾信 / さし絵・梶原滋

*目次
1 漁師の恋 / 2 「竹よ入れ! 竹よ出ろ!」 / 3 三人の兄弟 / 4 鳥のはきだした玉 / 5 神の弓 / 6 妻を借金の形にした男 / 7 絵の中の美女 / 8 バック・ヌンという娘 / 9 若者が授った神の杖と帽子 / 10 不思議な寺 / 11 牛飼いのクォイ / 12 笑う狛犬 / 13 虎老人、ホー・オング / 14 商品の作った秤 / 15 青い蜂 / 16 裁判官の盗みぐい / 17 坊さんの魂 / 18 竜にまたがった王 / 19 台所の神さま / 20 山の神と水の神 / 21 カニになった狩人 / 22 ナイフの忠告 / 23 おくさんの賢い知恵 / 24 おもちの話[バンザイとパンチュン] / 25 天の将軍 / 26 子供が生れて父親が生れ、そして祖父が生れた / 27 味わえる財産=すいか / 28 蚕になってしまった娘 / 29 水鶏(くいな)と二人の兄弟 / 30 蚊と三滴の血 / 31 蛙釣りの出世 / 32 金の瓶・蛇の瓶 / 33 きんまの葉とびんろう樹 / 34 肉屋の体を借りた将棋の名人 / 35 欲張りの報酬 / 36 友情の重み / 37 二人の娘タムとカム / 38 チェン家の若夫婦 / 解説 ― 竹内与之助


山口 猛 (やまぐちたけし)
「松田優作 炎静かに」
(まつだゆうさくほのおしずかに)


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*268頁 / 発行 1994年

*紹介文
がんの痛みに堪えつつ出演した『ブラック・レイン』では、主演のマイケル・ダグラスを凌ぐほどの存在感で熱演、国際スターへの道が約束されたにもかかわらず、皮肉にもこれが遺作となってしまった。自身が演じたあまりにも有名な『太陽にほえろ!』でのジーパン刑事の死さながらの鮮烈な最期であった。本書は、マスコミには頑なだった松田優作がただひとり心を開いたジャーナリストが、松田優作最後の一年間を密着取材して、芸術に命をかけたスターの死と真実を綴ったノンフィクションであり松田優作からファンへの遺言である。

*目次
第1章 最悪の出会い
第2章 アクションから日常へ
第3章 日本映画の壁
第4章 「普通」を求めて
第5章 『ブラック・レイン』
第6章 映画の父の国
第7章 彼岸へ


山田 風太郎 (やまだふうたろう)
「首 
山田風太郎傑作選1」 (くび)


*装幀・村上豊
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*374頁 / 発行 1977年

*目次
みささぎ盗賊
万人坑
蓮華盗賊
山屋敷秘図
降倭変

怪異投込寺
姫君何処におらすか
斬奸状は馬車に乗って
  解説(武蔵野次郎)


山田 風太郎 (やまだふうたろう)
「夜よりほかに聴くものもなし 山田風太郎傑作選2」 
(よるよりほかにきくものもなし)


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*376頁
*発行 1977年
*装幀・村上豊

*目次
眼中の悪魔
黒衣の聖母
大無法人
夜よりほかに聴くものもなし
 解説(平岡正明)

*編集・中島河太郎


山田 風太郎 (やまだふうたろう)
「誰にも出来る殺人 山田風太郎傑作選4」 (だれにでもできるさつじん)


*装幀・村上豊
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*391頁 / 発行 1977年

*目次
蝋人
死者の呼び声
黄色い下宿人
さようなら
誰にも出来る殺人
飛ばない風船
 解説(中島河太郎)
 作品目録

*編集・中島河太郎


山上 正太郎 (やまのうえしょうたろう)
「第一次世界大戦 ― 忘れられた戦争」 (だいいちじせかいたいせん)


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*231頁 / 発行 1985年
*カバー・『東京朝日新聞』 (大正七年十一月十三日)「国会図書館」より

*カバー文
一九一四年、この年、ヨーロッパの夏はとりわけ美しかった。作家シュテファン・ツヴァイクによれば、のちのちまで夏という言葉とともに、当時、ウィーンの近くのバーデンで過ごした輝かしい七月の日々を追憶したという。……あの禍がなくとも忘れ得ぬ夏であった……禍がヨーロッパの大地に迫り始めたのは、七月二三日午後六時のことである。 (本文より)

