*カバー写真・『紫式部日記絵詞』第五段
「新造の龍頭鷁首の舟を見る藤原道長(部分)」
(藤田美術館所蔵)
カバーデザイン・蟹江征治
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*258頁 / 発行 2004年
*カバー文
華麗な王朝文化を連想させる平安時代、その政治とは一体いかなるものだったのだろうか。藤原氏は、律令支配体制崩壊の中、試行錯誤の末、摂政・関白制度の妙策を案出し、王朝政治を確立した。冬嗣・基経・道長……。藤原氏覇権獲得の経緯は?天皇・公卿との熾烈な攻防や財政・軍事・警察制度など九〜十一世紀の政治の実態を解明する平安時代政治史。
*目次
学術文庫版へのまえがき / はじめに
概観 律令支配と王朝政治
一 太政官制と摂政・関白
1 太政官制 / 2 政務執行の手続き / 3 摂政と関白
二 王朝政治の展開
1 政治改革への模索 / 2 平安初期政治の基調 / 3 寛平・延喜の治 / 4 摂関政治の成立 / 5 摂関期の政治動向
三 王朝政治と財政および軍事・警察
1 財政 / 2 軍事・警察 / 3 武士の台頭
四 王朝政治と民衆
1 異端の信仰 / 2 御霊信仰 / 3 志多羅神入京
五 王朝貴族と学問・思想
1 王朝貴族と教育 / 2 王朝政治思想 / 3 王土王民思想
研究の手びき / 皇室略系図 / 藤原摂関家略系図 / 略年表
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