絶版文庫書誌集成

講談社文庫 【ろ】

魯 迅著 (ろじん) 駒田 信二訳 (こまだしんじ)
「魯迅作品集」 
(ろじんさくひんしゅう)


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*264頁
*発行 昭和54年
*カバー写真・魯迅の肖像(一九三〇年九月十七日)

*かばー文
清朝末から革命期へという混乱の時代にペンを執って敢然と立ちあがり、新しい中国文学を切り拓いた偉大な作家魯迅の代表作を、その著作『吶喊』『彷徨』『朝花夕拾』から集める。人に食われることを恐れる男を主人公に封建制度と儒教道徳を徹底批判した「狂人日記」のほか、「阿Q正伝」「藤野先生」等13編を収録。

*目次
狂人日記 / 孔乙己 / 薬 / 髪の話 / 小さな事件 / 故郷 / 阿Q正伝 / 家鴨の喜劇 / 祝福 / 酒楼にて / 孤独者 / 離婚 / 藤野先生
 解説 駒田信二
 年譜


ロデリック・ナッシュ、グレゴリー・グレイヴズ著 足立 康訳 (RODERICK NASH,GREGORY GRAVES / あだちやすし)
「人物アメリカ史 (上下)」
(じんぶつあめりかし)
講談社学術文庫




*カバーデザイン・蟹江征治
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*上520頁・下496頁 / 発行 2007年

*カバー文
上巻
アメリカはどのように形作られてきたのだろうか。大陸発見の道筋を切り開いたコロンブス、ピューリタンの新天地建設をめざしたウインスロップ、独立宣言を起草したフランクリンやジェファーソン、インディアン連合を組織しアメリカと戦ったテカムセ。巧みな構成、自由な語り、多彩な人物の伝記を並べ綴るおもしろさ抜群、魅力あふれるアメリカ史。

下巻
人物の伝記を連ね綴り、アメリカ的特徴とは何かを探る。シカゴの貧民窟で闘った女性解放運動家アダムズ、近代化の矛盾に目をつむった自動車王フォード、非暴力に徹し、黒人の権利向上に邁進したキング牧師、苦節の末の栄光と屈辱に満ちた没落を味わったニクソン。多様な人間模様、多面的な視点、意欲的な構成と記述、個人が輝き、歴史が息づく異色のアメリカ史。

*目次
上巻
第一章 クリストファー・コロンブス ― 誤解が生んだ新大陸発見の栄誉
第二章 ジョン・ウインスロップ ― ピューリタン植民地建設のディレンマ
第三章 ベンジャミン・フランクリン ― 独立戦争を勝利したもっともアメリカ人らしいアメリカ人
第四章 トマス・ジェファーソン ― アメリカン・デモクラシーの象徴
第五章 テカムセ ― 史上初のインディアン連合を組織した天才
第六章 キット・カーソン ― フロンティアの夢が生んだ西部の英雄
第七章 フレデリック・ダグラス ― 逃亡奴隷の見た南北戦争
第八章 ロバート・E.リー ― 敵からも称賛された南軍の悲劇の名将

下巻
第九章 マーク・トウェイン ― ユーモア作家の痛恨の晩年
第十章 ジェーン・アダムズ ― シカゴの貧民窟で闘った優雅な女性解放運動家
第十一章 ヘンリー・フォード ― 近代化の矛盾に目をつむった自動車王
第十二章 エレノア・ローズヴェルト ― 弱者のために奔走した世界のファースト・レディー
第十三章 マーティン・ルサー・キング(ジュニア) ― 非暴力に徹した黒人解放運動家
第十四章 リチャード・ニクソン ― 苦節の末にかちとった栄光と没落
 訳者あとがき