*目次
 はしがき
T 国益といい、自衛という論理
 その夏の暗い思い出
 ナショナリズムの復讐
 落葉の頃も、クリスマスの頃も
 いち早き美酒の味わい
U 「勝利なき平和」における現実
 ひそかなる外交の果て
 合衆国、参戦に近づく
 「双頭の鷲」のための挽歌
V 古き良きヨーロッパのゆくえ
 一〇月への一筋の道
 春浅きブレスト=リトフスクにて
 皇帝、オランダに去る
W 可能なことと、不可能なことと
 パリやモスクワに集う人びと
 またも妥協に閉じる終幕
 大いなる挫折によせて
 さらに記憶すべき後日談
参考文献
略年表


山崎 斌編 (やまざきあきら)
「自然の手帖 四季の草木虫魚」
(しぜんのてちょう しきのそうぼくちょうぎょ)


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*236頁
*発行 1963年

*目次(アンソロジー)
春 / 夏 / 秋 / 冬 / 挿図目次 / 後記


矢崎 源九郎・神宮 輝夫編著 (やざきげんくろう・じんぐうてるお)
「子供に読ませたい本」
(こどもによませたいほん)


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*293頁
*発行 1966年


矢崎 源九郎編著 (やざきげんくろう)
「世界のことわざ 民族の知恵」
(せかいのことわざ)


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*298頁 / 発行 1965年

*目次
目次
《1》あなたが愛と希望に生きるとき
《2》あなたが家庭と生活を考えるとき
《3》あなたが隣人とつき合うとき
《4》あなたが知恵の泉を求めるとき
《5》あなたが人生の機微に接するとき
《6》あなたが自分の性質を気にするとき
《7》あなたが処世について学びたいとき
《8》あなたが働くことの意味を考えるとき
《9》あなたが社会のあり方に関心をもつとき
《10》あなたが自然を愛するとき
《11》あなたが病と心の悩みにうちかつとき
《12》あなたが心の慰みを求めるとき
《13》あなたが仰信について思いめぐらすとき
《14》あなたがお国柄を知りたいとき
《15》あなたがユーモアを解するとき


山下 惣一 (やましたそういち)
「日本の“村”再考 くたばれ近代化農政」
(にほんのむらさいこう)


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*263頁 / 発行 1992年

*目録文
農協と農協青年部の対立、豊作でかえって損になるミカン農家、出稼ぎの悲劇、使う者をむしばむ農薬など、農業の抱える問題点を的確に浮かび上がらせる。

*目次
第1章 はじめての闘争
第2章 豊作をなぜよろこべない
第3章 妻の行商
第4章 農協さんは一流企業
第5章 くたばれ“農業近代化”
第6章 都会幻想
第7章 村の生理・農民の生理
第8章 第三の世代と村の祭り
第9章 役人の感覚


山室 静 (やまむろしずか)
「アンデルセンの生涯」 
(あんでるせんのしょうがい)


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*341頁 / 発行 1993年
*カバー写真=アンデルセン像と子ども(コペンハーゲンの街角にて)〈遠藤紀勝撮影〉

*カバー文
アンデルセンを偉大な作家と呼んだら抗議されるかもしれない。
だが彼は少なくとも二つの点で奇跡的存在だ。
社会の最下層から出て奇異な運命に弄ばれながらよくそれに堪えて世界的作家に成長したこと、もう一つは童話という文学の継子を見つけて育て、世界の子どもと童心を持つ大人に至純の喜びを贈ったことだ。すぐれた小説家は数少なくないが、〈童話の王様〉は彼一人だ。

