*カバー図版・オイディプスと娘アンティゴネ(cPPS)
カバーデザイン・蟹江征治
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*320頁 / 発行 2011年
*カバー文
ギリシァ悲劇の白眉『オイディプス王』と『コロノスのオイディプス』。作者ソポクレスは二つの物語で深遠な問いを立てる。人間の本性とは何か? 苛烈な運命の下で、人間はいかに生きるべきか?
前五世紀、栄華を誇ったアテネはその後大敗戦、疫病の猖獗を経験する。大国難の中にあっても、人間は高貴なる魂を保持せねばならぬと訴えたのである。
*目次
学術文庫版まえがき
T 市の救いのための謎解き
第一章 スピンクスの謎とオイディプス / 第二章 神託と新しい謎解きの始まり
/ 第三章 予言者との応酬 / 第四章 妃が口にした手掛かり
U 自己の正体の暴露
第五章 神託への不信と恐怖 / 第六章 奴隷の子か、神の子か / 第七章 目を潰してもなお、けっして見ることを止めぬオイディプス
/ 第八章 劇の結末とオイディプスの名の両義
V オイディプスとアテネ人たち
第九章 アテネの疫病との吻合 / 第十章 マラトンおよびサラミスの奇跡
/ 第十一章 アテネ帝国の栄華 / 第十二章 「人間讃歌」と二篇のオイディプス劇
W 神霊への変化
第十三章 驚くべき変化の始まり / 第十四章 エリニュスたちとの和解とアテネとの連帯
/ 第十五章 クレオンおよび息子との対決 / 第十六章 神秘な結末とソポクレスの遺言
あとがき
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