*カバー・都鳥りと桜田門(著者撮影) (画像はクリックで拡大します)
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*274頁 / 発行 昭和42年
*カバー文
輝かしい江戸の文化、いまなおそのなごりを伝えてやまぬ東京の文化 ― これらをほんとうに愛する方々に本書を捧げたい。
伝統や遺跡はもとより、独自の風習や行事、さては「いき」や「いなせ」の如き江戸っ子の気っ腑に至るまで、豊富な写真を加えての解説は、かならずや御満足を得ることであろう。
ときあたかも明治百年、このへんで江戸開府以来四百年になんなんとする文化の実体を、明確に見きわめておくのも無意義ではあるまい。
*目次
都鳥乱舞
東京の名鳥 / 詩情にみちた景観
皇居をめぐって
皇居のたたずまい / 太田道灌と江戸城 / 江戸の地名の由来 / 江戸太郎の墓 / 葛西一族 / 江戸の昔をしのぶ / 浅草寺
古い伝説のなごり
竹芝寺伝説 / 竹芝寺の遺跡 / 亀塚古墳 / 都内の古墳 / 浅茅が原一つ家伝説 / 梅若伝説 / 妙亀塚 / 梅若塚 / 将門伝説
将軍と大名の文化
家康の江戸入城 / 江戸の都市づくり / 江戸の人口と家数 / 大名屋敷 / 江戸の名園 / 大名の知的水準 / 大名たちの生活 / 将軍の日常生活 / 将軍の墓所 / 幕府の政策 / 昌平黌(こう)
町人の世界
町人の擡頭(たいとう) / 四民の人口 / 資本家登場 / 町人文化の開花 / 江戸っ子 / 江戸っ子から東京っ子へ
江戸っ子気質(かたぎ)
美の代償 / なごりの町屋 / 目に止まる古建築
現代版いきの種々相
三社祭 / 手児舞 / 鳶 / 川並 / 仕事着 / 刺青
文人気質
芭蕉 / 江戸っ子の文人たち / 歌碑・句碑を訪ねて
柳暗花明
吉原 / 芸者 / なごりもとどめぬ遊里
江戸っ子礼賛
いまも見る江戸風俗 / びんざさら / 祭囃子 / 陀羅尼の鬼 / ほおずき市 / 羽子板市 / 御会式 / 酉の市 / 職人仕事 / 江戸っ子礼賛
江戸は生きている
彰義隊と江戸っ子 / 江戸から東京へ / 文明開化 / 江戸は生きている
江戸遺跡一覧
カラー写真・本文写真 著者
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