*目次
 まえがき
1 生い立ち
 自伝とそのモチーフ ― 誕生と生まれた家 ― 父と祖父 ― 母と祖母
2 少年時代
 小学校 ― 読書好きとブンケフロード夫人 ― 町工場で働く ― 芝居熱と皇太子への謁見 ― 堅信式 ― 旅立ち
3 都コペンハーゲンにて
 王立劇場 ― シボーニに拾われる ― 模索・恩人たち ― 『若き日の試み』
4 ラテン語学校時代
 スラーゲルセ ― 母の手紙 ― 校長マイスリング ― ヘンリエッテ・ウルフの手紙 ― スラーゲンセ時代の日記など ― ヘルシンゲアへの転校
5 コペンハーゲン大学入学と詩人としての出発
 ヘルシンゲア時代 ― ラテン語学校時代の詩帖 ― 退学と受験準備 ― 大学入試と処女作 ― 作家活動の初期
6 初恋
 ユトランドの旅 ― イベルセン家の別荘 ― リボア・ボイクトへの恋 ― アンデルセンの愛の詩
7 ドイツへの旅と二度目の恋
 悪評が重なる ― ドイツ旅行 ― インゲマンの忠告 ― 二度目の恋と『回想記』
8 ふたたび外国へ
 フランクフルト−パリ ― ル・ロックルと『アグネーテと人魚』 ― エールステッドの批評
9 イタリアと『即興詩人』
 イタリアへ ― 母の死 ― トルワルセン ― ベスピアスとナポリ ― 『即興詩人』 ― 『即興詩人』の評価
10 童話の発見と確立
 最初の童話集・昔話の確立 ― 創作童話へ ― 近代童話の創成 ― エールステッドの言葉 ― 『親指姫』 ― 『人魚姫』と愛の問題 ― アンデルセン童話の特質 ― 童話の方法の確立期
11 旅
 旅することは生きること ― 二人の女性 ― 年金を受ける ― 荘園にて ― 『絵のない絵本』と『混血児』 ― イタリア・ギリシャ・トルコなどへの旅 ― はじめて乗った汽車の印象
12 最後の恋
 イェンニイ・リンドとの出会い ― 新しくえた友人たち ― イェンニイを追って ― グリム兄弟とあう ― イェンニイとの最後のまどい
13 人間アンデルセン
 なぜ女性に愛されなかったか ― 甘えっ子と女性的好み ― ブランデスの批評 ― 『みにくいアヒルの子』 ― アンデルセンの表情
14 栄光のなかに
 戦争下のアンデルセン ― ディッケンズ訪問 ― 小説『生きるか死ぬか』 ― 栄光の頂点に
15 晩年―死
 オーデンセの名誉市民 ― 晩年の作品から ― 新しい友人たち ― 死
余論−若干の童話の鑑賞
 『人魚姫』 ― 『仲よし』 ― 『モミの木』 ― 『ある母親の物語』 ― 『マッチ売りの少女』 ― 『影ぼうし』 ― 『庭師と主人』
 年譜 / 参考文献


山室 静 (やまむろしずか)
「ギリシャ神話 付北欧神話」
(ぎりしあしんわ)


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*325頁 / 発行 1963年

*目録文
今日の西欧文化の源であるギリシア、北欧の二大神話について、著者独特の新しい感覚をもって絵や彫刻を挿絵にして面白く語る。

*目次
ギリシャ神話 / 世界のはじめと神々 / オリンポスの神々 / プロメテウス兄弟とパンドラ / ゼウスの愛人たち / カリスト / エウローペ / イオー / デメテルの悲しみ / 神の怒りと復響 / デュカリオンの洪水 / タンタロスとニオベ / 蜘蛛にされたアラクネ / シジフオスのうけた罰 / 伝令の神ヘルメスと音楽の神アポロン / ブドーと演劇と神ディオニュソス / 月と星の神話四つ / セレーネ(月)とエンデミオン / カストルとポルックス兄弟 / 天馬ペガサスとベレロフォン / オリオンとさそりとプレアデス / 花と木の神話 / 水ぎわのナルキッソス / ヒアキュントスの花びら / 春咲くアドニス / 月柱樹になったダフネ / ペルセウスの冒険 / メドゥサの首 / 岩の上のアンドロメダ姫 / タサウス、ヒッポリタス、ディダラスの話 / テサウスの生い立ちとクレタ島での冒険 / ヒッポリタスの悲しい運命 / ディダラスとイカルスの話 / ギリシャ第一の英雄ヘラクレス / おいたち / キタイロンのライオン狩り / ヘスペリデスの黄金林檎―ヘラクレスの十二の難題― / ヘラクレスの地獄訪問 / アルゴー船の遠征 / 金羊毛を求めて / 魔女メディア / 漂泊の船旅 / イアソンのさいご / メレアグロスとアタランタの話 / カリュドンの猪狩 / アタランタの結婚 / 愛の神話三つ / オルフェウスとユウデリケ / ピグマリオンと大理石の像 / アモール(キューピッド)とプシケの物語 / ギガントマキアーとヘラクレスの最後 / 神々と巨人たちの戦い / ヘラクレスの昇天 / パリスの審判とトロイ戦争の始末 / オディッセウスのさすらい / 説き残した主な人物たち / アスクレピウス / イフィゲニア、オレステス、エレクトラ / オイディプスとアンチゴーネ / ヘロとレアンダー / ミダス王 / 北欧神話 / 神々の世界アスガルドのあらまし / ゲフィオンの国引き / 主神オーディンとミミールの泉 / ほかの神々と戦いの乙女たち / 世界と人間のはじまり / アスガルドの城壁づくり / オーディンと詩の起源 / 神々の宝物 / トールのヨツンヘイム訪問 / ヒミールの大釜 / イドゥンのりんご / ニオルドとスカディの結婚 / フレイヤのさすらい / フェンリス狼の話 / バルドルの死 / ロキのこらしめ / 神々のたそがれと新しい黎明 / 鍛冶ヴェールンド / 龍殺しのシグルト / ギリシャ神話に関係のある地図 / あとがき / 索引


