*カバー写真・高野松山作「乾漆魚紋盛器」
*2015年発行文春学藝ライブラリー版カバー
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*404頁
*発行 1979年
*カバー文
現代生活の忙しさにまぎれ、滅び去らんとする職人世界の伝統を守り続けて、腕と意地とを貫き通した27人の職人衆たちの燻し銀のように重厚な芸談集。現在は殆ど物故された名人たちだが、その体験談は未来にも通ずる貴重なものを含んでいる。口の重い名人気質の職人から、興味深い話を巧みに引出した聞書の傑作。
*目次
序・福田恆存
大寅(だいとら)道具ばなし / 仙太郎大工自慢ばなし / 地蔵の富さん聞き書抄
/ 指物師恒造放談 / 九十に四年の指物師 / 勇みのめ組の組頭 / 思楽(しらく)老コテばなし
/ 畳屋恵さん昔話 / 茂作老瓦談義 / 石勝老人回顧談 / 庭師十基・秋の夜語り
/ ぬし屋名人・信太郎 / 「ハマのペンキ屋」磯崎老 / 竹の生きる尚月斎 / 家具木工の二郎さん
/ 国会演壇を彫った人 / ギヤマンの虹を大衆へ / 飾り職最後の人 / 人間国宝・松山蒔絵ばなし
/ 螺鈿師・華江(かこう)夜話 / 鶴心堂表具ばなし / 多聞堂(たもんどう)四代
/ 台湾ホネ屋・陳乞朋(タンキチピュン) / 重さん理事長チン談義 / 首がついてた辰次郎
/ 二代目源さん組子噺 / 売らない大工道具店
あとがき / 文庫版あとがき
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