絶版文庫書誌集成
講談社文庫 【や】
矢島 渚男 (やじまなぎさお)
「白雄の秀句」 (しらおのしゅうく)
講談社学術文庫
安岡 章太郎 (やすおかしょうたろう)
「私説聊斎志異」 (しせつりょうさいしい)
安岡 章太郎 (やすおかしょうたろう)
「走れトマホーク」 (はしれとまほーく)
安岡 章太郎 (やすおかしょうたろう)
「僕の昭和史(全三巻)」 (ぼくのしょうわし)
*カバーデザイン・田村義也 (画像はクリックで拡大します)
*T・259頁 / U・258頁 / V・266頁
*発行 1991年
*カバー文
T
大正天皇崩御を聞いた朝鮮京城の記憶に始まって、落第生、浪人生活、軍隊の戦中生活から敗戦まで。昭和とともに生きた作家の若き時代をきわめて私的なエピソードで綴りながら、激動期の日本と世界が鮮やかに浮かび上がる記念碑的作品。もて余す若さと襲いくる病魔、時代を超えて胸に迫る野間文芸賞作品。
U
昭和二十年八月十五日、僕は新宿駅にいた。父の復員、脊椎カリエス……混乱の戦後を死ぬこともできず、原稿用紙に向かいはじめ「第三の新人」と呼ばれ、芥川賞を受賞するころには時代も大きく変わりつつあった。作家の眼と確かなものを求め続けた文章が「あの時代・昭和」を問い直す。野間文芸賞受賞作。
V
昭和三十五年、アメリカ南部へ留学した「僕」は人種差別の実態を知り、敗戦国民として日本の戦後の意味を外から考える眼を得る。ソ連、チェコ、フランスを回り、経済成長、学園紛争と日本が初めて経験する変動をあくまで個人の実感に支えられた冷静な筆で描き昭和を把え直した記念碑的名作。全三巻完結。野間賞受賞。
安岡 章太郎 (やすおかしょうたろう)
「もぐらの言葉」 (もぐらのことば)
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*368頁
*発行 昭和48年
*カバー装丁・田村義也
*カバー文
その柔軟な感性と、したたかな批評眼で文壇唯一の文明批評家と定評のある著者が身をひそめて人の世の動向を鋭敏に察知する“もぐら”的人間への憧憬と共感をこめて贈る軽妙洒脱な随想集―― 《私の鑑賞席》《わがまち東京》ほか、ルポルタージュ・文学論・人生断想など、多彩でユニークなエッセイ四十五編を収録。
安岡 章太郎 (やすおかしょうたろう)
「流離譚 上下」 (りゅうりたん)
講談社文芸文庫
保田 與重郎 (やすだよじゅうろう)
「日本の橋」 (にほんのはし)
講談社学術文庫
安原 喜弘著・編 (やすはらよしひろ)
「中原中也の手紙」 (なかはらちゅうやのてがみ)
講談社文芸文庫
柳田 國男 (やなぎだくにお)
「口承文芸史考」 (こうしょうぶんげいしこう)
講談社学術文庫
柳田 國男 (やなぎだくにお)
「明治大正史 世相篇」(上下) (めいじたいしょうしせそうへん)
講談社学術文庫
矢野 健太郎 (やのけんたろう)
「幾何の発想」 (きかのはっそう)
講談社学術文庫
矢野 誠一 (やのせいいち)
「落語手帖 ― 梗概・成立・鑑賞・藝談・能書事典」 (らくごてちょう)
講談社+α文庫
山内 昌之 (やまうちまさゆき)
「瀕死のリヴァイアサン ― ロシアのイスラムと民族問題」 (ひんしのLeviathan)
講談社学術文庫
山岡 荘八 (やまおかそうはち)
「豊臣秀吉 異本太閤記」(全六巻) (とよとみひでよし)
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*発行 1977年
*カバー文
応仁の乱以来百年も続く戦乱の世のただ中、天分五年正月、尾張中村郷の三反百 姓の子に生れた日吉丸は、十二歳で志を立て、清洲へ出て紺屋の小僧をふり出しに十幾つもの職を転々、野武士蜂須賀小六の仲間に加わり武芸を身につけた後木下藤吉郎と名をかえて旅に。風雲児秀吉の生涯を描く歴史ロマンの巨編。
山川 方夫 (やまかわまさお)
「親しい友人たち」 (したしいゆうじんたち)
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*239頁
*発行 昭和47年
*カバー文
〈青春〉のさなかの〈愛〉、そこにひそむ残酷さ、哀しさ、虚しさをリリシズム溢れる文章で描きあげ、不慮の事故に夭折した山川方夫の代表作品集――二十三歳のとき書かれた青春の神話にも似た「昼の花火」、米ライフ誌に掲載された「お守り」等、ショート・ショート23編。
*解説頁 金子昌夫
*カット 藤松博
山口 正介 (やまぐちしょうすけ)
「正太郎の粋 瞳の洒脱」 (しょうたろうのいき ひとみのしゃだつ)
山口 昌男 (やまぐちまさお)
「道化の宇宙」 (どうけのうちゅう)
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*286頁
*発行 昭和60年
*カバーデザイン・道信勝彦
*カバー文
祝祭的な宇宙=世界を司る道化。「道化は、日常語に属する等身大の思想に対しては、その本来の姿を現さない。……彼は真昼間の世界では錯乱を装い、黒い仮面を通して闇の世界から出現する何者かであったのだ」 ― 単一価値的で合理主義的に、異端として現れる豊饒な存在者を、実例的に分析する名著
山口 瞳 (やまぐちひとみ)
「血涙十番勝負」 (けつるいじゅうばんしょうぶ)
山口 瞳 (やまぐちひとみ)
「続 血涙十番勝負」 (ぞくけつるいじゅうばんしょうぶ)
山口 瞳 (やまぐちひとみ)
「単身赴任」 (たんしんふにん)
山崎 庸佑 (やまざきようすけ)
「ニーチェ」 (Nietzsche)
講談社学術文庫
山中 恒 (やまなかひさし)
「ボクラ少国民」 (ぼくらしょうこくみん)
山本 有三 (やまもとゆうぞう)
「波」 (なみ)
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*370頁
*発行 昭和46年
*カバー文
憐れな境遇にある教え子きぬ子と結婚した小学校教師見並行介は、妻の不貞、生れた子に対する疑惑など、「永遠回帰」の波にも似た生の悩みの繰返しに直面する。 ― ヒューマニズムと理想主義を貫いて生きる真摯な人間像を追求した名作として海外でも大きく評価される。
*解説頁・高橋健二
山本 健吉 (やまもとけんきち)
「俳句の世界」 (はいくのせかい)
講談社文芸文庫
山本 七平 (やまもとしちへい)
「日本人の人生観」 (にほんじんのじんせいかん)
講談社学術文庫