山室 静 (やまむろしずか)
「聖書物語」
 (せいしょものがたり)


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*290頁
*発行 1968年
*カバーデザイン・道吉剛

*カバー文
 聖書は西洋文明を支えるキリスト教の聖典であり、人類最大の古典といわれている。旧約聖書はユダヤの古代史であるが、そこには、神話や感動的な人間の記録や素朴な小説があり、また美しい詩歌が生き生きとうたわれている。キリストの一生とその教えを説いた新約聖書にも、キリストばかりでなく、様々な人間像が浮彫りにされ、深い感銘を与えると共に、慈愛に満ちた教えが身近な人生教訓となっている。
 本書はこれらを物語風に記した親しみやすい聖書への手引書である。


山室 静 (やまむろしずか)
「世界文学小史」
(せかいぶんがくしょうし)


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*238頁 / 発行 1956年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はしがき
T 西洋文学の源泉
 一 三つの源泉 / 二 ギリシャ・ローマの文学 / 三 ヘブライの文学 ─ 聖書 / 四 ヨーロッパ中世の文学
U 近代文学の黎明 ── 浪漫主義の勃興まで
 一 近代の意義とその概観 / 二 文芸復興および宗教改革期の文学 / 三 古典主義の時代 / 四 啓蒙主義から浪漫主義へ
V 近代文学の成熟
 一 浪漫精神の特質 / 二 ドイツ文学(附スイス・オーストリイの文学) / 三 英米文学 / 四 フランス文学(附ベルギーの文学) / 五 ロシヤ文学 / 六 北欧その他の文学
W 東洋の文学
 一 古代東方及びインドの文学 / 二 中国の文学
X 結び―現在の展望と課題
索引


山本 さとし (やまもとさとし)
「山旅のガイド ある女性の山行記」
(やまたびのがいど)


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*349頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
江里子の登場
一章・七月 白馬岳
 鳩首会談 / 胸はずむ乙女 / ノドもと過ぎれば / 無限の大雪渓 / 一輪の高山植物 / 厳粛な御来迎
二章・十月 霧ヶ峯
 山は生きている / 憧れの芽ばえ / 山にうもれた幸
三章・四月 丹沢の谷
 山岳部員募集 / 春もえる山麓 / ザイル下降 / ベレー帽の女
四章・五月 五百円札の山
 初めての給料日 / 一人だけの山旅 / ガイドブックの錯覚 / 地図をひらいて
五章・七月 谷川岳
 山登りへの疑問 / 山開きと秋祭りと / するどい岩はだ / 森林限界線 / 山頂の神主 / 赤帽リーダー
六章・七月 鳳凰三山
 暁光のオペリスク / 河原ぞいのみち / 苦しみのゆくすえ / 山小屋の娘 / 開発のこだま
七章・八月 雲の平
 にぎわいのあと / 山の食料 / ガスの登り / 西鎌尾根 / 山小屋のおかず / 自然庭園の散歩 / うねる山なみ
八章・九月 蔵王山
 信仰・そしてスポーツ / ガスの切れ間 / 山伏の自衛隊
九章・九月 尾瀬沼
 空いた列車 / 渡し木のみち / 女の登山者 / 山中のビバーク / とび色の原
十章・十月 那須の山
 山旅のいざない / 新しい靴 / 丹前姿の登山者 / ロマンスの幻惑 / 山ふところの沼
十一章・十月 燕岳
 岳人のいない列車 / 雪のふるみち / 二人だけの夜 / 新雪をふんで / 夕陽が沈むとき
十二章・十二月 雁ヶ腹摺山
 脳裡の山 / 山中の忘年会 / クマザサをゆく / 山頂の追想
あとがき


山本 茂 (やまもとしげる)
「本の愉悦 ― わたしの雑読・乱読・必読」
(ほんのゆえつ)


(画像拡大不可)

*292頁
*発行 1991年

*目録文
自ら乱読家と称する幅広い読書から、全方位的に価値ある本を選んで紹介する。文庫本だけでも四〇〇点の内容紹介、巻末に書名索引。読書家のハンディな一冊。

*目次
「孤独の同伴者」としての本 ―― 「まえがき」にかえて
放散進化する文庫たち
宇宙人の読書室
ぶんこ文庫



山本 茂 (やまもとしげる)
「ロッキーを倒した男」
(ろっきーをたおしたおとこ)


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*375頁
*発行 1993年

*目録文
リングの上だけで一瞬輝き、恐れを勇気を憎しみや敵意を深い感謝を、雄弁に語る。あるいは表現するボクサーを生身の人間として描く同時進行ドキュメント。


山本 太郎編 (やまもとたろう)
「愛の詩歌集 記紀万葉から現代まで」
(あいのしいかしゅう)


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*408頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
まえがき / 記紀の歌謡 / 万葉集 / 神楽歌 / 催馬楽 / 東遊歌・風俗歌・雑歌 / 古今和歌集―新古今和歌集 / 梁塵秘抄 / 今様 / 鎌倉時代の和歌 / 田植草紙 / 宴曲 / 狂言歌謡 / 閑吟集 / 隆達小歌 / 連歌 / 江戸俳諧・和歌 / 江戸三昧線歌謡 / 雑謡・俚謡 / 現代短歌 / 現代俳句 / 現代詩 / 後記 / 人名索引


山本 太郎編著 (やまもとたろう)
「日本の詩歌」
(にほんのしいか)


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*441頁
*発行 1962年

*目次
上代の歌
飛鳥・奈良時代の歌
平安時代の歌
鎌倉・室町時代の歌
江戸時代の俳諧および和歌
現代の詩歌

短歌
俳句


山本 剛士 (やまもとつよし)
「日本の経済援助 その軌跡と現状」
(にほんのけいざいえんじょ)


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*226頁 / 発行 1988年

*目録文
増強を求める海外からの圧力は強まりこそすれ、弱まることのない今、世界最大の債権国となった日本の経済援助のあり方を考える。

*目次
序章 経済援助は恩恵か
第1章 日本の経済援助
第2章 アジアの中の日本
第3章 混迷する世界経済
第4章 日本の進路と課題
結章 新たな展開へ



山本 光雄・北嶋 美雪訳編 (やまもとみつお・きたじまみゆき)
「ギリシアの知恵 古代名言集」
(ぎりしあのちえ)


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*317頁
*発行 1966年

*目次
神と人間 / 神 / 宇宙と自然 / 人間 / 運命 / 生と死 / 青春と老年 / 心身 / 性格 / 愛と友情 / 男と女 / 恋愛 / 結婚・家庭 / 友 / 国家と社会 / 国家 / 政治 / 民衆 / 法律 / 正・不正 / 自由・平等 / 戦争・平和 / 富・名声 / 芸術と哲学 / 言葉・芸術 / 知恵 / 哲学 / 真理 / 教育・教養 / 幸福と道徳 / 幸・不幸 / 徳 / 善悪 / 美 / 快苦 / 欲望・感情 / 節度 / 恥・誉 / 時 / 酒 / 労働 / 自戒 / 解説 / 付録 / 索引 / あとがき